子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

シングルマザーは苦労するというのもただの思い込み!

ドラマや映画ではシングルマザーは

大抵息つく暇もないほど忙しく

子どもは孤独で寂しくて薄暗い家庭として

描かれる。

 

私がシンママになって間もない頃に

見て号泣した映画「Woman」しかり、

 

現在放送中のドラマ

「石子と羽根男」第2話しかり。

 

www.ntv.co.jp

 

Womanの満島ひかり演じる母親は

本当に辛かった。

 

この人はガリガリなので

お金に苦労している役がハマる・・・。

 

確かに母子家庭の平均年収は

全世帯の平均の3分の1という統計があり

経済的に苦しい人は多いのかもしれない。

 

でも、ダブルワークで寝る時間も削って

子どもに孤食させて子どもが成人する頃には

力尽きて病気で亡くなる、みたいな

そんなしんどいシングルマザーばかりじゃないと

思う。

 

仕事の選び方

住む場所の選び方

人に助けを求める素直さがあるかどうか

友人などの人間関係

国の補助などを調べる情報収集力

自分で自分を癒す方法を知っているかどうか

 

そんなことで

シンママとしての人生も180度変わる。

 

夫婦揃っている家庭と同じように、

と気負う必要もないし

子どもがわかる年齢になれば

状況を理解させることも必要だと思う。

 

だけど何よりも大事で運命を決定するのは

自分自身の”思い込み”だと思う。

 

私の中には”苦労”という単語がない。

”無理する”という言葉もない。

 

それは生まれ持った宿命か

性質によるものか、育った環境で得たものか、

よくわからないけれど

 

いまだかつて

「私は苦労している」と思ったことがない。

「無理をした」ことはあるかもしれないけれど

すぐに気づいて荷物を降ろしてきた。

 

お金に困ったことは

不思議とない。

 

お金がない時はあった。

だけどいつも誰かが助けてくれた。

 

人の助けを得られるというのも

臨時収入がちょうどいいタイミングで

入ってくるという運の強さも

私の潜在意識の中にそれを拒否する思い込みが

存在していないからこそ

現実として現れる。

 

私はそもそも

1人で頑張らなければいけない、などと

少しも思っていない。

 

心が弱った時や決断に迷った時は

カウンセラーや占い師に相談する。

 

離婚の時は

行政書士と弁護士に相談した。

 

わからないことや

自分で対処できないことは

専門の人に聞く。

 

お金が少なくなっても

「お金がない」とは思わない。

 

金は天下の回りものだから

一時的に手元になくなっても

いずれまた巡ってくる。

 

体調が悪ければ

遠慮なく横になって休憩する。

家事も仕事も休む。

必要ならば医者やセラピストの元を訪ねる。

 

インターネットで調べるのも

人に聞いているのと同じこと。

 

全部1人で背負おうとするから

しんどい。

 

子育てなんて大人1人でできるもんじゃない。

人間を育てるという人生最大の偉業を

たった1人で誰の手も借りずにできる人なんて

いないし、する必要もない。

 

私はシングルマザーになってすぐ

「どうすれば楽に楽しく子どもと暮らしていけるか」

を最優先に考えた。

 

実家で暮らすと身体的経済的には楽だけれど

私の心がすさんで少しも楽しくないので

離婚成立と同時に実家を出ることにした。

 

実家から車で2時間半の

都市部に2DKの賃貸アパートを借りた。

家賃は7万円。決して安くない。

 

子どもを長時間他人や祖父母に預けて

自分で育児をしないのは嫌だったので

保育園の送迎が自分でできて

週末は休めて、緊急時にも動きやすい

仕事をと思って

在宅ワークを始めた。

 

だけど個人事業主としての

知識も経験もスキルも不足していたので

すぐに家賃を払えるだけの収入にするのは

無理だった。

 

学ぶために入った起業塾の学費が

かえって負担になっていた。

 

だから非常勤の教員の仕事も増やした。

時間的には十分に子どもとの時間が取れる

勤務スタイルだったけれど

日本の都市部でアパートを借りて

暮らすには、政府の統計通り、どうやっても

苦しい経済状況だった。

 

仕事と子どもとの時間のバランスを

取るのは、ひとり親には本当に

難しい。

 

日本の社会がそれを難しく

させていると言える。

 

同じ園に通う子どもたちは

いろいろな習い事をし始めたり

都市部では遊びに連れて行くにも

いちいちお金がかかり

自分が自分の力だけで子どもを養えていないことが

私を傷つけ続けていた。

 

わずか2歳の娘に

きつく当たってしまうこともあった。

 

実家の助けを借りながら

そんなことを1年ほどやって

悲しくて苦しくてダメだと思って

別の道を考え始めた。

 

候補が2つ浮かんだ。

 

1つは、日本の田舎の移住制度を利用して

古民家暮らしをすること。

広い古民家に月1万円ほどで住めて

大自然の中で子どもを育てるのも、憧れた。

 

移住相談会にも行った。

だけど自分の仕事として、なんかイメージ

できなかった。

それに、家族で移住してくる人が多い中

母子2人で、それはそれで惨めな気持ちになるかも

と思った。

 

もう1つは

中国の大学の日本語教師として

中国に移住すること。

 

私は独身の頃台湾で日本語教師をしていた。

結婚で国を転々とする生活になって

やめていたけれど、教師の資格もあるし

経験もある。語学力もある。

何よりまた中国に住みたくてしかたなかった。

 

ただ、離婚当初は海外移住するエネルギーが

なかった。出産後すぐの家族の

もめごと、修羅場の中での育児で

心身ともに疲労困憊で、小さな子どもを連れて

1人で海外にまた引っ越しをするエネルギーが

 

いくら海外経験豊富、引越し経験豊富とはいえ

当時は充電不足だった。

 

それでも、たった1年の日本暮らしで

私はもう我慢の限界だった。

 

何か運命に突き動かされるように

いつの間にか海外の求人サイトを見ていた。

 

運よく採用が決まって

日本での母子暮らし1年半で

私は再び日本を出た。

 

そしてほぼ理想的な環境を手に入れた。

 

家賃無料で120平米の3LDKの家。

光熱費も学校負担。

授業以外はフリーなので週3日2~4時間程度の

勤務で給与は固定給。

 

幼稚園は家のすぐ隣にあり徒歩送迎。

送迎時間に被らないように授業を入れて

もらっている。

祝日週末は子どもと遊ぶ。

夏休み冬休みも子どもと同じ期間ある。

 

天職だと思っている仕事。

大好きな場所。

楽な勤務スタイルに子どもとの時間は

たっぷりある。

長期休暇にはゆったり旅行して

食べたいもの欲しいものは遠慮なく

買えるだけの収入。

 

助けてくれる同僚や友人やご近所の人にも

恵まれている。

 

私の場合は、中国に天地があった。

そしてそれは、前からわかっていることだった。

 

誰にでも、天地があると思う。

 

フィリピンやブラジルなどに

母子移住して幸せに暮らしている人も

テレビで見たことがある。

 

日本の都会でも、

起業して世帯平均の何倍も稼いで

いい暮らしをしているシンママもいる。

 

人の天地も才能もそれぞれ。

 

うまく行かない場所で

苦しみながら頑張る必要なんかない。

 

母子家庭だからって

経済的に苦しくて子どもが孤独だと

決めつける必要は全然ない。

 

しんどいなら

やり方を変えればいいだけ。

発想を変えればいいだけ。

 

自分にはめられている枠を

外してみればいい。

 

世界は広いし

仕事も生きる道も

星の数ほどある。

 

探せば道はある。

動けば道は開ける。

 

本当だよ。