子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

【親孝行不要論】成人したら親を喜ばせようなんて考えるな!

成人式は”親離れの儀式”。

 

いい子ほど、思いがち。

 

大人になったら

親に恩返ししよう。

親が喜んでくれるようなことをしよう。

親孝行できる人間になろう。

早く親を安心させてあげよう。

 

そのために

  • 安定した仕事に就く。
  • 結婚する。
  • 孫を産む。
  • 親の近くに住む。

 

そうやって、

親の世話が不要な年齢になってからも

親のことが頭の中のかなり大きな

部分を占めていて

人生を左右する。

 

恋人ができるたび

「母さん、気に入ってくれるかな。」

「お父さんと気が合うかな。」

 

親に会わせられる人かどうかを

気にし、

 

結婚後は実家の近くに住んだり

頻繁に実家に顔を出し、

夫婦の悩みまで相談したりする。

 

「だってお母さんは妻として、

主婦としての先輩だから。

大ベテランなんだから。」

 

今は主婦仲間だよねって。

 

親の喜ぶ顔が見たくて

親を元気にしたくて

里帰り出産を選ぶ。

 

「産後はお母さんいてくれた方が

安心だし。」と

自分がそうしたいんだと思っているけど

実は潜在意識には

「親を喜ばせたい」という健気な

思いが隠れている。

 

そう思うように、

小さな頃からじわりじわりと

着実に洗脳されてきたのだから

無理はない。

 

産後に頼れるのは

夫ではなくお母さん。

 

女にしか分からないことよ。

私を産み育てたお母さん以上に

頼りになる人なんかいないもの。

 

そう、考えるように

実に巧みに誘導されてきた。

 

本当に、一度も気づくことなく。

 

親孝行しなさい。

親孝行は美徳。

親孝行は当たり前。

親孝行は子供の義務。

 

そんなふうに、社会全体から

仕込まれてきた。

 

親に大人にしてもらって

大人になったら親に

恩返しをするために

生きる。

 

自分を犠牲にしてでも。

 

動物にこんな生き方を

しているものはいないのに、

 

人間だけがこんなふうに

生きることを、疑問に思うこと

すらなかった。

 

動物は、大人になったら

誰よりも「自分が生きる」ために

生きる。

 

人間以外の動物たちにとって

大人になるとは

 

  • 自分で餌を取れるようになること。
  • 自力で安全な場所まで行く体力と知恵があること。
  • 自分で伴侶を見つけ、家族を作る力を持つこと。
  • 敵に遭遇した時、自分で自分や子供を守れること。

 

それが、大人の定義。

 

老いた親の面倒を見ること。

 

なんて、どこにもない。

ありえない。

 

自分が生き延びるだけで

新しい家族を守るだけで

精一杯の世の中。

 

親のことを考えたりしていたら

その隙に伴侶を奪われたり

子供を食べられたり

自分の命までなくなってしまう。

 

人間だけが

誰が広めたかおかしな道徳、倫理観を

押し付けられ

成人後に親のために生きてしまう人が

たくさんいる種族になった。

 

大人になること。

仕事をすること。

結婚すること。

子供を産むこと。

 

どれも、絶対に

「自分のために」

しないといけない。

 

「自分のために」

合わないと思うなら

世間一般に認められるような

生き方なんてしなくていい。

 

親は、あなたより人生の先輩で

生きる知恵や力は遥に上だ。

 

子供であるあなたが心配するなんて

おこがましい。

 

子供を成人まで育て上げたような

人なら、そのあとの人生だって

しっかりやっていける。

 

老いたなら老いたなりの

生き方、楽しみを見つけて

子どもに心配されなくたって

しっかり生きていく。

 

「誰も頼んでないわよ。

何勝手に安心させたいとか

思ってんの。私はあんたなんか

いなくても十分幸せです。」

(親なめんなよ)

 

親の潜在意識って

実はこうなんじゃないか。

 

私の離婚後の両親の様子を

見ていて、やっと分かった。

 

親は、動じない。

 

子供が40で独身だろうと、

子供同士が絶縁しようと、

娘がシングルマザーになろうと、

息子がギャンブルで借金しようと、

きっと、事件の加害者や被害者に

なったとしても

 

親は、表面的には慌てたり

心配したりするかもしれないけれど

 

根っこの部分では、

動じない。

 

人間を産み落として

成人まで育てるというのは

それほど肝っ玉が座るくらいの

大仕事なんだと思う。

 

ひよっこの若造が想像すら

できない、肝の座り方。

 

これが、子供を育て上げた

人間の精神なんじゃないだろうか。

 

だから、

親のために自分のやりたいことを

我慢したり

親の希望を叶えるために夫婦仲を

悪化させたりする必要は

1ミリもない。

 

親の介護のために仕事を辞めて

田舎に帰る。

 

親と同居が原因で離婚する。

 

里帰り出産が原因で夫と

不仲になる。

 

どれもこれも、愚の骨頂。

 

表面上、

それが願いだと言ってくる親は

多いかもしれないけれど

 

実はそれが叶えられなくても

親は痛くも痒くもない。

 

成人した子供のために

自分が築き上げてきたものを

ぶっ壊したりは絶対にしない。

 

少なくとも毒親は。

 

自分の生活、人生は

きちんと守った上で

子供のことに手や口を出す。

 

自分の生活や人生を守るくらいの

精神力と知恵はしっかり持っている。

 

半分くらいしか生きていない

あなたが心配しなくても。

 

歳を重ねるとは

そういうこと。

 

だからあなたは

何がなんでも

親が泣こうが喚こうが

物音で威圧してこようが

物凄い仏頂面で場の空気を

重くしようが

 

絶対にその空気は

読んではいけない。

 

成人したら

「自分の幸せだけ」

考えて生きる。

 

「自分の幸せだけ考えて

生きなさい。

お父さんやお母さんは

大丈夫だからね。」

 

「結婚したら、何より夫婦を

最優先にしなさい。

悩み事は夫婦で相談しなさい。

お父さんお母さんは関与しない。

もうあなたたちは大人なのだから。

それでもどうしても困ったらいつでも

言いなさい。できることなら助けるからね。」

 

そう言ってあげるのが

本当に子供を愛して大事にしている親

なのではないか。

 

すぐに実家に帰ってこさせたり

ましてやいつまでも親と一緒に

住むことをよしとする親が

本当に大事にしているのは、

子供の人生ではない。

 

それに気づかないと

人生めちゃくちゃになる。

 

親の顔色を気にして

親が気にいるかどうかを優先したために

あなたが不幸になったとしても

 

親の人生にはさほど影響はない。

親の生活は、何も変わらない。

毒親は、あなたを助けるために

老いてから自分の人生を捨てたりはしない。

 

子供時代に、もう十分

自分を犠牲にして育ててきたと

思っているのだから。

 

夫や妻と、自分の親の意見が

合わなかったら

パートナーの意見を尊重しよう。

 

母親より妻の機嫌を優先しよう。

 

喧嘩してもすぐに実家に帰ったりしないで。

 

成人したら

もう親はあなたの人生の責任など

取ってくれない。

 

それこそ甘えというもの。

 

「お母さんが望んだから

こうして、その結果こうなったのに」

と恨み節を言ってみても

 

「はあ?お母さんそんなことを

頼んだ覚えありません。あなたが

自分で決めたんでしょう。」と

突き放されるだけ。

 

娘の夫はいなくなったのに

自分は何も変わらず夫婦でテレビをみて

娘姉妹は絶縁したのに

自分は姉妹仲良く助け合って

娘は身内も友人もいない土地で1人

頑張っているのに

自分は長年住んでいる土地で

ご近所さんと仲良くやっている。

 

そんな母の

とぼけた顔をスカイプ越しに

みていたら

 

「親孝行なんて考える必要なかった」

 

ことを思い知ったので

まとめてみました。

 

まだ間に合う人は、

参考にしてくださいね。

 

私も、まだ諦めたわけではありません。

 

次に活かす。

 

今世の最大の目的は

”夫婦愛を全うする”

ことだと、水瓶座満月の日に

はっきり気づいたので

絶対に、もう一度夫婦をやるよ。