子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

子どもが育つには複数の大人が必要。それでもわたしが実家に帰る理由。

お盆休みは10日ほど実家に帰っていた。

 

これほど毒親だとか嫌だとか離れなきゃとか

言いながら、それでもわたしが実家に帰る理由。

 

娘がジジババに会いたがるから。

 

娘は1歳2ヶ月の時からもうパパとは別居しているから

「パパ」という存在は知らない。

 

保育園で「パパ」という言葉を知り

〇〇ちゃん今日パパとお家帰ったって。

とか言うけど、自分には「パパ」がいない、

そしてそれは普通じゃない、ことには

まだ気がついていない。

 

その代わり、1歳から2歳の1年間祖父母と一緒に

暮らしていたので、わたしと2人暮らしになってからも

しょっちゅう

「じいじは〜?ばあばは〜?」と言うし

 

わたしが叱ったとき泣きながら

「ばあばがいい〜」と言ったり

 

保育園から家についた時に

「じいじ行く」と言ってみたり。

 

親と離れて心の中からも親のことを考える

時間を減らしたいと切に願っているわたしは

この娘の言動に時々激しい怒りの感情を

持ってしまうことがある。

 

叱って泣いた時に

「ばあば〜」と言われた時なんか

元から怒っているからさらにカッチーンときて

 

「そんなにばあばがいいんやったら1人で

ばあばんとこ行き!でもママ行かないから

もうママとは会えないよ!もう知らんからね!」

と突き放してしまったこともある。

 

なんとか1人でこの子を育てよう、

2人きりだけど楽しい暮らしをさせてあげようと

あれこれ頑張っているつもりなのに

 

連日のように「じいじばあば」と言われた時には

もう嫌になって

 

「ママよりじいじばあばがええんやろ!

じゃここから歩いて行きなよ!バイバイ!」と

手をつなごうと伸ばしてきた娘の小さな手を

パチンと振り払ってしまったこともある。

 

実家から帰るために駅まで両親に送ってもらい

「りんご、じいじばあばバイバイやで。

ママと帰るんやで。」と言って

 

「りんご帰らない。じいじばあばとおる。」と

言われたとき

 

「そう、じゃママ帰るね。もう永遠に会えないからね!」

と言ってドアを締め

泣かせたこともある。

 

りんごは

ママと離れてじいじばあばといたいわけじゃなく

彼女が家族だと認識しているみんなで

一緒にいたいだけ。

 

みんな一緒がいい。

みんなが笑ってるのがいい。

 

子どもはそう思っているだけなのに。

 

毒親から自立したい思いで

余裕がないわたしは

2歳の無垢な子に八つ当たりをしてしまう。

 

子どもには、複数の大人の存在が必要だという。

 

小さな子どもにとっては家庭は自分が生きるための

たった一つの居場所。

 

そこに自分を養育する大人が1人しかいない場合

その大人の機嫌を損ねてしまったら

子どもは本能的に自分の身の危険を感じる。

 

この人に拒絶されたら自分は生きていけない・・・

 

1人の大人が怒ったとき

機嫌が悪いとき

子どもには助けを求める別の大人の存在が必要。

 

だからりんごはわたしが怒った時

「ばあば〜」と言うし

ばあばが怒ったらわたしのところへ来る。

 

もしパパがいたら、パパに行くこともあるんだろう。

 

そうやって自分には守ってくれる存在が複数いる、

と思うことが安心感になる。

 

確かに、まだ自力で生きることのできない時に

自分を守る存在がこの世でたった1人しかいなかったら

 

「もしこの人に何かあったら、この人の気持ちが

自分から離れたら」と考えると不安で仕方ないよね。

 

大人の保護が必要な子どもは本能的に

それを感じるようになっているから

これはもう生き物の生き抜くためのシステムだから

 

それを

「なんでそんなこと言うの!ママだけじゃ不満だって言うの!」

と叱るのは理不尽すぎる。

 

ただでさえ

父親と父方の祖父母、いとこなどの家族が

いない娘。

 

そして大人の都合でただ1人の叔母まで

いなくなった娘。

(まあこの人はいても大差ないけど)

 

せめて可愛がってくれる祖父母にだけは

幼児の間は頻繁に会わせてあげたいと思う。

 

実家は1年住んでいたことから

ご近所の人たちもみんなりんごのことを

可愛がってくれているし

 

お隣のワンちゃんともとっても仲良しで

帰ったらいつもその犬に会いに行き

一緒に公園で遊んだりする。

 

犬もりんごもとても喜んでいるのを

見たら、わたしも嬉しい。

 

わたしは実家にいると親や妹に対する黒い思いが

増幅してもちろん100%快適には過ごせないけれど

 

それでも毎日2歳のやんちゃ娘と2人きりの生活は

自由な時間が少ないしストレスもたまるので

 

親に見てもらっている間に

のんびり映画をみたり、こうしてブログを書いたり

マッサージに行ったり。

ゆっくり過ごさせてもらいました。

 

親がリラックス時間を持って

機嫌よく過ごすこと。

 

子どもには逃げ場を用意しておいてあげること。

 

これが子育てには絶対必要だなあ、と思う。