子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

出産、離婚、死別を経験した女が恋愛ドラマを観て思うこと

中国の家に戻って明日で2週間。

 

 

コロナ禍での海外入国は普段の5倍のお金を

使い、3倍疲弊しました。

 

久しぶりに環境に慣れるまでバタバタして

疲れが取れず、ようやく落ち着いてきたかな、

というところでやっとブログを書く元気が出てきました。

 

 

面倒なことが山盛りで頭が疲れ切っていたので

夜久々にドラマでも見て脳をリフレッシュさせたいと

思い、子供が寝てからネットで小栗旬主演の

「リッチマンプアウーマン」を観た。

 

小栗旬 リッチマン に対する画像結果

 

菅田将暉も好きだけど、がたいの良さから

やっぱり小栗旬の方が好き。

 

出産、離婚、死別を経験してから

恋愛ドラマを観たときの反応が

明らかに変わった。

 

今回私の心が反応してしまったのが

小栗旬さんが家に入るときに裸足の足元が

1秒くらいアップになったシーン。

 

その男らしいがっしりした足を見て

元夫の足を思い出してしまった。

 

私、ちゃんと足裏まで愛してたな・・・。

 

夫と同居を始めたばかりのとき

ベッドに寝転がっている彼の足裏が汚れていたので

私は足を拭いてあげた。

 

そしたら彼は

「え?足まで拭いてくれんの?

そっか〜、うわ〜感動だな〜」って

なんかすごく喜んでくれた。

 

彼の足先を私ははっきり覚えている。

 

私は彼の、頭の先から足先まで

全部、愛してた。

 

彼の体の中に嫌いな部分は1つもなかった。

 

足裏まで愛してた人を

私は捨てて、そして失ったんだ・・・

 

そう思ったら涙が溢れた。

 

恋愛ドラマを観ると今の私は

いちいち元夫のことを思い出す。

 

髪の毛の感じ

がっしりした手、足、目を細めた顔

悲しそうな顔、幸せそうな顔

 

もう彼の肉体はこの世に存在しないのに

いやしないからこそ、その肉体の感覚が

私の中にありありと残っていて

役者さんを通して蘇ってくる。

 

もう一つ、思ってしまうことは

失恋で大泣きする女の子の演技を見て

 

恋愛の終わりなんて、痛いうちに

入らないよ。

 

若い頃の私も恋愛が終わって体の半分が

なくなったみたいに辛くて泣いていた時が

あったけど

 

「いや、こんなん痛くもなんともないから〜!

もっとすっごいきついの待ってるから〜!」

って。

 

「俺、今は友達大事にしたいから」っていう10代の別れ。

「私仕事でどうしても海外に行きたいから、ここで

別れよう。」っていう20代の別れ。

 

希望のある、夢のある、将来のある

別れ方。

 

そんなものも数々経験してきた。

 

今思えば、そんな別れは痛いものじゃなかった。

 

40代になった私は、夢も希望も将来もない

永遠の別れを知ってしまった。

 

取り返しのつかない

自分の選択を後悔してももう戻れない

そして泣いている暇もない

 

さよならも言えなかった

ありがとうも言えなかった

 

それでも前を向いて日々一生懸命

生きて

子どもの前では笑顔を見せて

おままごとに付き合って

 

子どもを背負って茨の道を歩く

血だらけだけど、立ち止まることは

できない

 

シングルマザーってこんな感じ?

 

シングルマザーもいろいろだけどね。

別れの理由も人それぞれだし。

 

だけど

子供が生まれてからの別れに比べたら

独身時代の恋愛の終わりなんて

痛くも痒くもなかった。

 

できれば結婚した人で最後の恋愛に

したかった。

 

そう、思ったのに。

 

流行りの「紅蓮華」の歌詞に励まされている。

 

乱暴に敷き詰められた刺だらけの道も

本気の僕だけに現れるから

乗り越えてみせるよ