子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

シングルマザーがまず最初にやるべきことは経済的自立

先週から新しいバイトを始めたので急に忙しくなり、

全然ブログを更新する暇がなかった。

 

結婚後今までずっと在宅ワークしかしていなかったが

在宅ワークで子供を養えるほどの生計を立てるのは

そんなに簡単ではなく

離婚後はめちゃくちゃしんどかった。

 

今日やって明日お金になることがない

個人事業主としての仕事にこだわって

お金が足りずに親に援助してもらったり

月末の支払いに頭を悩ませて死にたいような

気分になるより

 

思い切ってまた外に働きに出てみよう、と

思った。

 

長期はしんどいのでまずは短期短時間の仕事から

しかも独身時代にやっていて経験のある職種で

復帰してみることにした。

 

今やっている在宅ワークと掛け持ちできる

1日4時間週3日のコールセンターの仕事。

 

しかも2ヶ月半の短期の募集で、私にはちょうど

よかった。

 

コールセンターは派遣の仕事の中でも

時給が比較的いいので独身時代にもっとも

多くやってきた職種である。

 

とりあえず起業塾の費用を分割で払っているのと

実家から出るときに家具やら諸々カードで

リボ払いにしてしまったので

 

カードの支払いが収入より全然多くて

回っていないから

 

せめてその支払いが終わるまで

なんでもいいから確実にすぐに口座に

お金が振り込まれる仕事が必要だった。

 

毎月カードの引き落とし日が近くなると

支払う方法をあれこれ考えて

どうにもならないと

 

親に

「えっと、今月カードの支払いがちょっと

重なって、それに法テラスの支払いもまだあるし

・・・それで・・・」

と自尊心をボロボロにしながら

「自立して欲しくない」という母の潜在意識の

願いを叶えてあげることが

 

死にたいくらいに苦しくなっていた。

 

幸い私は健康だし、なぜか心も病んでないし

子供ももう3歳になってこども園に預ける時間も

少し長くなっても大丈夫そうだと思った。

 

早くお迎えに行っても

お金や親のことで悩んで暗い顔をしている母親と

一緒にいても子供も嫌だろうし。

 

結果。

 

まだ2週間だけど

外に働きに出るのはいい効果があった。

 

2週間は研修のために週5日だったから

4時間とはいえ毎日出勤し18時前にお迎えにいく。

 

電車に乗って通勤。

たくさんの人がガヤガヤしているオフィスで

与えられた仕事に専念する時間。

 

出勤があると格段に忙しさは増す。

時間がタイトになった。

 

余計なことを悩んでいる暇がなくなった。

親のこともほぼ考えなかった。

 

時間が決まっているので

朝子供がなかなか用意しないと

ブチ切れたりするが

外で働くのはいい気分転換になった。

 

電車に乗ると音楽が聴ける。

今まで全く音楽を聴く時間というのを

設けていなかった。

 

家にいるとじーっと音楽を聴いているのは

なんだかもったいなく感じるけど

電車に乗っている時間はそれに適している。

 

そして、自分で仕事を取らないといけない

個人事業とは違い

 

働いた時間だけきちんと振り込まれる給料。

 

それに、自分を売る仕事ではなく

自分とは関係のない会社の業務の

与えられた仕事を淡々とこなすことは

傷だらけのシングルマザーには癒しにさえなる。

 

在宅ではありえない、同僚との何気ない会話。

 

いろんな人がいろんな背景を持って

縁あって同じ仕事をしている。

 

結婚には失敗したけど

仕事の能力は認めたもらえる。

 

まだまだ私は社会に必要とされる人材だ。

経験とスキルは求められ、認められるんだ。

 

・気分転換

・充実感

・達成感

・安心感

 

外に働きに出たことで

これらのことが得られた。

 

足りなくなったのは

・時間

・自分を見つめる時間

・いつでも好きなことができる自由

 

これくらいか。

 

私は離婚前から個人事業主として

フリーランスとして、起業して

稼いでやろうと思って起業塾にも入り

あれこれ頑張ってきたけど

 

離婚後の自立の一歩をこのゼロから

自分を売る仕事でやろうとするのは

精神的経済的にかなり苦しい選択だったと

今は思う。

 

フリーならネット上で自分を売ることは必須だが

離婚ホヤホヤで元夫や元家族に見つかりたくない

中で、なかなか顔出しもできずブロックがかかる。

 

今。幸せじゃないと感じているのに

自分を商品にするのは、かなり無理がある。

 

起業塾の先生が言うのは

 

「お客様のお困りごとを解決する」

 

と言う姿勢で商品を作り、セールスしましょう、

という事。

 

 

頭でわかるんだけど、どうもそれができなかったのは

今現在、私自身が一番困っているからだった。

 

私自身が誰か助けてくれ〜と思っているのに

助ける側の人間になれないのは当然だ。

 

子供を産んで、人並みに幸せな家庭を築けると

信じていたが生きる死ぬの争いの末に

ひとり親となり

窮地に立っている私が、自分の癒しもまだ

十分ではないのに人に癒しや助けを与えられると

思おうとしていたから、この1年苦しすぎた。

 

私自身が火傷で体半分ただれているのに

火傷している人に、私の皮膚をあげましょう、とか

あるいは火傷が綺麗に治る方法を教えますよ、とか

言っているのと同じことだった。

 

私は大火傷を負っている。(比喩です)

それならしなければならないことは

治療に通うこと、十分に栄養をとること、

休養すること。生きる望みを持つこと。

 

完治してからその方法を

後から来る人に伝えるのはできるが

自分がマックスに痛いときに人を助けることなど

できないのだった。

 

自分自身の価値とは無関係の

会社の一員として与えられた仕事を

決まった時間だけ集中してこなすことが

リハビリになるような気がした。

 

順番が逆だったなあ。

誰か教えて欲しかった。

 

まず、目先のお金を得るために

確実に給料を得られる仕事をする。

 

ライフミッションだとか

理想のワークライフバランスだとか

好きなことを仕事に、とかは

 

まず離婚してすぐの

「お金がない」

をとりあえず「やっていける」

レベルにしてからの話だ。

 

ギリギリでもいいから

親の援助や借金をしなくても

回せる状態にすること。

 

借金がある状態は、あっという間に人を追い詰める。

カードのリボも借金。

 

ひとまず経済的自立を果たせば

離婚したことをさほど後悔しなくてもいいだろう。

 

やっぱり、女が家族を養うだけの収入を

得るのは大変。

 

まだまだ男女不平等の日本で

しかも未就学の小さな子供がいたら

こんなに困難なことって世の中にあるのか、

と思うくらい大変。

 

女性の起業ブームではあるけど

起業しても扶養内の収入しか得られていない

女性が9割だという。

 

私もそうだった。

扶養してくれる夫はいないのに。

 

正規雇用が4割近くという今の日本の

会社員社会で

男性の平均年収420万円に対し

女性は276万円。

 

子供を保育園に8時半から18時まで預けて

これなら、あまりに悲しい。

 

私が離婚を決意する前に相談した

〇〇の母のような年配の占い師は

離婚したら看護師か介護士になるのがいい、と

言った。

 

私は教師なんです、と言ったら

ああ、それなら大丈夫よ、手に職があればやっていける、と。

 

〇〇師、〇〇士 のような

資格の必要な比較的高収入の仕事ができるなら

ひとり親でも全く問題ない、と。

 

だけど、看護師や介護士は、時間的体力的に

かなりきついと思う。

 

夜勤とか断れる?

40過ぎてシンママになった場合、体力的にも

きつい。

 

教師と言っても私はさほどお金にならない

語学教師なので、時間や体力は大丈夫だけど

工夫しないとお金が厳しいのである。

 

学校の教師なら収入は安定するだろうけど

拘束時間も長い。

 

占い師?

才能があるならいいかもしれない。

 

だけど年収200万の派遣でも

児童扶養手当などの助成を受けて

家賃も安いところにするなどすれば

やれないことはない。

 

最初の数年はこんな感じでとにかく

生活できる状態にすることを目標に

 

それからもう一度理想の仕事、生活を

考えて動き出してもいいんじゃないか。

 

空いた時間に夢のための準備を着々と

進めて。

 

外に働きに出れば、

再婚相手が見つかる可能性もあるし。

 

在宅フリーランスと派遣勤務の両方を

やってみて、改めて思ったことでした。