子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

家族を大切にできなかった男の孤独な老後

2020年、あけましておめでとうございます。

 

あまり更新しないブログを読んでいただき

ありがとうございます。

 

今年もゆるりと気分任せで更新して参ります。

 

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今日は孤独な男の老後のお話。

 

新しい職場には、離婚歴のある人が集まっている。

類は友を呼ぶのか。

環境的に、母国で離婚して家族を失い、行き場を無くした

人が行き着く場所なのか。

 

わたし以外は全員男性である。

 

そこで出会った日本人のバツ2男性のお話。

 

彼は50代後半で、バツ2。

それぞれに一人の子供がいて、子は元妻が育てている。

 

仕事の経歴は割と華やかで、人に自慢できるような仕事も

してきたようだが、どこも長く続かず、職歴が多い。

 

語学力や芸術的才能など、多才な人のようだが

人間関係がどうもうまくないみたいだ。

 

自分でも分析していた。

 

短気で、頑固。

 

職場もいつも人間関係がうまくいかずに

やめてきたようだ。

 

今の職場においても

新しく来たばかりの私に

 

あの人は嫌い。あの人は腹黒い。

誰と誰がくっついているから注意しろとか

あいつは信頼できない、とか

 

否定的な事ばかり言ってきた。

 

人の気持ちの裏を読もうとする癖があるようだ。

 

つまり、他人を全く信頼できない。

 

それは家族にも当てはまっていて

離婚した理由を自分から話してくれたが

どちらの妻とも育児の考えの相違が主な原因だと

話した。

 

彼は人を指導することが好きで、

子どもに対して非常に教育熱心だったそうだ。

 

自分の教育理論、価値観が固まっていて

他の人の意見には耳を貸そうとしない。

 

我が子に幼少期から芸術の英才教育をしてきて

失敗するとひっぱたくような、厳しい子育てを

してきたそうだ。

 

子は父を見るとテーブルの下に隠れるようになり

その事で元妻といつも言い争っていたと。

 

妻は子を連れて実家に帰り、

最後には妻側の家族からつまはじきにされたと

ぼやいていた。

 

2番目の妻との離婚も、そんな自分を変えることが

できなかったことが原因だと。

 

二人の子を授かりながら

妻に育児参加を拒否された男は

 

母子で頑張っている私たち親子に出会い

「育児は女性に任せた方がよかったんだろうなあ。」

と、呟く。

 

そうは言うものの、

赤の他人の私の育児方針にまで意見をしてきたりして

この人は離婚された本当の理由が理解できていない。

 

結局自分は悪くない、と本当のところでは

全然反省していないのだと言うことが日々の言動から

よくわかる。

 

母性とは地球上で最強のパワー。

 

男の役割は、母親が安心して母性を発揮して

幸せな育児ができるように、周囲の環境を整えることである。

 

母親から子どもを奪うような真似をしてはいけない。

妻以上に育児、教育に熱心になりすぎてはいけない。

 

どんな動物も、自分から子を奪おうとする者には

それが子の父親であっても牙を剥くのがメスの習性である。

 

子どもの教育に関して妻の意見に耳を貸さず

自分の理論を押し付けて子どもに接するのは

母親から子どもを奪っているのと同じことなのである。

 

この男は、そもそも女性を下に見ているために

妻に育児を任せることができなかった。

 

彼に男尊女卑傾向があることは

「女性なのに院長になってて、あの人はすごいんだよ」とか

「あいつは女みたいに女々しいんだ」などという発言から

わかる。

 

自分が選んだ妻、そして自分の遺伝子を引くこの子ならば

自分がギャーギャー指図しなくてもしっかり立派に育つはずだと

信頼することができれば

 

職場を転々とせず仕事に集中し

妻子に安定した環境を提供し続けることにフォーカスできた

はずである。

 

離婚から数年経ち、2番目の妻子とは完全に絶縁。

最初の子どもとは年に一回も会わないくらいだと話していた。

 

人を信頼できずに自分から人間関係を悪くしている

彼は、根無し草のように世界を放浪している。

 

私の元夫と、どこかタイプが似ているのである。

 

元夫はまだ30代だが、心から反省することができずに

人のせいにして生き続ければ、必ずこんな50代になるだろう。

 

60にもなれば新規採用してくれる職場もほとんどなくなり

家も家族もなければテントを背負って放浪するしか

なくなってしまう。

 

雇われようと起業しようと、

他人を信頼できない人に幸せはやってこない。

 

60手前にして、毎年、今年はどうしようかなあ、

どこへ行こうか、と考える日々は自由かもしれないが

あまりに孤独だ。

 

事実、この男性は孤独すぎて妄想が入っている。

言葉に嘘が多い。

 

昨日の発言と今日の発言が全然違っていて

え?と思うことが多いし

過去の経歴や人間関係の逸話に関しても

盛っていることがわかってしまう。

 

笑うことが少ない。

 

自分で言っていた。

 

滅多に笑うことがない、と。

 

笑いというのは一人では生まれない。

笑わせてくれる人がいて、笑ってくれる相手がいて

初めて笑いは生まれる。

 

他人を信頼できない人は他人と一緒にいるときに

心から笑うことができない。

 

警戒しているときに笑うことなどできないから。

 

唯一、小さなこどもといるときだけ、安心して笑うことができる。

久しぶりの笑顔ですよ、と私の娘と撮った写真をみて言った。

 

もう一人、70代の独身男性も笑顔がほとんどない。

人を信頼できずに親密な人間関係を築いてこられなかった

人は、笑いのない老後を迎えることになるのだ。

 

笑いは免疫を活性化する最良の薬でもある。

 

孤独は人を狂わせる。

 

過去の妄想入り栄光話ばかりを繰り返す、

笑顔のない老後は、私にはとても悲しく見える。

 

そばにいる人を、大切にしよう。

 

笑って笑わせて、喧嘩をしてもまた信頼して

華やかな仕事の経歴なんかより、

人間関係を大切にできた人生の方が

よほど幸せな老後になる。

 

2020年からは、いよいよ本格的に愛と調和の時代。

他人を警戒したり足を引っ張ったりする時代は終わった。

 

自分は他の人に何を提供できるのか、を考えて

惜しみなく出す。

 

そして

 

楽しければいいじゃん。

楽しめばいいじゃん。

 

笑っている人だけが、この時代に輝ける。