子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

他人のことを勝手に決めつける人は根本部分で他人を尊重していない

知りもしない他人のことを勝手に決めつけて

断定する人がいる。

 

少なからず。

 

最近、会ったこともない人に

勝手に決めつけられることが何度かあった。

 

直近では、

知り合いの知り合いが突然SNSに友達申請

してきて、どこからの紹介で来たかも名乗って

いなかったので

なんか失礼だな、無視しようかな、と

思っていたけれど

 

知り合いの知り合いであることは

わかったので、何か話があるんだろうと

思ってOKした。

 

けれど半日経っても相手から

なんの用件か言ってこなかったので

その知り合いが私に以前頼んだこと

(求人募集の手伝い)と

同じ話かな、と推測して

 

「もしその件ならもう私のSNSで知らせました。

今のところ希望者はいないみたいです。

ただ私のSNSの友人は少ないのでお役に立てない

かもしれません。」と送った。

 

すると彼女は

「誤解ですよ、私の日本人の知人はあなたより

多いのでそれは大丈夫です。」

と言ってきた。

 

「あなたより多い」

 

この人と私は面識がなく、

この人は私のことは何一つ知らないのに

勝手に私と比較して、”あなたより”という

言葉をわざわざ入れてきたことに

私はちょっとイラついたので

 

「日本に30年以上住んでいる私より

日本人の知人が多いなんて、すごいですね!」

 

とほんの少し嫌味のスパイスを入れて(少しじゃない?)

返した。

けれど、もう一度彼女のメッセージを見返してみたら

「国内の知人」とあったので、中国国内の日本人のことか、

勘違いだった、と気づいてすぐに撤回した。

 

が、その1分間で彼女はすでに読んでしまったようで

 

ブチギレ長文連投で

罵詈雑言を送ってきた・・・・。

 

「この中国語を読み間違えるなんてやっぱり日本語で

メッセージを送るべきでしたね。私もそれなりに長く

日本語教育に携わっているので相応に日本人の知り合いは

います。撤回してももう届いた言葉は撤回できませんよ。

それに人間関係というのは生きている長さとは

関係ないんじゃないですか。60年生きてもほとんど友人が

いない人もいるし若くてもたくさんの知人がいる人もいます。

そんなこともわからないなんて30年無駄に生きてきたんですね!」

 

「あんたに連絡なんてしなければよかった。

今はコロナで国外から人を呼べないから今いる日本人は

重宝されているかもしれないけど、コロナが収まったら

すぐに形成逆転しますよ。せいぜい幸運を祈ってます!」

 

わ〜お・・・・・

 

会ったこともない人に

しかもSNSで繋がったその日の1投目のメッセージで

たった一言勘違いしてしかもそれをすぐに撤回した

相手に対し

「無駄に生きてきた」まで言い放てるって

一体どれほど沸点が低いんだろうか・・・

 

あまりに幼稚で失礼すぎるので

もちろん私は同じ土俵に立たなかった。

 

「そもそも面識のない相手に対して

あなた”より”などと言うべきでは

ないんじゃないですか。

私の何を知っているんですか?」

とか

「面識のない日本人に対していきなりこんな失礼な

メッセージ送ってくるなんてあなたこそ無駄に

日本語を学んできたんですね。」とか

言い返そうと思えばいくらでも

言葉は思いつくけれど

 

貴重な土曜日の朝に

こんなつまらない人に応戦している

暇はないので

 

「ごめんなさいね」と言って

そのまま友達削除した。

 

繋がっていた時間わずか1日。

 

何だったんだ。

この人は私を攻撃するためにわざわざ

友人申請してきたのかと思うくらいだったけれど

接触時間が短すぎてショックですらない。

 

ただ、人を決めつける人って

結構多いなあ、と残念には思った。

 

前も家に遊びに来た

友人の友人が、会うなり

「人が家に遊びに来るなんてことが

ないから、すごく嬉しいんだね〜」

とはしゃぐ我が娘を見て私に言ったことが

あって、

 

え?と思った。

彼女も私のことなんて何も知らないのに

どうして「滅多に人が家に来ない」

と決めつけて話しているんだろう、と

不思議で、そして不愉快だった。

 

2ヶ月に1回くらいは誰か

来てますけど?

 

こんなふうに、決めつけてくる人は

大抵知人の知人とか、友人の友人と

いった遠い関係の人で

 

こうしたよく知らない人を

下に下げることで自分のプライドを

満たそうとしている。

 

独身の頃も

同僚が結婚が決まった時

ちょうどその時私が彼氏と別れたばかり

くらいだったので

 

その同僚は私を婚約披露パーティー

(同僚だけの小さいもの)に招待

しなかった。

 

後で謝ってきて

「あの時白雪姫さん別れたばかりだったから

人の幸せ喜べないかなあ、と思って」

と言ったので

 

私そんな器の小さい人間じゃないんだけど、

と思った。

 

本当に素直におめでとう、と思っていたので

逆にそんな人間だと思われていたことの方が

ショックだった。

 

多分、その人は自分なら喜べないと思ったから

そう判断したんだろう。

 

相手の過去も、趣味嗜好も、交友関係も

何も知らない浅い関係、あるいは

会ったことすらない関係の他人を

 

自分の少ない人生経験と

狭い価値観で勝手に”低く”決めつける人は

 

根っこの部分で他人を尊重していない。

 

先にあげた

「形成逆転するからね!」と捨て台詞を

吐いた中国人のように

 

常に相手より自分の方が上であると

思いたがる傾向がある。

 

日本人より中国人の方が優れているとか

シングルマザーは問題あるに決まっているとか

女より男の方が偉いとか

戦争が起きたら一般のロシア人を罵倒したりとか

反日活動の時にこじんまり営業している

日本料理屋を叩き壊したりとか

お父さんが経営者だから自分も偉いんだとか

 

深く思慮することがなく

国家と個人の区別すらせず

親と自分の区別もできず

 

根っこでは自分に自信がないために

他人に対して防御心が強すぎて、

弱い犬は吠えるの道理で

ちょっとしたことですぐさま

他人を攻撃する。

 

専門的知識と深い思慮を持って

他人の心理を分析するのとは違って

 

ただ、自分を守るために

自分を顕示するためだけに

面識のない人を攻撃してしまう人々。

 

人類はみんな大元では繋がっている、

ワンネスの意識に気がつけば

こんなことはできなくなる。

 

怒らず焦らず

相手をちゃんと見て

知ろうとすること。

 

過ちや一時的な感情爆発を

受け止めて許す器を持つ。

 

前言撤回を許さなければ

そこで人間関係は終わってしまう。

 

完璧な人間などいない。

間違いや勘違いを許していかなければ

人間関係は続かないし

本当に人を知ることも

自分を知ることもない。

 

相手が間違えたように

自分も間違えているかもしれない。

 

この謙虚さを持つこと。

 

私は歳を重ねて経験を積んだことで

 

思慮深く愛を持って生きていれば

歳を取れば取るほど

「わからない」ことに気がついて

素直に「わからない」と思える

のだと分かった。

 

10代後半から20代前半は

「何でもわかる。知ってる」と

調子に乗る時期。

 

20代後半から30代前半で

「実は自分は大したことないのかも

しれない。何か間違えているのかも

しれない。」と気づく。

 

30代後半で人生の悲喜交交を

経験し、より深く人生を知って

本当の自分が目覚める。

 

40歳を過ぎたら

私たちが知っていること、分かっていることは

世界のほんの一部の一部に過ぎない。

他人のことも自分のことも

すぐには分からない、ということに

魂レベルで気づく。

 

だから人を許せるようになるし

完璧を求めなくなる。

 

少なくとも

45歳の私はその状態になった。

 

だから

ワンワン吠えている小さな犬に

対し、同じようにワンワン吠えたりは

できず、切ない目でじっと見た後で

そっとその場を立ち去る。

 

いつか、あなたも気づく日が

来るでしょう。

自分がいかに傲慢だったのかと

いうことに。