子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

コロナ禍での同僚の恋人との間にあったこと:二人の馴れ初めは生活保障?

私たちが教師アパートに戻った日

すぐに彼らは訪ねてきてくれた。

 

同僚男性は心から嬉しそうな表情で

手作りのパスタとクッキーを持ってきてくれ

隔離から夕方戻ったばかりで食べ物がなかった

ので本当にありがたかった。

 

例の彼女は

全く友好的な感じはなく、笑顔もなく

警戒心丸出しだった。

 

中国人は最初警戒心が強いことは

半年の滞在中に分かったので

別に特別でもないが、笑顔がないのが

心に引っかかった。

 

1週間後、彼らの家のディナーに招待された。

彼はアメリカ人らしく、パーティーが好きな人で

料理もお菓子作りも得意。

 

その席で彼が料理をしている間

わたしは彼女と話した。

 

彼女は年齢は聞いていないけど

見た感じわたしより少し下くらいか

38歳くらいかな?もっと若いのかも知れない。

でも苦労が外見に出ていておばさんに見える。

 

浅黒くて美人とは言えない。特徴的な顔。

そしてガリガリ

 

聞けば9月頭くらいにここに引っ越してきたと。

子供が1歳ごろに離婚した元夫からは養育費も

もらっておらず、もう何年も連絡もしていなかったのに

8月夜中に突然家に来て、警察を呼んだ。

 

そんなことがあって彼が自分と暮らそうと

言ってくれたので安全のために引っ越して来たんだと。

 

その元夫も、コロナ禍でいろいろ思うことがあって

突然元妻子に会いたくなったのかな。

 

アメリカ人の彼は結婚も口にするけど

わたしはまだその決意はできないのよ、

わかるでしょう。」

「わかるよ、私たちシングルマザーは傷を負っている

もの、怖いわよね。慎重にもなるわ。」

 

「わたしは父親を早くに亡くして、離婚後は母と暮らしてた

んだけど、その母も4年前に亡くなったの。

それから毎日仕事して子供の送り迎えして

なんの余裕もなかったわ。」

 

「そうだよね。兄弟は?」

「隣町に弟がいる。結婚して子供もいるわ。」

 

彼女は、天涯孤独になっていたのだった。

話し方からして弟家族とはあまり連絡していない

ようだ。

 

仕事はフリーランスで英語を教えていると

言ったが、仕事は安定せず、コロナ以後は

さらに厳しくなっていたとのことだった。

 

子供を一人で育てるためには家でできる

フリーの仕事しかなかったと話した。

 

それはわたしもよくわかる。

わたしも日本にいる時はそれを選択して

結果収入が全然増えなくてやめたのだ。

 

彼らを見ていると、交際を初めて半年の

ラブラブな空気は一切感じられない。

 

60歳のバツイチとアラフォー?のバツイチ同士なら

若者のような情熱はなくても仕方ないが

状況からしてもお互い孤独への恐れと

生活の安全を考えて一緒になったような

気がしてならない。

 

余計なお世話かも知れないが

わたしは人の本質を瞬時に見ぬく能力に

長けている宇宙的な人間なので

(これまで複数の占い師と能力者にそう

言われて来た)

 

これが彼らが同居を始めた理由だろう。

 

実際に彼女はその後会った時に

わたしに話した。

 

「わたしは特に自立した人間なの、

友人もさほど必要としていない。

ただ、老後の不安がものすごく大きいのよ。

だから日本語を教えて欲しいと思っているの。

将来役に立つかも知れないから。」

 

シングルマザーで老後の不安がない人の方が

少ないかも知れない。

 

わたしはほとんどないのだけど。

 

そして彼女の再三のお願いにより

わたしは彼女に日本語を教えることにした。

 

そしてそのことが、わたしがこの女性を

”嫌なやつ”と思うようになるきっかけと

なるのだった。

 

・・・続く