子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

謝罪は修復可能な段階で受け取って初めて意味がある

母とのLINE

 

私は(夫)の両親に謝りたいです。

お義父さんに謝ろうと思っています。

謝られたら人は慰められるから。

お母さんにも謝って欲しいです。

 

 

と1回目に書いたら

私は悪くない、というような返事だったので

 

娘が家族を失って悲しいと言っているのに

まだ自分を擁護するんですね。

大事な人が自分の言動で傷ついたと言ってきたら

いろいろ言い分はあっても謝るものです。

謝れないのは、本当にはその人のことを

大事に思っていないからです。

 

私はずっと家族に過ちを認めて

謝って欲しいと願ってきたけど

誰も謝ってくれませんでした。

家族が私のことを本当には

大事に思っていないと

わかりました。

 

 

と書いたら

 

ごめんなさい。

お母さんが無意識にあなたたちを

傷つけていたのですね。

傷つけていることにも気づかないで

申し訳ありません。

 

 

という上っ面の謝罪メールが

届いていた。

 

これは、本当に申し訳ないことをしたと

反省している文ではない。

 

私がもう親が生きている間は

故郷に帰らないと言ったから

それを思い直させるために

謝れと言われたから謝った、

そんな文。

 

なぜなら至るところに

「無意識に」

「気づかないで」

と書いてあったから。

 

お母さんにはそんなつもりは

なかったのだけど

お母さんは応援しているつもりだった

のだけど

お母さんは良かれと思ってだったのだけど

 

あなたたちには意地悪に聞こえることが

あったのかしら。

それで傷ついてしまっていたなら

ごめんなさいね。

お母さんには悪気はなかったのだけど。

 

 

そんな、自分擁護が

まだ濃厚に見える文章だったから。

 

それに、何が悪かったと思っているのか

この人はまだ何も分かってない。

 

私が求めているのは

家族が本気で自分の心に向き合って

どこに間違いがあったのか

なぜ子供がこんなことを言うのか

真摯に心の奥を深掘りしてから

心を入れ替えてからの

謝罪であって

 

こんな、上っ面のものじゃない。

 

こんな上っ面の謝罪文で

水に流せるような軽いものじゃない。

 

私は大切な人を何人も

失ったのだから。

永遠に。

 

人が死んでるんだから。

 

誰かの悪意、あるいは

過失によって大切な人を奪われた時

謝罪して欲しいとも願うけれど

 

やはり謝られても取り返しのつかないことがある。

 

亡くなった人は帰ってこない。

 

謝罪というのはタイミングが命で、

タイミングを間違えると

火に油を注ぐことも

逆に相手の心をさらに閉ざしてしまうことも

ある。

 

私は母にごめんなさいと言われて

改めて、もうこの人を許せないと

思った。

 

出産直前に母が夫に意地悪なことを

言って私が怒り、謝れ、そうじゃないと

生まれてからもう子供に会わせない、と

言った時

 

母は苦々しい顔で

夫に「ごめんね」と言ったことがある。

 

でもその後すぐにまた意地悪な言動を

繰り返して、この時もとりあえず

自分にとって都合の悪い結果に

ならないようにするための

表面だけの謝罪だった。

 

こじれにこじれた関係が修復するには

傷つけた方の心からの気づきと反省に

基づいた真摯な謝罪が必要で

自分の全てを投げ打ってでも

どうか許して欲しい、くらいの

本気が必要で

 

さらには、まだ取り返しのつく

タイミングであることが絶対なのだと

改めて分かった。

 

今更母に謝られても

夫と義母は生き返らない。

 

私が築いた家族は

元に戻らない。

 

せめて別居中とか

離婚してしまっても

みんなが生きている間なら。

 

生きてさえいれば

取り返しのつかないことなどない。

 

人生経験の豊富な

年配の人はよくこの言葉を言う。

 

本当に、その通りだ。