子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

独身キャリアウーマンvsシングルマザー

先日40歳の独身キャリアウーマンと2人で長い時間話す機会があった。

 

彼女は自分で会社を設立し、一戸建ての家も自分でローンで購入した
依存心ゼロの筋金入りのおひとりさま女性。

 

知り合って半年ほど経つが2人でじっくり話すのは

初めてで、一見人に興味がなさそうな彼女が
私にグイグイプライベートなことも質問攻めで意外だった。

 

引っかかったのが

やたらと友達がいるのか聞いてきたこと。

 

「ママ友っているの?」

「うち預けてるの保育園だからさ、保育園って
フルタイムで働く忙しいママが預けるとこだから
送り迎えの時のあいさつくらいだよ。」

「へえ〜、幼稚園みたいにママ友とお茶とかないんだ。」

「ないない〜、みんなそんな暇ないよ。」

 

「わずわらしいママ友付き合いがないのは良さそうだけど
ちょっと友達いた方が安心じゃない?」

「まあそうだね〜。気の合う人2,3人は欲しいかな。

今年から上のこども園に上がるからそこに入ったら行事も
増えてママ友付き合いも多少出てくるよって先輩ママが
言ってたし、これからあるかな。」

 

「じゃあ近所に一緒に遊ぶような人は?」

「去年引っ越してきたばっかりだからいないよ。

昔からここにいるわけじゃないから。」

「そうなんだ。。。」

 

〜しばらく仕事の話題〜

 

「今はもう外に働きに行ってはないの?」

「今は完全在宅だよ。」

「じゃずっと家にいるんだ。」

 

「ママ友いないって言ってたけどさ、他に遊ぶ友達って
近くにいるの?」

「う〜ん〇〇(エリア名)かな。」

「〇〇だったら近くないね。」

「近くはないけどその子今働いてないし子供もまだ
幼稚園とか行ってないから暇でよくこっち来てくれるんだよ。」

「へえ」

「たまにあっち行くのも気分転換になっていいしね。」

 

〜〜〜とまあ、こんな調子でやたら友達いるか聞くなあ?と

思ったわけです。

 

彼女は自分はしょっちゅう家に友達がたくさん遊びに来る、

何人も泊まりに来ると話していた。

仕事の打ち合わせも家でするから人がよく来る家だ、と

アピールしていた。

 

私は確かに一回

「一人暮らしで一戸建てだったら寂しいから
たまには友達でも来てワイワイしないとね〜」

と言ったような気がするけど

 

もしかしてそれを気にしていて

自分は友達や仕事仲間がたくさんいるから

一人暮らしだけど淋しくないって言いたかったのかな。

 

一人暮らしで一戸建てで便利な場所に住んでいたら

そりゃあ何かのついでにホテルがわりに泊めてもらいやすいし

集まるのも気兼ねしなくていい。

 

私は別に独身でそんな暮らしをしている彼女に対して

かわいそうだとか寂しいだろうとか

そんな目で見たことはなかったけど

 

というより彼女に別に興味がなかったんだけど

 

長く話すとなんか張り合ってるような印象を受けて

本当に意外だった。

 

しばらく考えて

もしかしてこの人私がシングルマザーで在宅ワークだから

寂しいんじゃないかって思って

 

友達いるか友達いるかって聞いてるのかな?と

ふと気づき

 

これは世の中のシングルマザーを代弁して

認知の訂正をしなければ!と思った。

 

シングルマザーって

寂しいなんて感情、1ミリもないですよ!!

 

だって、世界中の誰より純粋で深い大きな愛情を

毎日毎秒我が子から受け取ってますから!!!

 

それに育児家事仕事、全部1人で

やらないといけないので

 

忙しい、疲れた、もう限界、しんどい

誰か助けて

 

日々浮かぶマイナス感情はそれだけです!

 

生きるのに、子供を生かすのに必死な親が

寂しい、なんて甘えた感情持ってる余裕など

ありません!!

 

寂しいんじゃない?という

思ってもみなかった方面の憐れみを向けられて

 

改めて気づいた。

 

寂しいっていう感情は

暇だから出てくるんだ〜!!!

 

シングルマザーにはなんせ”暇”がありません。

とにかく時間がない。

 

下手したら息するのも忘れてる。

(苦しくて気づく)

 

自分の髪を心ゆくまで洗うこともできず

トイレも1人で集中することもできない状態に

いる人間が

 

寂しいなんて思うわけないだろー!!

 

育児なめんなー!

 

独身の40女の場合は

仕事と友達がなかったら即孤独死です。

 

だからシングルマザーも仕事と友達による

人付き合いがなかったら孤独で辛かろう、と

短絡的に考えたのかもしれないけど

 

独身とシングルマザーは次元が明確に違う。

 

私だってもちろん独身一人暮らしの時代が

あったので、よくわかる。

 

24時間丸ごと自分のための時間であるその時代

約束のない週末なんか

暇だなあ〜

孤独だなあ〜

やることねえな〜

誰も私なんかいらないのかな〜

 

とか思ってた。

 

今、週末は仕事か子守りなので

とにかく1人の時間が欲しい。

 

育児中のママにとって

おひとりさま時間が何より欲しくて

もっとも贅沢な時間なのだ。

 

独身女が一人ランチをしている時

もしかしたら 孤独だな・・・と

感じているのかもしれないけど

 

働くママが一人ランチをしている時間

ああ〜やっと息できる〜

幸せ〜 でもお迎えまであとあれして

これして・・・とか

 

必死に時間を捻出しております。

 

前回の「家売るオンナ」のテーマも

「キャリアウーマンvsワーキングマザー」

 

分かり合えない2人の女性がぶつかるという

テーマだったけど

 

本当に、子ありと子なしの世界の隔たりは

信じられないほどに大きくて深い。

 

私だって産むまで知らなかった。

 

子供産んだらこんなに人生激変するなんて。

 

育児がこんなに大変なんて。

 

だから結婚もしたことのない人には

想像することさえできないのはわかる。

 

でもだからって知らないことの多い独身の価値観で

シングルだから寂しいだろう、と

勝手に憐れまないで欲しいわ〜、と思った。

 

シングルマザーが欲しいもの。

 

それは お茶のみ友達ではなく

 

子守してくれる人。

お金を持ってきてくれる人。

辛い気持ちをわかってくれる人。

 

い〜じょう!!

 

あまりに予想していなかった方面からの

憐れみアプローチだったのでびっくりして

しまいました。