前回の続き。
妹とLINEでコソコソ私の話をしていたことを
問い詰められて知らぬ存ぜぬを通そうとする
母の気持ち悪さにキレた私。
そうやって私たちが10代の頃から
姉ちゃんを理由なく悪者に仕立てることに
よって二人が団結してきたこと。
父も含め、私以外の3人は臭いものに蓋をして
向き合わない逃げ体質で、いかにも問題のない
健全な家族を装っているだけで本当は問題が
あること。
妹の拒食症までも1歳半しか違わない私のせいに
二人でしたようだけど、姉妹が原因で精神病に
なることなどあり得ない、親が原因であること。
など、普段心の中に溜まっていることを
だいぶぶちまけた。
縁を切れと言ったのは妹の方だからね、
と念を押すと、
それはあんたがお母さんが鬼やとか
めちゃくちゃ言ったからやって梅ちゃん
言ってたで、と言うので私は悲しくなり、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
じゃあ鬼じゃないんか?
お母さんが私が妊娠した瞬間から
離婚を望んでさ、あの電話の時(元夫)も
聞いてたんや!傷ついてたわ。
ここ(実家)にいた間
(元夫)にひどい態度取って傷付けたのは
事実やろ。
お父さんが若い時役に立たんかったか知らんけど
(元夫)は仕事してなかったから一緒に育児
やりたいって思ってたんや。
それなのに、「男は役にたたん!」って
沐浴させようとした(元夫)の前で
ドアバーンって閉めたりさ、
あの人精神病やったのに。
傷付けたのは事実やろ!
ここにいた3ヶ月の間にあの人は
育児やる気なくなってしまったんや。
あの時一番傷ついたん誰なん?
私やろ!
まだ私に何か求めるん?
お母さんは自分の人間関係は
しっかり守ってるやんか。
離婚もしてないし
娘とも縁きれてないし
私は、夫も妹も失ったよ!
お母さんは自分が誰かと絶縁になったら
耐えられへんやろ。
自分だけ守ってたら姉妹が絶縁したって
なんともないんやろ。
理由も聞かずに全部姉ちゃんが悪い、
あの子がおかしい、って決め付けることで
団結してきた。
それに気づいてしまったから、
もう降りるわ、って思ったんや。
この先何があっても、私と梅子がニコニコ笑って
話することはないし、完全に切れたから
私の話しないで。りんご(娘)の写真も送らないでよ。
私とりんごはセットやからな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そのようなことを一気に言った。
母は、洗面所に正座して
目を細めて聞き、時々、は!!と言う顔で
私を見、
そうやな。逃げてるって言われたらそうかもしれへん・・・
あなたと梅のことだけが、一番心配やけど
もう
あなたの言う通り、一生戻らないのかもね・・・
だからもう、お母さんそんなに長生きしたくないって
思うわ・・・
母さんが死んだあとはどうなるか、それはわからんけど、
うん、まあお母さん死ぬときに後悔するかもしれんね・・・
騙されるか!!
出たよ。
毒親の典型パターンの1つ。
弱音を吐いて娘の罪悪感を引き出すパターン。
普段過干渉の支配タイプでも
娘に反抗されたときに弱々しい親に豹変して
罪悪感を刺激するというのは、毒親がよくやる
行動である。
普段、終活の話さえも嫌がるくせに
こういう時だけ、「死」というワードを
出す。
でも母のいじめが引き金となり、
元夫を永遠に失った私は
もう「死」という言葉さえも、響かない。
元夫が亡くなったと聞いた時
全然涙が出なかった。
今でも毎晩
「死んだんか・・・」
と反芻しているくらい、実感がない。
離婚して完全な縁切りを望んで
2年近く音信不通にしていた後での
死亡連絡だから、涙など出なかった。
それと同じで、私は妹が死んでも
涙の1滴も出ないと思う。
縁を切った人がこの世から消えても
安心こそすれ、悲しみなど沸かない。
小学校のリレーで隣のコースの子が
こけたら、心配で立ち上がるまで自分も
横で待っていたような、優しい私の心を
ここまで凍りつかせたのは、他でもない、
魔女の姿を現した母である。
そして、この話と私の語気から
洗脳が解けたことに気づいたんだろう。
翌日から、母の態度は変わった。
まず、今まで3秒に1回はじろじろ私を
見つめていたのが、見なくなった。
むしろ、目をそらすようになった。
父に話す時も私の顔を見ながら話していたのが
父だけに小さな声で話すようになった。
そして、父に対する言動がぶりっこになった。
「お仕事お疲れ様♡」
「お父さん、お茶いる?♡」
「そろそろ行きましょうか♡」
(私には行き先を言わずに二人で買い物にいく時)
これで私は完全に100%、母の本心は多くのカウンセラーが
言っていた通り、私が感じていた通りだと確信した。
一番心優しくて素直な長女の私に
老後の相手をしてもらうことを期待してきた。
そのためには娘家族が海外で幸せに暮らしている
ことは許せず、孫ができたなら離婚させて出戻らせる
必要があった。
その作戦は成功したけれど
娘の心の変化までは、予想外だった。
シングルマザーになった娘が
「もう頼りはお母さんしかいない」
「お母さん、いつもありがとう」
「今面倒かける代わりに老後は任せてね」
そういう心境になるはずだったのだろう。
ところが娘は自分の作戦を見抜いて
恨んでいるようだ。
これは期待できないかもしれない。
頼りはお父さんだけだわ。
お父さんを大事にしないと。
そういうことだ。
私はとても悲しい思いをたくさん
したけれど
ここまでされたら、もう吹っ切る覚悟も
できた。
両親が老いて助けが必要になっても
自分の生活の何かを犠牲にすることは
絶対にない。
冷たく突き放すことも、できるだろう。
占い師が言った
「お皿をきれいにする」
親子問題に方を付ける。
そのいい方法はいまだ分からないけれど
この4年の間に私の心は180度近く変化した。
さようなら、共依存。
ウイルス戦争が終わった時
私はもう一段上のステージに上っているだろう。
学ぼうとしない両親と妹を、下に置いて。