子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

隠せば傷は大きくなる

ドラマ『スカイキャッスル』8話。

(ネタバレ注意)

 

母親が家族に大事なことを隠したことによって、若い命が失われた。

 

父親は、自分の娘であることを知らずに手術を断ってしまい、結果的に女の子は15歳で人生を終えることになっってしまった。

 

亡くなってから自分の娘であることを知らされた夫は、その秘密を知りながら隠していた妻を責める。

 

「隠せば傷は大きくなるんだ!」

 

本当にその通り。

 

隠す理由が良かれと思ってのことだったとしても、人生には絶対に隠していてはいけないことがある。

 

私の母は、夫が事故で意識不明だった間に義理家族から私宛にかかってきた電話を、私に一言の断りもなく、独断で「もう関係ありませんので」と言って切り、

電話があったことさえも私に知らせなかった。

 

そして夫が亡くなったことさえも、半年も隠していた。

 

離婚していたのだから、死目に会えないのは仕方がないとしても

葬儀に行けないのは仕方ないにしても

 

魂が天国へ旅立つ49日までの間に私が知っていたなら

もう少しきちんと弔うことができて、私の気持ちは今とは違っていたと思う。

 

夫の孤独や寂しさも、だいぶ違っていたのではないかと思う。

 

亡くなっているのに、どこかで生きているものだと思って過ごしていたその半年間

 

いつか再会する日があるかもしれないと思うこともあったその半年間

 

その私の思いに、母が思いをはせたことはない。

 

私は一生母を許さない。

 

そのことに関して「知らせて欲しかった。私はもう40を超えたいい大人で家族の死を受け止められない4歳の子どもじゃないんだから!」と言った時にも

 

「半年も隠してない〜」とあろうことかしらばっくれた、記憶にございません戦法を実の娘に対して使うこの母の醜さを

 

一生許さない。

 

母に隠されたことによって、私の傷は大きく深くなった。

 

きちんと夫を弔うことができなかった、その別れを悲しむことさえ許されなかったことによって、私の後悔と無念は遥に大きくなった。

 

さらにそれを「知らない」「そんなことしてない」とシラを切られたことによって、私の傷は致命的なまでに深くなった。

 

私の母を信頼していた心は死んだ。

 

親愛は消えた。

 

子どもが生まれて間もない私から、夫だけではなく、両親への信頼と愛情までも奪った。

 

さらに妹、義理家族、そして今母は、私が一番親しくしていた伯母(母の姉)に会うことさえも快く思わない。

 

この毒母は、私と娘から徹底的に家族を奪いたいらしい。

 

全ては、自分のそばにいるしかないようにしたいため。

 

もしくは私の人生や性格に嫉妬するあまり、私の人生を自分より不幸にしたいため?

 

せめて前者であってほしい。

 

それだけは絶対に叶えてあげないから。

 

隠せば傷は大きくなる。

 

まだ8歳の娘でさえ、私や祖父母が何か大人の話で隠そうとすると「教えて!」と怒る。

 

40過ぎて大切な人の死を隠されていた私が、徹底的に怒るのは当たり前だ。