子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

成人した子どもに配偶者の死を隠すのは親として一生許されない罪

『虎に翼』第43話の話。(見てない方はネタバレ注意です)

 

寅子の夫、雄三が戦死したという知らせを受け取った寅子の父直言は、それを寅子に半年も隠していた。

 

終戦から1年が経過し、寅子は帰ってくると信じてずっと待っていた。

 

ある日、直言は肺炎が悪化して倒れる。

倒れた拍子に棚から落ちたものを寅子が拾っている時、写真の後ろに隠してあった雄三の死亡宣告書を見つけてしまう。

 

寅子と家族は、直言が半年も雄三の死を寅子に隠していたことを知る。

 

そして、直言の病状が悪化し、死が近づいたある日

直言は家族を集めて遺言を伝える。

 

寅子に夫の死を隠していたことをなかなか言い出さない直言に、嫁で寅子の親友でもある花江がブチ切れる。

 

「とらちゃん私ね、やっぱりお父さんがやったことはとんでもなくひどいと思う。優しくする必要なんてない。怒ってもいい。もう罵倒してもいい!とらちゃんきちんと伝えるべきよ。お父さんとは生きてるうちにお別れできるんだから。」

 

ああ〜、私が言いたいことを花江ちゃんが全部言ってくれた!

私にも花江ちゃんみたいな人がいたら!

 

私も、両親に夫の死を半年隠されていたんだから!

 

やっぱり、これは”とんでもなくひどいこと”で、罵倒されても一生許されなくても仕方ないことだ。

 

私が怒っているのが当たり前で、両親はそれについて私に理由をきちんと説明し、頭を下げて謝罪すべきなんだ!

 

それが世間の考え方で、それをしないうちの両親はやっぱり頭がおかしい毒親だ。

 

私は母に、私が何を怒っているのかきちんと伝えた。

 

「旦那が死んだことを半年も隠して、もう幼い子どもじゃない、母親にもなってる立派な大人なのに、私が夫の死を受けいれられないとでも思ったの?自分が生涯を誓った人が、夫だった人が、子どもの父親が亡くなったことを知らずに半年も生きてた!ちゃんとお別れをすることができなかった!」

 

身内の生死に関する娘の渾身の訴えに、母の反応はなんと

「お母さん半年も隠したりしてない」

だった...‼︎

 

え?ええええ?

 

夫が亡くなったのは2019年の9月で、両親が私に伝えたのは2020年の1月の終わりだ。

 

1月13日に海外から一時帰国して、実家に滞在し、2週間が経った頃だった。

 

夜、お風呂から上がった私に父が神妙な面持ちで、

「リリ、(リリ娘)寝た後ちょっとこっち来てくれるか。大事な話があるから」と言った。

 

私は、何だろうとドキドキしながら4歳の娘を寝かしつけた。

 

そしてリビングに行くと、両親がコタツに神妙な面持ちで座っていて、私が座ると、父が話し出しにくそうに、夫の名前から口にした。

 

私が「いつ?」と聞くと、日付を答えた後で、父は夫の父親から郵送されてきたと言う戸籍謄本を出した。

 

そこには冷たく、「死亡」という文字が並んでいた。

 

半年も、半年も!

この親は私に夫が死んだことを伝えなかった。

 

海外にいたとはいえ、LINEはいつでもできる状態だったし、月に1、2度は電話していたのに、何も知らないふりしていたんだ。

 

しかも、両親は今伝えた理由として、「(夫の)お父さんから相続のことでやらなきゃいけないことがあるからリリさんに手紙を送りました」と電話があったから、それを受け取る前に伝えておかないと、と思ったからだと言った。

 

もしそれがなければ、一体いつまで隠すつもりだったのか!!

 

夫と言っても、その1年半前に離婚が成立していた。

私は元夫からの連絡を拒否していたから、義理の両親は私の実家に連絡をするしかなかった。

 

離婚していたと言っても、まだたったの1年半だ。

何より、娘の実の父親。

 

生きているのと死んでいるのとでは、とんでもなく大きな違いがある。

 

私が、隠されていたことに怒っていると伝えても、母は呆れたことに「記憶にございません」戦法で、父も全く我関せず。

 

すぐに伝えないことを2人は話し合って決めたはずなのに、実家に帰省してきてしまった娘に、いつ伝えるかも話し合って決めたはずなのに、

「隠してなんかない」と言うなんて、毒すぎて気絶しそう....

 

せめて「あなたが外国で(娘)抱えて精神的に参ってしまうのが怖くて」などと説明でもして、直言のように「隠してて本当にごめん!申し訳ない!」と頭を下げてくれたら私も救われたのに、私の両親は自分たちが娘を傷つけたことを認めることさえしなかった。

 

この前の帰省で我慢の限界に達した私が、母に「旦那のことで私お母さん恨んでるから」とはっきり言った後も、一晩考えたと言う母は

 

「やっぱり母さん考えても考えても分からなくて、でもあなたが何でもお母さんが悪いみたいに言うんなら、もうあんたとは関わらない方がいいんかなって思うわ」

 

と言ってきた。

 

さらに海外に戻ってから3ヶ月連絡を絶っている私にスカイプのメッセージで

 

「お母さんと関わらないのがあなたの幸せなら、お母さんは引き下がります。今までありがとう。元気でね」と送ってきた。

 

なんて身勝手で、ずるい人間なんだろう‼︎

 

母は自分が娘を深く傷つけたことを少しも考えず、人として家族として絶対にやってはいけない”とんでもなくひどいこと”を1つ以上やってきたことを反省するどころから認めることさえもせず、終始自分が被害者の立場で

 

「それがあなたの幸せなら」

「あなたが母さんが悪いと言うなら」

 

と私のせいにして

 

「(孫)ちゃんの成長を見届けたいけど、2人で幸せにね。」

「今までありがとう」

などと、まるで娘に非情に捨てられた哀れな人のいい母親であるかのように振る舞う。

 

母の自己認識は、そういうことなんだろう。

 

この人は精神病だ。

 

ここまで事実認識が歪んでいて話が噛み合わないのは、もう精神病と言っていい。

 

統合失調症の夫と6年連れ添った私だから、これを精神病だと言う資格がある。

 

ドラマの中の父親と、やったことは同じだけども、違うのは、うちの両親はきっと死が目前に迫っても、私に謝罪などしないだろうということ。

 

人は死ぬ前に後悔を少しでも減らしたくて、懺悔をしたくなるものみたいだれど、両親は他のことは懺悔しても、実の娘である私に対してだけは、死んでも傷つけたことを認めず謝りもしないだろう。

 

それどころか、育ててやった恩を忘れて!と私を非難する気持ちを抱いたまま死ぬつもりなのかもしれない。

 

だから私と両親には、ドラマのように和解する日は来ない。

きっと、現実世界の多くの毒親親子がそうだと思う。

 

それでも子どもは、憎しみや悲しみを抱えたまま生きていかなければならない。