ハリウッドセレブが頼るアメリカ在住のマスターヒーラー
Dr.小林健の本を読んだ。
愛がすべてを癒す —地球でいちばんシンプルな 幸せの法則— (veggy Books)
教えて!ケン先生!
という質問形式になっているのだが
夫婦関係を維持するのに必要なことが書いてあって
ものすごく腑に落ちた。
ケン先生曰く
夫婦が仲良しでいるためには
生活全体の3割ずつをそれぞれで使い、
残りの4割をシェアすること。
6割は別々のことをしていて
4割を一緒に過ごしたり共有したりすること。
計算してみた。
4割と言ったら1日の24時間のうちの約9時間。
一週間168時間のうちの67時間。
つまり平日日中はそれぞれ別の仕事場なりにいて
別の人と過ごす。
帰宅して7時間の睡眠を同じ部屋で取るとすれば
残り2時間。
一緒に夕飯を食べたり晩酌したり
一緒に朝ごはんを食べたりしながら
少し喋る。
1日9時間×5日=45時間。ウィークデイ。
残り22時間、つまり1日弱がウィークエンド。
週末のどちらか1日を一緒に過ごして
もう1日はそれぞれの自由。
そんなもんなんだー!!!
おそらく、一般的な仕事を持っている夫婦なら
自然とこんな配分になっているはず。
やはり育った環境も好みも違う
赤の他人同士が何十年も一つ屋根の下で
仲良く暮らそうと思ったら
夫婦一緒の時間 少なり 自分の時間
じゃないと、持たないってわけだ〜。
別れた夫とは2人して無職で親のお金で
世界を旅しながら暮らしていたので
結婚当初から24/7 一緒にいた。
食べるのも、買い物行くのも、スポーツするのも
勉強するのも、乗り物に乗るのも、人に会うのも
全部全部ぜ〜んぶ、一緒だった。
私は時々息ができなくなって
1人の時間と空間をくれ〜!と発狂したりしていたが
夫はそれをよしとしなかった。
彼は依存心の塊で不安でいっぱいの赤ちゃんだったので
私が片時でも見えなくなると不安がった。
妊娠中など、夫に1人でスーパーへ買い物に
行ってもらったりしたが、おそるべしスピードで
言われたものだけ買って急いで帰ってきた。
あまりに早く帰ってくるので、結局私はその間に
何もできなかった。
たまに私に仕事が入って部屋にこもってパソコンなど
していたら、チラチラ覗いては話しかけて
くるので
集中できない!とドアを閉めたら
怒ってドアを蹴られた。
彼は、私が仕事をすることも
ブログを書くことも
1人でドラマを見ることも
快く許してはくれなかった。
「夫婦はいつも一緒にいなきゃ、でしょ?」と
よく言っていた。
ドラマも映画も、スポーツ観戦も
彼が好きなものを一緒にみる。
私が好きなものを1人で見ることは許されない。
私たちの結婚生活は6年だったが
一般的な夫婦が4割しかシェアしていないのを
私たちは10割だったので、30年は一緒にいたような
感覚だ。
心の中も、生い立ちも、家族の問題も
過去に付き合った人のことも、友人のことも
彼は全てを聞きたがり、知りたがった。
過去生までも、一緒にいたことを確認していた。
来世も一緒だよ、という言葉は、プロポーズの時は
嬉しい愛の囁きだったけれど
離婚協議中には呪いにしか聞こえなかった。
彼は私のパソコンのパスワードを盗み見て
勝手に開き、ブログも勝手に読んでいた。
私の昔の手帳やノート、缶に入っている
手紙やハガキの束まで
全部勝手に引っ張り出して読んでいた。
まるで私そのものになりたいかのように。
私の体験や記憶まで、自分の中に取り込もうと
しているかのように。
親にされても嫌なこれらのことを
夫にされて恐怖を感じないわけがない。
私は長い間、何度も何度も
1人の時間と空間が必要だ、
離れている時間が必要だ、と訴えてきたのに
彼は一瞬でも離れたらそれは永遠の別れだと
思っているようで
絶対に、離してくれなかった。
子供が生まれたら、それがより強くなった。
本物の赤ちゃんと、心が赤ちゃんのままの夫の
2人に追われ、奪い合われる日々は
ただただ私を何倍も疲弊させ、心を引き裂いた。
トイレにも、洗面所にも、台所でお茶を入れるのにも
いつも、どこにも、夫と赤ちゃんが付いてくる。
夫は時に赤ちゃんを締め出し
私を独り占めしようとした。
外食の時には
甲斐甲斐しく子どもの世話を焼く私を
見ていられないとでもいうように席を外し
注文して料理が来て私と子供が食べ終わるまで
どこかでタバコを吸ったり、路上でナンパしたり
していた。
食事の時に俺の方を見ないお前が悪いんだろ!
そんな感じで。
赤ちゃんにごはんを食べさせているただの母親の
私を、目の前で他の男とイチャイチャしている
あばずれ女かのように見た。
子連れの外食はすごく大変で
私はゆっくり自分の食事を食べている余裕もないから
本当なら夫に手伝って欲しかったのに
外でよく見るそんな家族づれの光景は
私には望めないことだった。
ここまで妻を束縛する男は
やっぱり普通じゃない。
自分の赤ちゃんに嫉妬するような夫は
妻に捨てられる宿命だ。
大人同士の夫婦なら
離れている時間と空間と、
一緒に過ごす時間と空間のバランスを
取ることができる。
子供が生まれる前と後では
圧倒的に減る妻の自分時間を夫が
確保してあげないといけないし
それに嫉妬するなんて神様も
呆れている。
こんな赤ちゃん夫は、何もかも失って
もう一度生まれ直したほうがいい。
心を成長させてもらえなかったのは
妻のせいでも我が子のせいでもなく、
自分の親の責任だから。
親にぶつけるなりしてもいいけど
結局は自分で乗り越えるしかない。
子供に必要なのは
ギャーギャー嫉妬する赤ちゃん親ではなく
保護し、導いてくれる大人の親。
私たちの結婚生活が子供が生まれて破綻したのは
実に理にかなっている。
宇宙の法則、この世の仕組み通り。
なるようになった。
他に選択肢などなかった。
私が自分時間と空間が欲しい!と叫んでいたのは
人間として当たり前の欲求だった。
何一つ、おかしいことは言っていなかった。
夫だけが、それをわがままだと言っていたけれど。
夫婦が仲良しでいるためには
生活全体の4割程度を共有すること。
それ以上でも、それ以下でもダメ。
非常に、納得。