母は、私が成人して自分から離れても立派に生きていけることが受け入れられない。
47にもなった娘がとっくに大人になっていることを、まだ受け入れていない。
年をとって体力がなくなってきた話になった時
「私ももうおばちゃんだから力ないのよ」と私が言って、母が「え?あんたも力なくなってきたん?」と言って、父が「そりゃあ世間的にはもう中年やからな」と言い
私が「そうやで。もうすぐ50やで。私が大人になってること受け入れてよ」と言うと母は、「ふふん」と鼻で笑った。
母は、本心をつかれたときいつも鼻で笑うだけでなんの返事もしない。
私が横にいる娘に「ばあば、ママがまだ4歳だと思ってるんよ。大人になってることが信じられないんやって」と言っても、母は「ふん」と鼻で笑うだけで無反応だった。
過干渉毒親は、子どもが成人して自立したことを受け入れない。
いつまでも子離れせず、子どもにとって唯一で最強の保護者であると言う自分の存在価値にしがみつき続ける。
立派に中年になり、自活して仕事して子どもまで育てている娘が、大人になっていることをいまだに受け入れないなんて、神経症でしかない。
怖すぎる。
母の、現実をみない能力、問題の核心から逃げる能力は、他のどんな能力より高く、他者の指摘をはねつける。
母が、妊娠報告した私に冷たく「じゃあもう離婚し」と呟き、その後私と夫を引き離した理由は、「娘が一人前に家庭を作って夫婦で子供を育てるような大人みたいな真似をするなんて許せない。受け入れられない」からだったと思う。
自分とは別の家庭を持って、年に1、2度夫婦で子供を連れて里帰りしてくるような「立派な大人みたいな真似」とても受け入れられないと考えたんだろう。
だから、離婚すれば娘と孫だけが子供の時と同じように自分の家に「世話になる」形になる。それなら安心だから、邪魔な婿をいじめて追い出してしまった。
私のことをまだ子どもだと思いたいから、夫の死さえも隠そうとした。
子どもには家族の死は受けいられないのだから、しばらく言わないでおこう、と。
親戚の葬式にも私は参加させない。
子どもには”死は理解できない。受けいられない”ことだから。
子どもである私には法事に参加するなど似合わない。
大人みたいなことをしている娘を見たくない。
母の深層心理にこのような強い気持ちが根付いていることは、もう明らかだ。
結婚式は、七五三と同じような目で見ていたんだろう。
母は、私が政治とか仕事の詳しい話とか、大人びた話をすると決まって真剣に聞かない。
「お母さん仕事あるけど、あんたら昼ごはんどうする?」
「お金まだある?」
そんな風に、まだ自分で自分のことができない未熟者扱いするのが大好きで、それが癖になっている。
子どもが成人したことを受け入れない、認めない親は、
子ども自身が何十年も一生懸命にいろいろなことを頑張ってここまで成長してきたことを、全否定している。
40になるまで、いろんな辛いことも大変なことも嫌なことも乗り越えてきた。
私なりに努力して勉強して挑戦して、やってきたからこそ今がある。
その全てを、過干渉毒親は全否定している。
小さな子どもでさえも、「子供扱い」されたら泣いて怒ると言うのに、40年以上生きてきた大人に向かって、平気で「子供扱い」する。
人間の成長したいという本能を、全力で否定する。
こんな親なら、傷ついて当然。悲しくて当然。怒って当然。
親に会いたくなくなるのは、当たり前だ。
私は夫と結婚したばかりの頃、彼の統合失調症の症状に驚いて振り回されて、一度「もう離婚したい」と母に話したことがある。
だけどそれから3年間、私たちはとんでもない努力と勉強と行動をして、互いに愛と尊敬と思いやりを持って、協力して彼の症状を改善させ、私も受け入れてきた。
結婚当初から比べると別人レベルに夫は安定し、妊娠中などは平和で穏やかでとても幸せな日々があったのに、どうやら母は3年経ってからも私がまだ内心「離婚したい」と思っているのに「我慢して」やっていると思っていたような節がある。
だからこそ、妊娠した時に「じゃあもう離婚し」と言った自分は、善意からそう言ったのだと自分では思っているらしい。
「もう我慢しなくていいよ」と言う優しい言葉だったと自分では思っているらしい。
私はとっくに「離婚したい」などと言う思いは消えていて、むしろ幸せの絶頂だったというのに。
40すぎた娘が大人になっていることさえ受け入れていない母は、私と夫が結婚3年でいろいろなことを乗り越えて成長して愛を育ててきたことが、想像できなかった。
過干渉毒親は、これほど前に想像力が欠如している。
認知がおかしい。
だから、話せば分かる、は通用しない。
全く、通用しない。
宇宙人。妖怪。相手を同じ生物だと思ったら自分が傷を深くするだけ。
娘の人生をぶち壊し、孫娘を父親のいない子にし、婿を絶望させて死に追いやり、義理家族を崩壊させたのに、
自分は何も変わらぬ日常を続けて、あと10年くらいは生きないとなあ、などと言いながらマスクをして健康食を食べている。
こんな化け物、距離を取る以外には自分を守る術がない。