子の心親知らず

出産後2年で離婚した毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

子どもにうそをついたり隠し事をしてはいけない

昨日の神戸新聞に良い記事が載っていた。

 

新型コロナウイルスをめぐる情報発信のあり方について

ー関西大教授:土田昭司

 

危機管理コミュニケーションでは、うそで他人を期待

させてはいけない。希望を抱かせてから裏切るのは

「希望の拷問」といい、最初から諦めさせるより

大きなショックを与えてしまう。

 

政府や自治体は「住民を不安にさせないほうがいい」

という論理で希望的観測を伝えるより、人々に都合が

悪くても、正確な情報を伝えるべきだ。

 

 

親子関係にも通じるなあ、と深く納得した。

 

毒親になってしまう人たちは

 

「子どもには伝えないほうがいい」

「子どもは不安になるだけだから」

 

などと考えて、子どもに嘘を言ったり

真実を隠したりする。

 

国民の力を信じていない政府同様、

これは子どもを信じていないからこそ

生まれてくる発想である。

 

例えば直近の例では

 

4歳の娘に虫歯が見つかり、もう一度

歯医者に行かなければいけなくなった。

 

私はどうしても仕事があり、時間が合わないので

母に連れて行ってくれるよう頼んだ。

 

ところが一度長時間椅子に寝転がされて治療を

受けた経験から、娘は

「行かない!」と駄々をこねた。

 

すると母は私に近づいて小声で

おもちゃ屋さん行こうって言って

連れ出そうか。」

と素晴らしい思いつきかのように

ニヤニヤして言った。

 

父もそれは良いアイデアだ、とばかりに

賛同している。

 

私は、「子どもに嘘つくのは私は

したくない。」と言った。

 

そうしたら両親は途端に

「嘘つくなんて言ってないやん。

おもちゃ買ってあげるって言おうかって」

 

本当に子どもをバカにしている。

 

私は娘に

「今日歯医者さん行って歯きれいきれい

してもらわないとあかんのよ。それで、

歯医者さん終わったらばあばがおもちゃ屋さん

連れて行ってくれるって。シルバニアのお家

買ってくれるって。歯医者さん行けるね?」

 

そうきちんと説明した。

 

そうしたら娘は顔を輝かせて

「歯医者さん行く行く〜!

お家買ってもらう〜!」と

着替え始めた。

 

4歳でも、3歳でも、きちんと心を込めて

説明すれば彼らなりに理解する。

 

母の計画のように

「おもちゃやさん行くよ〜」とだけ

行って歯医者へ連れて行き、

 

「え?違うここ!」となった子を

強引に「いやまずここ行くの。おもちゃ

それからな」などと言ったのでは

子どもは騙された気持ちでいっぱいで

納得できないままになる。

 

嬉しい方のサプライズでないかぎり、

計画があるならきちんと小さい子にも

説明しなければならない。

 

私が妊娠中に読んだ育児本では

 

離乳食が始まったら家族の食卓に

子供用の椅子を置いて、家族一緒に

食べるようにしましょう。

 

そして家族の会話に子どもも参加させ

「あなたも家族の一員なのだ」と

認識させていきましょう。

 

そうすることで子どもは自己肯定感が

高まります。

 

 

そう、書いてあった。

 

「子どもにはわからない」

「子どもは知らなくていい」

「これは大人の話」

 

そんな考えで育児をしてきた

私たちの親と、真逆だ。

 

私の両親などは、娘は40も過ぎている

と言うのに、いまだにこの姿勢を貫いている。

 

私に聞かれたくない話の時は

母はわかりやすくヒソヒソ話で父に話す。

 

私が

「ヒソヒソ話って人間余計に耳そばだてるって

知ってる?」と言ってみたら真顔になって

「別に内緒話なんかしてないよ」ととぼけた。

 

こうした態度に両親が子どもを信頼していない

ことが顕著に現れている。

 

家庭の経済状況も、未成年の子どもにも

きちんと正しく情報共有するべきだ。

 

正しく知らされていないのに協力も

管理もしようがない。

 

私の親はいまだに自分たちの収入を私に

公開しない。

 

そのくせに

「お母さんたちもそろそろ老後のお金が

心配になってきたから」と暗に私に頼るな、と

言ってきたり、

 

目の前で叩きつけるように家計簿をかちゃかちゃ

つけて仏頂面をして見せたりする。

 

子どもの頃は

「あんたはお金の心配なんかしなくていい。」

と常に言われていた。

 

それなのに結婚してから

「あんたはお金の管理もちゃんとできへんの

かいな」などと罵られた。

 

まさに「希望の拷問」のオンパレード。

 

子どもを不安にさせたくない、と

情報公開せず、誤魔化して期待させて

 

挙句最後には怒りをぶつけてくる。

 

比較的裕福な家の息子が

成人してからも定職につかず

親のすねかじりをしていて

 

老いてきた親に突然

「いいかげん働け!こっちももう余裕ないんだ。

今月で援助は打ち切るからな!」

などと叩きつけられ

 

大きなショックと絶望で

親や他人を殺してしまう

事件がたびたびある。

 

これは息子がバカなのではない。

バカなのは親の方である。

 

子どもの頃から家庭の経済状態も

きちんとシェアし、収支の状況なども

みせ、子どもに金銭教育をして正しく

お金を稼いで使える人間にして送り出すのが

親の仕事だ。

 

子どもに隠し事をしたり嘘をついてきた

親が得るものは何もなく、ただ

子どもからの信頼を失うだけ。

 

子どもを傷つけるだけ。

 

子どもを一人の立派な人間として尊重し

能力を信じていれば

 

3歳でも「話せばわかる」ことが

わかるはずである。

 

育児におけるコミュニケーションと

危機管理コミュニケーションは

共通している。

 

なぜなら、子どもにとって家庭は

生きていく唯一の場であり

親は命を預けている存在だからだ。

 

親が間違えば、家庭は一瞬で戦場になり

子どもは生きていく術を失う。

 

命を預けている関係でもっとも大切な

ことは、「信頼」である。

 

嘘や秘密はその「信頼」を

失う最大の要因だ。

 

監督側は正しく情報公開し、

メンバーの受容能力や理解力、

行動力を信頼して共に戦う。

 

国家も家庭も

そうしなければ危機を乗り越えて

長く存続することはできないだろう。