子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

過干渉毒親の実態:監視する

多分結婚したくらいから

母の視線がすごく気になるようになった。

 

同じ空間にいるとき

なんかずーっと見られているような

無遠慮な視線を感じるので

一度数えてみたことがある。

 

母は、なんと6秒に1回は

私の顔をみていた。

 

そして思い出した。

 

もっと昔から

母は食事の時決まって家族が座るテーブルと

テレビの間に座る。

 

テレビを見ようとすると必ず母が入り込む。

 

そしてみんながテレビをみていても

母だけはテレビの前に座って家族の方を向いている。

 

時にはテレビ画面に被っていて

そんな時私は

「お母さん、そんなとこに座ったら

テレビ見れへん。」と言うのだけど

 

母は「ふふん」と鼻で笑って

少し体を横にずらすだけ。

 

相変わらずテレビの少し横から

こちらをずっと見ているのだ。

 

もちろん母もテレビを見るのだけれど

テレビの内容にいちいち反応しては

すぐにこちらを見る。

 

笑いながら

この人だれ?と言いながら

この人は前こう言う事件があったのよ、とか

断定口調で私に教えながら

 

チラチラ チラチラ

至近距離から私の顔を見る。

 

部屋は決して広くないので

テーブルとテレビの間はそれほど空いていない。

 

その間に母が座ってこちらを見ているのだから

感覚的にはかなり近い。

 

そこから母は、食事をしている私を

テレビを見ている私を、じっと見るのだ。

 

人の視線というのはストレスになるものだから

そんなに見つめられていたら何を食べているのかも

分からなくなるし、テレビに集中することもできない。

 

私は母と目を合わせるのが嫌だから

ものすごく意識して目を背けている。

 

それでも母はずっと見ている。

 

他の家族にも同じようにしているのか

意識して見てみたら

 

父のことはそれほど見ていない。

 

それどころか母は

父と話している時も私の方を見ているのだ。

 

普通、人は話しかけている相手の顔を見るものだ。

 

なのに母は、父と私に関係のない話をしている時も

私が近くにいれば私の顔を見て父と話している。

 

私は自分には関係ないと思ってテレビを見ていたり

雑誌を読んでいたりスマホを触っていたりするのだが

ずーっと母の視線を感じている。

 

一度何のタイミングだったが忘れたけど

珍しく私が母の目を見たら、無言のまま多分10秒くらい

まばたきもせず目を合わせたままそらさなかった。

 

時が止まっているかのようだった。

私から目をそらした。

 

私は息ができなかった。

 

母といる時は、ずっと息苦しい。

 

そりゃあそうだろう。

 

誰だってこんなにじっと見られていたら

リラックスなんてできない。

 

一体母はなぜ、こんなにも私を見ているのだろうと

最近考えていた。

 

そして分かった。

 

人が人をじっと見る時は

2種類の意味がある。

 

1つは、好意を持っている時。

2つ目は、敵意を持っている時。

 

母は私の母親だから、当然1つ目もあるはず。

 

でも大人になった私をジロジロ見るその視線は

後者に近い、支配者の目。

 

絶対お前には負けない。

 

そんな意思を持った目。

 

母は私の顔を四六時中見ることによって

些細な表情の変化を見逃さず

 

誰よりも先に私の変化に気づき

心配がしたい。

 

眠いの?

しんどい?

どうした?

 

誰よりも先に”気づく”人であることが

仕切り屋の母には絶対に譲れないことなのだ。

 

そしてじっと見ることで

母は無意識に私に威圧感を与え、

支配者の位置が揺らがないようにしているとも言える。

 

今母は2歳の孫のこともじーっと見ているから

きっと私が小さい頃もじーっと見ていたのだろうけど

 

1人で色々なことができない幼い子供を大人が見るのは

必要で当たり前のことだし

 

可愛いなあ、と好意の目で見つめるのも当たり前のこと。

 

私はもう40の大人になっているのに

母は2歳の私を見ていた時のまま

 

支配的親としての立場を変えたくなくて

そこに留まっているのだろうと思った。

 

幼い頃に向けられていた母の視線も

好意的なものだけではなかったと思い出せるけれど

 

あからさまな敵意に変わったのは

思春期を迎えてからだ。

 

15歳で初潮を迎え、体が大人の女になっていった

頃から、母は私をいじめ始めた。

 

そのことはまた別の記事で詳しく書いていくとして。

 

結婚してから

夫婦で実家に滞在している時

 

母は何度も私たちの部屋のドアをいきなり開けた。

 

2階の私の部屋で夫と仲良ししていた時

母は足音を立てずに上がってきて

ドアをそっと開けて少しの間見ていたと

夫に言われたことがある。

 

私はドアに背を向ける格好になっていたので

気づかなかったのだけど、夫はドアの方を向いていたので

一瞬ドアが開いたのに気づいたんだそうだ。

 

そしてまたそっとドアを閉めて静かに降りていったと。。。

 

里帰り出産で帰っていた時

退院後初めて家で夜を越した朝

 

その時は私と夫と赤ちゃんと3人で

1階の和室に布団を並べて寝ていた。

 

朝8時ごろ、母はいきなり襖を開けて

「いつまで寝とんあんたら!」と言った。

 

退院後初めての家で迎えた夜で

赤ちゃんも場所が変わったせいか

15分に1回目を覚まして泣く、という状態で

 

私は全く眠れず朝7時ごろになってようやく

少し眠れた。

 

そんな時だった。

 

私はショックだった。

 

母は子育てをしたことがあるのに

退院して初めての夜に私と赤ちゃんが眠れないかも

しれないことくらい、想像できなかったんだろうか。

 

なぜ 起きてくるまで待っていてくれなかったんだろうか。

 

なぜまるで学生の時のように

いきなりドアを開けて起こしたりするんだろうか。

 

別に8時に起きなければ間に合わないような

用事もなかったというのに。

 

ただ母の感覚的に「そろそろ起きないと」

というだけで。

状況も鑑みず。

 

夫までも遅くまで寝ていると思って

そこに腹が立ったのかもしれないけど

 

夫婦の寝室をいきなり開けるのは

親でもあまりに非礼だと思う。

 

そんな風に

母は私、そして私の夫である婿に対しても

「人様」としては扱ってくれないのだった。

 

支配者として監視する。

 

これは過干渉毒親の典型的な特徴かもしれない。