一般的に、コロナ禍はひとり親家庭に
深刻な影響を与えているとして
報じられる。
ただでさえ経済的に厳しい中で
勤めるお店などの経営悪化などで
収入が減ったり失業したり。
子どもが休校になっても
預かってくれる人がいなくて
途方にくれたり。
自分や子どもが陽性になって
どうにもならなくなった、とか。
コロナが始まったばかりの頃
私は日本にいて、中国に戻りたいと
思っていたけれど
万が一どっちかが陽性になったら?
私が隔離されたら子どもが1人になってしまう。
子どもが隔離?まだ4歳なのに?
ありえない。
すごく怖かった。
私が怖いと思っていたのは
子どもと引き離されること。
中国は実際に幼い子どもでも親と引き離して
隔離施設に入れると報道されていたので
それだけが恐怖だった。
私は大学教員で、たとえオンライン授業になっても
収入に変化はない。
飛行機代は3倍に跳ね上がったけれども
それも大学が出してくれる。
コロナで休園というのは私たちが
戻ってからは一度もない。
逆に娘が幼稚園に行って
私がオンライン授業で在宅で
1人時間が増えてよかったくらいだ。
万が一休校などになっても
私が家で仕事をする申請もできるし
大学に子どもを連れていくこともできる。
コロナが始まったばかりの頃は
世界中の一般人の誰もがわけが分からず、
ただ怖かったと思う。
今は、とっくに茶番だと気づいているので
怖くない。
ただ、うまくやらないとな、と思っているだけ。
日本で暮らすシングルマザーが窮地に
陥っていると報道を見て
危なかった。
あと半年決断が遅れていたら
自分もこうなるところだった、と自分の強運と
行動力に感謝した。
それどころか、コロナ対策のおかげで
本来ならシングルマザーであることが
キツかったことが、返って楽になっている。
1つは、幼稚園や小学校の行事や保護者会の
人数制限。
コロナ対策で「保護者は1人のみ」と
なったので、ひとり親であることが
目立たない。
本来なら運動会や卒園式なども
夫婦揃って、または祖父母までも
一家揃って来るような人たちもいる中で
1人で淋しい思いをしなければならない
はずだった。
私がシングルになって2年で
コロナ禍になったので
このような惨めな思いをしたのは
2年間だけで済んだ。
娘と二人暮らしを始めたばかりの頃
家の目の前に小学校があって
ちょうど入学式の時期で
パパとママに両手をひかれて
嬉しそうに飛び跳ねながら歩く
正装の子どもたちを見た。
当時2歳の娘を1人連れていた私は
4年後、この中で私は1人で参加
しなければならないのかな、と
思って悲しかった。
娘は今年小学生になったけれど
そもそも中国の学校は入学式がなく
保護者説明会のみで
それもやはり「1人で来てください」と
あったので、惨めなことは何も
なかった。
2つ目:家族に会わない正当な理由がある
私は2019年に日本を出る時
「もう戻らない覚悟」で出た。
もちろん一時帰国はするつもりだった。
「住まない」という意味で、戻らないと
決めていた。
2020年は反対に日本に閉じ込められてしまった
けれど、その時もコロナ対策で県外移動を
控えるように社会全体がなっていたので、
東京の夫の家族と会う話にもならず
気まずい思いをしなくて済んだ。
その後義母が亡くなったので
会っておけばよかったとは思ったけれど
当時は、とても顔を合わせられる心境に
なかった。
それから離婚直後に絶縁した妹。
コロナ前はゴールデンウィークなどの
長期休暇に実家で顔を合わせたりしないように
前半は妹が帰省、後半は私が帰省にしたらと
両親に残念な提案をされて
一度だけそれがあったけれど
その後すぐコロナ禍になって
東京に住む妹は地方の実家に帰れなくなった。
ざまあみろ。(口悪い)
妹はずっと結婚に否定的で
独身貴族を楽しんでいるふうにしていた。
長期休暇は海外一人旅をよくしていた。
あるいは実家に帰省して何もせず過ごす。
それがどっちもできなくなって
独り身の孤独とつまらなさを痛感している
ことだろう。
さらにこんな時に都会の真ん中で
通勤生活をしていて、マスク強制の
息苦しい社会で、愚痴をこぼせる相手も
いなくて、少しは生き方を反省していれば
いいのだけど。
それはさておき、コロナは仲が悪い家族と
会わない正当な理由を作ってくれたということ。
そして何より
日本のじいじばあばの家に行けない理由として
娘を納得させることができている。
娘はじいじばあばが大好きだから
会いたい、お家に行きたいと時々言う。
でも、飛行機乗る時に
綿棒の検査があるよ、と言うと
経験のある娘は「嫌だ!じゃあ行かない」と
言う。
一番最初のPCR検査が鼻綿棒で
鼻血を出したことがある。
わずか4歳で経験した
防護服の顔の見えない人に
押さえつけられて鼻に長い綿棒を
突っ込まれる恐怖体験が
彼女の空港でのトラウマとなった。
だんだん検査は簡易化されて
今中国は喉が主流で楽になったけど
日本はまだ鼻をやると聞いて
それを言うと娘は絶対日本行かない!と
言う。
これはこれで幼いこどもには可愛そうな
ことだけど
コロナがなければ彼女がじいじばあばに
会えない理由を説明するのは
難しかったと思う。
ママはばあばにいじめられていたから
会いたくないの。
あなたには優しいかもしれないけど
ママには意地悪だったんだよ。
→こんなこと子どもに言っちゃダメです❌
却下。
パパは日本で死んだの。
だからママは日本にいるとパパのことを
思い出して悲しくなるの。
気持ちが落ち着くまで待ってね。
→小さな子どもにこの感情を理解させるのは
残酷かもしれない。却下❌
ママはこっちでお仕事あるから
帰れないの。そんなに行きたいなら
1人で行きなさいよ!
娘:子どもだから1人で飛行機乗れないもん。
ママと一緒がいい〜、びえ〜ん!
→なんてことを。(これは実際に言ったことがある)
1人で行けないことを分かっていてこんなことを
言って子どもを泣かせる。親が感情に負けた時
やりがちな手段。ごめんね。
却下❌
そんなにばあばがいいなら
段ボールに入れて送ってあげるわ!
娘;段ボールって息できる?
全部テープ貼らないでね。
でも怖いよ〜、びえ〜ん。
→最低な発言だ。これも5歳のとき実際言った。
虐待発言。ごめん。ばあばばあばって
うるさいから感情に負けてしまった。
却下❌
中国にもいっぱい楽しいところあるよ。
いろいろ旅行して遊ぼう!
→小さい子どもは旅をして景色や
ご当地の食事を楽しみたいなどの
気持ちはまだない(苦笑)
近くでいいから好きな人たちと一緒に
いたいと思っているのが子ども。
旅の誘惑では釣れない。
却下❌
こんなふうに、コロナが理由になる前は
あれこれ言い訳を考えて悩んでいた。
全部、コロナのおかげで
娘は納得している。
この茶番劇が始まって以降
多少の不便や困難は経験したけれども
私にとってはむしろ奇跡的タイミングで
逆に助かっている。
魂の声に従って
勇気と愛を持って
決断行動してきたからこそ
天のサポートを得られているのだと
しみじみ思っている。
コロナは人々を分断した。
茶番に引っかかって谷底へと
落とされていく人々と
これを契機に世の中の真相に気づき
自分にとって本当に大切な事に
気がついて上っていく人。
思考停止で流されていく人は
額に奴隷の刻印を押される。
自分の頭で考えるからこそ
魂の声を受け取って行動できるからこそ
人間であり
それをしないならば
ロボットに負ける道しかない。
コロナだって、追い風にできる。