子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

子どもがいじめられたら親はどうすべきか?

娘は今中国の公立小学校1年生ですが、

早速隣の席の男の子にいじめのようなことをされると

いう問題が起きて、私がそれに対処したので

対処方法をまとめます。

1、子どもからのSOSのサインを見逃さない

まず最初に、子どもは必ず何かしらサインを出していると

いうこと。

親がそれにいち早く気づかなければなりません。

 

うちの場合、まず娘は毎日学校の休み時間などに

私へのお手紙を書いて持って帰ってきていました。

ママへ 大好きだよ。とか

(今住んでいる地名)はあんま好きじゃないけど、とか

というような手紙を毎日。

 

ママから離れている学校の中で

一人でママへのお手紙を書いているなんて

学校が楽しくないのかな、何か嫌なことでもあるのかな、

休み時間友達と遊ばないのかな、と私は思いました。

 

世界で1番の味方である母親への手紙を書くことで

学校で悪いことをされて悲しい気持ちになっている自分を

慰めていたんだと思います。

 

大丈夫、私にはママがいる。

ママが守ってくれるって。

 

高校生ぐらいの大きな子でも

必ずこのようなサインを出しているはずです。

 

2、子どもがいじめられていることを打ち明けてきた時

そして、この部分は娘はまだ7歳で小さいので

思春期の子どもとは少し違うと思いますが

娘が毎日帰ってから隣の子にされたことを私に報告

するようになりました。

 

最初は私が娘の文具の確認をした時に

消しゴムが割れていたり、鉛筆が減っていたりしたので

「なんでこんなに減ってるの?誰かに取られたの?」

などと聞いたことがきっかけだったかもしれません。

 

・消しゴムを新しいのを持っていくたび故意に真っ二つに割られる
・授業中に娘の筆箱の鉛筆を全部取って返さない
・「お前は何もできない」などと悪いことを言ってくる
・テストのカンニングをする
・娘が粘土や折り紙を忘れた時も何1つ貸してくれない
・娘の文具につけてある名前シールを黒く塗りつぶしてくる

・娘の練習帳を故意に破いたり黒く塗ったりしてくる
・授業中に背中や頭を叩いてくる

 

最初は娘にも世渡り能力を身につけて欲しいと

「嫌なことは嫌だと言いなさい」とか

「先生にすぐに言いなさい」とか、「やられたらやり返しなさい、

倍返しだ!黙っていてはだめ。」とか娘を励ましていましたが、

 

最後の”叩いてくる”を聞いた時

私の堪忍袋の緒が切れました。

 

そして私は、娘をギュッと抱きしめて

「よく頑張ってるね。ママが守ってあげるから、

大丈夫だよ。」と言いました。

 

それから一緒にこの男の子を魔法でカエルにするという

遊びをやりました。

 

バイキンマンみたいに蹴られてバイバイキーンって

遠くに飛んでいくからね、と話したり

 

この子は絶対パパが悪いんだよ。

きっとパパが家でママや自分のことを叩いたり

お前はなんもできないとかひどいこと言ってると

思うよ。だからそれを真似している。

パパママに愛されてない可哀想な子だよ。

 

などと話していました。

 

私が必ず言っていたことは

「あなたはめちゃくちゃいい子。

世界で一番可愛くてかしこい。

ママが世界で一番大事なのはあなたよ。」

 

そうやって娘の自己肯定感が下がらないように

することです。

 

いじめられた側は、勘違いしている大人にも

「戦え!負けるな!黙っていたらだめだ」などと

言われ、(私も最初それを言ってましたが・・・)

それができない自分に落ち込んだりして自己肯定感が下がりがちです。

 

だから私は毎日

あなたは最高、隣の子が最悪。

あなたは優秀、隣の子は先生にも嫌われているし

誰からも好かれない。

 

娘が彼の悪口を言いたいときは

一緒になってさらに輪をかけて言いました。

 

そうやって娘のストレスを発散させてあげました。

 

まあ、私自身本当にムカついていましたし。

 

子どもがいじめを打ち明けてきたときは

  • 手を止めて真剣に聞く
  • あなたは悪くない、悪いのはいじめている方だと
    子どもの自己肯定感が下がらないようにする。
  • 子どものストレスを一緒に発散してあげる
  • 私があなたを守ってあげると絶対の味方であることを
    わからせる。
  • 先生も味方だから先生も頼るように言い、先生には親からも
    連絡をする。

 

3、学校に対して行動する

子どもを慰め、励ましながらも解決を子ども任せに

していてはいけません。

 

小学生なら当たり前ですが、高校生でも

品格の低いどうしようもない悪い子どもはいるもので

もしもいじめのターゲットにされてしまった場合

子どもだけで解決などできない場合が多いと思います。

 

まずはクラスの担任にコンタクトを取ります。

 

私は最初は電話をしました。

そして、娘がされてきたことを伝え、

隣の子の席を替えて欲しいと言いました。

 

先生は、この子はすごく悪くて何度注意しても

治らない、保護者にも何度も連絡して家庭で

教育するように言っているけれど変わらないのだと話し、

もう一度指導して変化がなければ来週席を替えましょうと

言いました。

 

私は悪ガキが変わるわけがないと思ったけれども

担任の考えを尊重して同意しました。

 

そして先生と約束した様子見の1週間が終わる金曜日。


娘の毎日の報告によると想像通り何も変化はないので

今度は担任に以下のような長文のメッセージを送りました。

 

この1ヶ月半の間に娘がされたことを箇条書きで並べ、

”この1ヶ月少し、毎日娘からこのような報告を受けて

私はもう限界に達しました。

この子がこんなことをするのは何も理由がありません。

ただ自分の憂さ晴らしをしているだけです。

先生、これは”いじめ”です。学校はいじめを決して許してはいけません。

 

中国の小学校に入学したばかりでもうこんな子に出会ってしまい、

私たちは傷ついて失望しました。

まだ小さい1年生でこんなに悪い子がいるなんて想像していませんでした。

 

来週月曜日すぐにこの子を他の席に替えてください!

娘から遠い席にしてください。

この子もみんなをいじめる勇気があるわけではないでしょう。

永遠にこの子を娘の近くに座らせないでください!

と書いて、割られた消しゴムと破られた練習帳の写真を証拠として

添付しました。

 

そして、金曜日の夕方に送ったこのメッセージに対する返事が

土曜日の朝になってもまだなかったので

休日ですが土曜の朝に担任に電話しました。

 

先生はまだメッセージを見ていないと言ったので

後で見てください、と言い、

隣の子の席を約束通り替えてください。

娘にはもうそう話していますので、とだけ

念を押しました。

 

先生が「はい、そうします」と言わない限り

安心できなかったからです。

 

電話を切って5分後くらいに先生から

「月曜に対処します。娘さんを慰めてあげてくださいね」と

返事が来たので、ひとまず安心しました。

 

もしも担任がすぐに対処しないならば

入学手続きをやってくれた大学の外事部の先生に連絡して

校長に報告する覚悟でした。

 

担任は比較的ベテラン教師で、保護者には礼儀正しく

子どもたちには優しくも時に厳しいいい先生だと

思っているので、一応信頼していますが、

月曜の結果を娘から聞くまでは安心できません。

 

まとめ

  1. まず担任とコンタクトをとり、いじめの事実の共有と
    解決法の要求を伝える。
  2. 電話やチャット、あるいは学校へ出向いて対面でなど
    あらゆる手段で
    担任を動かす。
  3. いじめの証拠となる写真なども提出する。
  4. 担任が要求通り動いてくれない場合は校長にも話を持っていく。

 

証拠写真の提出は離婚の際に弁護士に相談した時の

経験が活きてます。

 

人生何一つ無駄なことはありませんね。

 

私はもしもなかなか解決されないならば

校長だけでなく他の保護者や知人友人にも

いじめっ子がやっていることを実名で話し、

いじめている側の子どもと家庭を追い詰めてもいいと

思っています。

 

4、絶対に泣き寝入りしないという強さを持つ

私の人付き合いの理念の1つは

絶対に泣き寝入りしない」です!!

 

小学生の頃は私の大人しくてあまり友達のいない

子どもでしたが、不思議といじめを受けたことは

ありません。

 

小さな頃からふわふわおっとりした外見を

しているけど芯の強い子だね、と言われていたので

心の奥底で「絶対に泣き寝入りしない!」と

決めていることで、芯の強さがオーラとなって

出ているのかもしれません。

 

ちなみに母はPTA会長を長年務めていて

クレームなどは本領発揮とばかりに嬉々として

言う今でいうモンスターペアレントタイプです。

 

その母の力もあったかもしれません。

 

祖母も病院の婦長や町内会会長をやっていたそうで

まあ仕切り屋のボスザルの遺伝子が私にも少しは

入っているので、こんな時に黙っていることなど

到底できないわけです。

(その遺伝子の大半は妹の方にいきましたが・・・)

 

もちろん私の娘にもその強い遺伝子は入っているはずで

娘は決して気の弱い子供ではありません。

むしろおばあちゃんの仕切り屋遺伝子をちゃんと引き継いで

すぐ友達を仕切ろうとするくらいです。

 

今回は単純に隣になった子が極悪だった。

家庭環境のために素行の悪い人間だったということです。

 

でもただ一人の外国籍児童として生きる

娘には、「絶対に負けない」という強さを身につけて欲しいと

願っています。

 

いじめっ子は自分の愛情不足や不健全な家庭環境の

ストレスを、ターゲットを見つけて発散しているだけです。

 

そんな理不尽なサンドバックにされないためには

心で強く「負けない」と決めていることが重要だと

思います。

 

隣の席の子にちょっかいを出されるということは

避けにくいかもしれませんが、

 

いじめっ子は鋭い嗅覚で弱い者を嗅ぎ分けるので

外見がどうであれ、

芯の強さがある子は本格的ないじめの

ターゲットにはされません。

 

注意点

親同士で話し合うことは絶対に避ける。

担任にそう提案されても断固断る。

親が出て親同士で話し合いの場を作ることは

全く解決にならないどころかさらにこじれることが

多いそうです。

 

親同士が自分の正当性を主張しあって

いがみあって屈辱を受けるのは子供です。

 

これは学校側が逃げ道を作っているだけです。

 

学校で起きたいじめの対処をしなければならないのは

学校です。家庭教育はまた別の話。

 

ついカッとなって

親の顔が見てみたいわ!とならないように注意しましょう。