子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

時間の概念が違うことから来る親の苛立ちと子どもの分離不安。

今朝、出かける前に娘が遊んで

なかなか言った通りに準備しないので

ちょっときつく叱ってしまった。

 

まあ、時々やるんだけど。

 

「お着替えしようか。」

3分経過(娘は裸で跳ねて遊んでいる)

「はい、これ着て。」

3分経過

「着替えて」

3分経過

「服着てってば」

3分経過

「服着なさい!」

 

やっとこさ玄関で

 

娘は玄関の鏡をみて遊んでいる。

 

「はい、もう行くよ。靴履いて」

「はいはい、わかったから、行くよ〜」

「靴履いて」

「靴履いて」

「もう保育園行く時間だからね」

「早くして」

「は〜や〜く〜」

「靴履けっつってんだろ!!」

「何回も同じこと言わせんな!!!」

 

急にキレた母に

娘泣き顔。

 

たぶん、幼児のいる家なら

どこも似たり寄ったりの光景が

繰り広げられているに違いない。

 

これって、親子の時間の概念が全く

違うことから起きるすれ違い。

 

母親は前後の段取りを考え

登園にかかる時間、決まっている時間

自分の仕事の時間など全てを計算した上で

子どもに声をかけている。

 

幼い我が子がすぐに動かないことは承知の上で

グズグズする時間も考慮に入れて多少はゆとりを

持って声をかけている。

 

しかし幼児というのは時間軸が

「今」しかない。

彼らには「このあと」を計算する能力がまだない。

 

まだない、というと何か未熟で足りていないみたいだが

実はそうではなくて、宇宙はそもそも過去現在未来が

存在しない。

全ては平行線(最近はパラレルワールドという言葉も

よく聞くようになった)

同時に起きていること。

 

3次元の我々地球のこの世界だけが

過去現在未来という時間軸を作り出し

24時間というように時間をわざわざ区切って

生活しているので

 

この世界に来たばかりの小さな子供は

それを知らないだけ、慣れていないだけ。

 

なんだけど

 

そうは言っても

親にもこの世界で決められた仕事や義務があり

時間を無視するわけにもいかないので

完全に時間を無視する子どもにイライラして

怒鳴ってしまう。

 

園が決めた登園時間内に送り届ける義務。

決められた出勤時間に出勤する義務。

クライアントとの約束時間にはスタンバイ

していないといけない義務。

 

世間の都合と合わせるための

責任感などから

いうことを聞かない子どもに怒りが湧く。

 

私が家を出る前に怒鳴った日は

娘は園に着いてから入るのを渋る。

牛歩の歩みになり、私からなかなか離れない。

 

今朝は、園に入っても私から離れようとせず

指をくわえてくっついているので

先生が無理やり私から引き離したため

泣いてしまった。

 

子供の泣き顔というのは本当に悲痛なので

泣いている子を園に置いて帰るのは

親も辛い。

 

登園して私から離れるのを嫌がって

泣いたのは、保育園生活も2年目に

入ったけど、初めてだった。

 

もう3歳を過ぎ、2歳の頃より情緒も発達した

せいもあるだろう。

 

分離不安。

 

親が怒鳴ったとき、

子は親が自分を嫌いになったんじゃないか、

一緒にいるのが嫌になったんじゃないか、と不安に思う。

 

その状態のまま園に預けると

ママは自分のことが嫌だからここに置いていくんだ、と

思う。

 

もうママは自分を迎えに来ないんじゃないかと

思う。

 

だから、離れない。

今生の別れかのように泣いてしまう。

 

保育園が嫌なわけではない。

 

ただ、世界で誰よりも必要で大好きな

ママが、自分を見捨てるんじゃないかという

不安に囚われているだけ。

 

最近娘は私が怒ったり暗い顔をしていると

「怒ったらあかん、笑って。」という。

 

「笑って」と真剣な顔でお願いしてくる。

 

昨日の夜、生理前と仕事の疲れとで

苛立っていた私に

娘は「怒ったらあかん。笑って」と言った。

 

「おかあしゃん怒ってないよ。今日仕事で

疲れているだけ。」と娘の顔をちゃんとみて

にっこりして言うと娘は安心して

「そうなん?りんごのこと怒ってないの?

よかった」と笑う。

 

子どもってなんて健気なんだろう。

 

親の怒りは全て自分に向けられていると

感じるのが子どもである。

 

自分が悪いからお母さんは怖い顔を

している、と思うのが子どもである。

 

仕事で疲れているとか、

他の人のことで悩んでいるとか

 

そんなことは幼児には分からないのだから

きちんと説明して安心させてあげないといけない。

 

だけど本当は、子供とは関係のない

親の疲れやイライラで大切な我が子を不安に

させたくない。

 

親はどうしてイライラしたり疲れたりするかと言うと

やらなければならない仕事があるから。

他の人との付き合いや目があるから。

世間が決めた都合に合わせないといけないから。

 

もしも親も子供と同じペースで

「今」だけをみて生活ができたなら

子どもを怒鳴りつけることもほとんどなくなるんじゃないか。

 

お腹が空いたら食べる、

遊びたかったら遊ぶ、

飽きたらやめる、

眠くなったら寝る、

日が昇ったら目を覚ます。

 

明日のことは考えない。

昨日のことも考えない。

 

こんな風に体のリズムに沿って

自然に生きることができたら

喧嘩や虐待などなくなるんじゃないか。

 

12時だからランチにしないと、と思っている親と

お腹空いてないからまだいらない、と思っている子。

 

21時までには寝かせなきゃ、と思っている親と

今日は疲れてないからもっと遊びたいも〜ん、と

思っている子。

 

3次元の人間だけが決めた24時間に縛られている大人、

時間の概念に囚われていない宇宙存在の小さな子ども。

 

私たち大人もこの3次元世界のガチガチのルールから

間も無く解放されようとしているらしいけれど

本当にそんな自由で調和の取れた無理のない

生き方ができる世界に早くなってほしいなあ、と願う。

 

とにかく、昨日今日の苛立ちで

「おもちゃ全部捨てるで!」などと言ってしまい

娘を泣かせてしまったことは、反省です・・・。