子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

子供の命を守るために必要なこと

親になってから、子どもが関わる事故の話は
辛くてたまらないけれど

中でも親が自分の子を轢いちゃった事故は

最も胸が痛む。

 

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悲しすぎるよ。

 

その子の命を誰よりも守るべき親が

その手で、その命を消してしまうなんて。

 

その親は、もう一生心から笑うことは

ないんじゃないかな。

 

2歳くらいの子が車の周囲にいる時、

運転手からはその姿は見えない。

 

ライトくらいの高さしかないのだから

見えない。

 

だから、動く可能性のある車の近くでは

他の大人がちゃんと子供を保護していないと

いけない。

 

子供のせいでないのはもちろん、

運転手のせいでもないんだよ。

 

お父さんが車に乗って出かけるのを

見送っているなら

お母さんとか他の大人が

小さい子の手を引いて、あるいは抱っこして

車の近くに寄っていかないようにちゃんと

見てないと。

 

それが保護者の責任ですよ。

 

目を離さないで。

気を抜かないで。

 

家の前だからとか

他の家族もいるからとか

運転しているのが子供の親だからって

気を抜かないで。

 

幼児は車の怖さを知らない。

轢かれたら死んじゃうこともあるって

知らないの。

 

ただ、パパが乗ってるから

ママが乗ってるから

 

近くに行きたくて

寄っていくことが多いんだよ。

 

動く車がある場所では

絶対に目を離さないで。

手を離さないで。

 

想像力働かせなさい。

 

私は、中学生の時に父の運転する車に

足を轢かれたことがある。

 

車に乗るために父が土手から家の前に

車を移動させるのを待っていた時だ。

 

詳細は忘れたけれど

車のタイヤがゆっくりと私の足の甲の上を

通ったそのシーンだけは

鮮明に覚えている。

 

だけどなぜか、かすり傷さえ負わなかった。

だからそれは、笑い話になった。

 

小学生の時に、父のオートバイにまたがせて

もらって、ただエンジンを切ったばかりだったので

まだマフラーが熱くて、うっかりそこに足が当たって

火傷したこともある。

 

父には、そういう不注意なところがあった。

自衛官だった父は、仕事中におそらく全神経を

使っていて、帰宅すると気を抜くことが多かった

のだと思う。

 

それに、子供目線に立つ想像力のない人だから。

 

ただ、私や親の運の強さなのか

大怪我になるようなことは一度もなく

私も妹も無事無傷で大人になった。

 

子どもには危険なことが

大人より多い。

 

まだ自分で自分を守れない分、

周囲の大人の不注意で簡単に

その命を落としてしまう。

 

私の娘が2歳くらいの頃

実家にいる時、父と母が夕方

ちょっと買い物に行くと言って

私と娘はリビングで

「行ってらっしゃい」と言った。

 

両親が出て行ってすぐ、気づくと

娘の姿も消えていて

私は慌てて玄関に走った。

 

両親はなぜか玄関のドアを閉めずに

玄関前の車庫の車に乗っていて

小さな娘がじいじばあばのところへ

行こうと車の後ろにいるのが見えた。

 

娘は自分は行かないと言うことが

理解できていなかったんだと思う。

 

2人だけで行くつもりで

孫が後を追ってきているとは

夢にも思わない両親は、車を今まさに

発進させようとしていて

車が一瞬少しだけ後ろに下がろうとした

直前に私は娘を抱き上げた。

 

危なかった。

 

両親は何も気づかずにそのまま車を

発進させて出かけて行った。

 

この場合両親は

私がドアを閉めるだろうと思って

閉めずに車に乗ったんだと思う。

 

私はドアはちゃんと閉めて出ていくだろうと

思っていた。

 

2歳の娘はじいじばあばが2人で行くことを

理解していなくて、自分も車に乗ろうと

追いかけて行った。

 

私は娘はリビングにいると思って

おそらく一瞬娘から目を離した。

 

家族みんなのそれぞれの思いが

すれ違って、事故になる寸前だった。

 

きっと、実際に事故を起こしてしまった家族も

そんなふうに「〜だろう」と思い込んで

すれ違ってしまったんだと思う。

 

子どもに対しては

「だろう」は通じない。

 

想像を超えてくると常に意識し、

自衛官や警察官の任務の最中のように

気を引き締めて細心の注意を払わないと

いけない。

 

同じく2歳の頃

幅の広い道の信号を手を繋いで

渡っている最中にイヤイヤ期真っ盛り

の娘が手を離そうと暴れたことがあった。

 

おてて繋がない〜!と言って

手を離そうと道路の真ん中で立ち往生。

 

車通りのまあまあ多い広い道路。

私は必死に手を掴んで半ば引きずって渡った。

 

娘の手首は赤くなったけれど

絶対に手を離さないと渾身の力を込めた。

 

こんな時、2歳の子供の力もかなり強いけど

負けるわけにはいかない。

 

これも2歳くらいの時だ。

実家から歩いて5分ほどのコンビニに私は1人で歩いて

買い物に行き、帰るところだった。

 

娘がママのとこに行くと言ったんだと思う。

母が娘の手を引いて反対の方向から

歩いてきた。

 

車道を挟んで向こう側。

 

娘が私の姿を見つけて

笑った瞬間、なんと母は

その手を離した。

 

私は一瞬ひやっとしたけれど

娘は車道に飛び出すことなく

私が渡るまで待っていたから

安心した。

 

でも、母に対して

そこで手を離すなよ!と

怒りを覚えた。

 

小さな子供が車道の反対側に

母親の姿を見た時

車など見ずに飛び出して駆け寄ろうとするのは

親なら容易に想像できる。

 

こんなふうに

子どもの周りには常に危険がいっぱいだ。

 

特に、言って聞かせることができない

3歳以下の子供は、体で守るしかない。

 

子育ては、想像を超えるほどの想像力を

必要とする。

 

だから私は想像力のない人間は

いい親になれないと思う。

 

命を守る注意力が必要なので

認知能力が落ちている人にも

任せられない。

 

だから70歳を超えた人に子守を

任せるのはあまり良くないと思うし

精神病の薬を飲んでいるような人に

任せるのも危険。

 

私の場合は、子どものパパは精神病の

薬と睡眠薬を飲んでいたし

両親は70歳くらいだから

自分1人で子供を守る以外になかった。

 

誰でも、家族だからと子供を任せたり

しないで、その人の注意力想像力認知力を

きちんと客観的に見極めた上で

子どもを預けるべきだと思う。

 

動かなくなった小さな体を

抱いて、泣きたくないのなら。