子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

シングルマザーはものすごく心細い。

娘が保育園に通い始めて、

急に時間ができてしまった。

 

実家に帰ってきて鎖国によって足止め

されてから7ヶ月間。

 

父か母のどちらかが家にいる時は

午前中仕事をして、昼休みはランチが終わるや否や

2時間子どもと遊んだ。

 

両親は歳もとっているし、わたしが来たら

大抵すぐに昼寝に入ってしまうので

昼休憩の時にわたしに一人時間はなかった。

 

そして午後仕事がある時は母と交代して

引き止める娘の小さな手を握って放し、

また2階に上がって仕事をする。

 

夕方5時半ごろ仕事にキリをつけて

リビングへ降りると娘が待ってましたと

飛びついてきて、夕飯まで遊ぶ。

 

夕飯を食べ終わると食器を片付ける暇もなく

娘のシルバニアごっこの相手。

 

それからお風呂、寝かせる。

 

こんなふうに、在宅勤務在宅保育の間は

一人で休憩する時間はほとんどなかった。

 

だからおとといから急に時間ができて

変な感じだ。

 

ランチも父がいるが

「自分でやるからいいよ」と言うので

わたしは2階で一人適当にお菓子を摘みながら炭酸を

飲み、ネットでドラマを見たりする。

 

そういうことが、とてもしたかった。

 

(子育て中のママ、わかるよね?)

 

今日から見始めた韓国ドラマ。

 

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亡くなった夫の借金返済に苦しんでいるシングルマザーが

御曹司と出会ってお金目当てに結婚契約をする・・・・

というお話。

 

まだ第一話しか見ていないけど

 

7歳の娘とシングルマザーのやりとりに

泣けて仕方なかった。

 

母子二人。

借金取りから逃げる生活。

 

母親は仕事探しや借金返済のことで

頭がいっぱいになっている時

 

ついうっかり娘を置き去りにしてしまう。

 

道路で一人置き去りにされた娘は

車に轢かれそうになる。

 

「何やってるの!どれだけ心配したと思ってるの!

気をつけなさい!」

 

「ママが、一人で先に行っちゃったから・・・

ママ、ママって呼んだのに置いて行っちゃったから・・

(涙涙)」

 

「え?ママが?あなたを置いていった?

どうかしてたわ。ママが悪かったね。ごめんね(涙)」

 

何より一番大切に思っている小さな娘の声が

聞こえないほど、切羽詰まったことで頭がいっぱいに

なっているママ。

 

ママが自分を置いていくことに

物凄い恐怖を感じているのに

「わたしもう子どもじゃないんだから

何でも話してね!」とママを

助けようとするまだまだ子どもの7歳の娘。

 

 

わかる。

わかるな〜。

 

わたしは道路を歩いている時に

電話に夢中になったり考え事をして

娘の手を放したりしたことはない。

 

外にいるときの子どもの安全は

最優先に注意を払っている。

 

だって何かあったら耐えられないから。

 

だけど家の中では

急ぎの仕事の連絡を携帯でやっていて

娘が話しかけているのに気づかなかったり

気もそぞろに生返事していたり

 

考え事をしていて娘の声が聞こえず

諦めて立ち去る娘の背中を見てから

は!今なんか言ってたな。と気づくことも

ある。

 

お金や生活のこと、仕事のこと、

家族のことで重大な問題が起きている時に

子どものお人形遊びに本腰を入れるのは

なかなか難しいことだし

 

仕事、育児、家計管理、

様々な手続きに将来設計など

自分と子どもに関わる全ての重要なことを

一人でこなさなければならないシングルマザーは

 

なかなか考え事をしてぼーっとするための

時間をとることもできず

つい子どものそばで上の空になってしまう。

 

人間自分一人の生活、人生をしっかりやるだけでも

十分大変なのに

子どものことも背負って

そりゃあ抜けもできますよ。

 

支えが必要。

助けが必要。

安心が欲しい。

 

シングルマザーは心細い。

母は強し、で気丈に普段涙も見せずに

頑張っているけど

心の底から本当はとても心細い。

 

全てを受け入れて理解して

荷物を半分持ってくれる人が欲しい。

 

離婚した、夫が亡くなった、

それだけで底知れない悲しみがある。

 

その悲しみの上に

子どもと生きていく上での

とんでもない重責と苦労がある。

 

もしわたしの借金が1億もあったなら

わたしもきっとこのドラマの女主人公と

同じ選択をしただろう。

 

幸い返せないほどの額の借金は

ないので、なんとか働いて頑張る。

 

今年はコロナのせいで地球上のみんなが

それぞれ多かれ少なかれ不安と失意を

抱えて心細さも抱いていると思う。

 

だけどその不安や心細さをシェアできる相手が

いたなら、全然違う。

 

わたしもそうだけど

多くのシングルマザーには辛い本心を

シェアできる相手がいないと思う。

 

これがきつい。

これどうする?

 

そんな話をする相手が。

 

違う視点でアイデアを出してくれる相手が。

 

思い返せば

もう4年ほど

安心安全の感覚を味わっていない。

 

恐怖、冒険、不安、綱渡り。

 

気丈に振舞う。

自分を励ます。

 

寄り掛かれる男の胸が

近くにない生活ってこんなにも

心細いんだ・・・・

 

 

安心安全の感覚。

 

久々に味わえる日は

近くやってくるだろうか?

 

もしその日がきたら

嬉し泣きの涙が止まらないかもしれないな。

 

 

韓国ドラマ観るなら