子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

仕切りたがりで不安な母親の子どもはいじめっ子になる。

ずっと前の話だが

こども園のクラス会があった。

 

私たち親子にとって初めてのクラス会。

 

全員揃うのを待っている間、
仲良しのお友達とそのママたちと和やかに談笑していた。

 

娘も嬉しそうにはしゃいでいた。

 

そこへ突然、ある男の子が

無表情でつかつかと寄ってきて

私の娘を押し倒し、馬乗りになった。

 

さらに足で蹴ろうと足が一瞬動いたので

私はその子を抱えて娘から離したが

あまりに突然の襲撃で何が起きているのか

分からず、助けるのが5秒遅れたくらいだ。

 

その子はだいぶ離れた所にいたはずだった。

 

娘は同じクラスなのでもちろん知っていると

思うが、クラスメイトがたくさんいる中

一番遠い所にいた娘にわき目もふらず

襲撃してきたようだった。

 

姿を確認していなかった子が

突如押し倒してきたことと

3歳児が無表情でそんな暴力的なことを

することに悪い意味で驚いた。

 

その場では

「びっくりした〜Rくんりんごのこと

好きなんかな〜。」などと冗談で流したが

私の目はその子の親を探していた。

 

クラス会のため子供は胸に名札をつけていたから

名前はわかった。

 

親の姿が見当たらない。

 

と思っていたら、開始の挨拶をし始めた

役員の女性が、その子の母親だった。

 

うわ、保護者会役員、しかも仕切り役の

ママの子供がいじめっ子って、

ドラマのまんまやん!!

 

そのママは3歳のその男の子と、

下にまだ3ヶ月の赤ちゃんがいるのに

役員に立候補していた。

 

3ヶ月の赤ちゃんを置き去りにして

クラス会を仕切る心理が

家族心理カウンセラーの資格をもつ私には

手に取るようにわかった。

 

その人が挨拶している間に

私はFBIのようにその人とその子を分析してしまった。

 

彼女は、拒食症のようにガリガリで、

化粧が濃い。

 

そしてパパは赤ちゃんを預かっているので

クラス会にはママと3歳の男の子だけで

来ている。

 

他の子が全員パパやママと一緒に座っている中、

会の仕事で忙しくしているママに放置されている

Rくんは、ずっと無表情だった。

 

ただでさえ、下の子が生まれて愛情不足になっている

であろう時に、ママは保護者会役員を進んで引き受けて

Rくんはみんながいる中でも放置されることになった。

 

ママは、他のママに気をつかうのに忙しくて

子供のことなどほとんど見ていない。

 

その人は、全員の自己紹介の時に

住んでいる地域と小学校の校区を言うように

求めた。

 

3歳から、小学校が同じになるかどうかを

気にするんだ・・・。

 

世界中引っ越しばかりしている私には

全く思いもつかないことだったけれど

同じ場所にほぼ永住している人にとっては

地域の繋がりは何より大事なのかもしれない。

 

会が終わった後も、立ち話でその人は

さらにママたちに校区を確認していた。

 

「よかった〜同じ校区の人が結構いて。」

 

そのママが生まれたばかりの赤ちゃんがいるのに

役員に立候補したのは

是が非でも同じ小学校に上がる予定の親子を

把握しておきたかったからなのかもしれない。

 

小学校も同じになる予定の親子との付き合いは

そうじゃない親子よりも大事にするつもりなのかもしれない。

 

痩せている人には神経質な人が多い。

 

そして、仕切りたがりの人は不安な人である。

化粧の濃さも、不安の現れ。

 

私は他でもない母親が仕切り屋で

どこでもなんでも役員、会長、代表に立候補して

やる人だから、嫌でもその心理がよくわかる。

 

そういう人は、本来人見知りで人を信用できない。

自分がその他大勢の中に平でポンと放り込まれると

周りとうまくやる自信がない。

 

自分がどう見られているのか

周りがどんな素性な人間なのか

怖くて仕方ない。

 

だから、肩書きを必要とする。

 

役員であれば、役としてみんなに質問できるし

立場を尊重してもらえる。

 

その人自身の人柄や素性はさておき

役員さん、として丁重に接してもらえる。

 

彼女にとっては、この「立場」は

この社会で息をするために何よりも欲しいもので、

生まれたばかりの我が子に

お乳をあげることよりも、優先したいことなのだ。

 

そして、いじめっ子は例外なく親の愛情不足の

子供である。

 

愛情不足の子どもはまず、笑わない。

笑顔が少ない。

 

そして暴力的である。

 

親の前と親がいない時で

態度が違ったりする。

 

親によって感情を抑圧されているので

親の前では欲望をおさえ、良い子のふりを

する。

 

しかし親の目が届かないところで

問題行動を起こす。

 

3歳ごろから始まるこの行動は

親が気づかす放置すれば

どんどんエスカレートし

人を自殺に追いやるようないじめっ子に

なる可能性がある。

 

あるいはどこかでその攻撃が

自分自身に向く可能性もある。

 

私は常々いじめや事件は

加害者の親に気づきが足りないせいだと

考えている。

 

このRくんとそのママは

私の中で要注意人物としてロックオンされた。

 

3歳にしてあの襲撃の様子、衝動性は

ちょっと危険なものだと感じた。

 

親の贔屓目と言われても仕方ないが

可愛らしい顔をしていて天真爛漫で

愛想のいい私の娘は、もしかしたらそういう子に

狙われやすいのかもしれないと気づくことができた。

 

その後、遊びに行ったキッズランドでも

7歳くらいの女の子に娘は攻撃されそうに

なっていた。

 

もう分別があっていいそのくらいの子には

私は容赦しない。

 

無言で「テメエやんのか」的な

空気を出して立ちはだかれば

普通の子供は逃げる。

 

しかし、娘をもつシングルマザーの心配事でもあるなあ、

と思った。

 

女の子は男の子より色々な危険がある。

何より男に狙われ、攻撃される可能性がある。

 

それが同級生のいじめっ子のこともあれば

変質者の大人のこともある。

 

これからどんどん娘の社会が広がり

そういった危険な奴に出会う可能性も増えて

行く中で

 

母親一人で娘を守らなければならない。

 

やはり男性の恫喝や体格は子供をびびらすには

効果テキメンで

中学生以下の男の子のなら大抵は父親が

出てくればビビるんじゃないかと思うけれど

 

女の私が恫喝したところで効果は知れている。

 

相手の親にも、父親がいないことで

軽く見られる可能性もある。

 

もしも我が子がいじめられて

いじめっ子に話をつけようじゃないか、

という時、母親一人より両親揃って話に

行くほうが威圧感は増すだろう。

 

まあ相手が子供のうちは

私でも対処できるかも知れないが

成人男性だった場合

私は警官でも武道家でもないし

どうだろう。

 

可愛い娘には、護身術として

武術か何かを習わせようとは思っている。