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面白い本を読んだ。
RASで無意識の信じ込みを解放して脳がそれを統合するまでの間に
この本に出会って読んでいたので、信じ込みの解放にこの本も力を
貸してくれたかもしれない。
意識（自分で「私はこう思っている」「私はこういう考えを持っている」
と自覚していること）は、ほとんどが親からの洗脳だ。
小さい頃から親に何度も何度も言われてきたこと、
つまり親の価値観、生き方が、あなたの価値観、考え、
という形になって人生を左右する。
だけどそれはあなたの魂が本来望んでいることとはだいたい違うので、
なんだか苦しい。
たくさん湧き出てくる思いの中で、どれが意識でどれが無意識なのかを
認識する方法は
「正しい・間違っている」と思ったことは全部”意識”。
無意識は、判断しない。
意識は、裁判官になるのが好き。
それから
「～べき・～なければならない・～ものだ」
「普通は～・常識的には～」
と決めつけていること。
それって、誰が言ったの？
よくよく思い返してみると、たいてい親なんだよね。
親が子どもを洗脳するのなんか簡単で、まっさらな子どもの脳に、
毎日毎日何度も何度も同じ言葉を繰り返し聞かせる。
子どもにとって親は神様、世界そのものなので、
子どもは何の疑いももたずにその言葉を信じる。
そして人が催眠にかかってしまう瞬間は、
矛盾したメッセージを同時に伝えられた時。
ありがちなのが、母親が子供に「あなたの人生なんだからあなたが
したいことをしなさい」と言いながら
子どもが実際に「私大学やめて俳優のスクールに入りたいの！」とか言うと
子どもが実際に「私大学やめて俳優のスクールに入りたいの！」とか言うと
「何バカなこと言ってんの。そんなんで食べていけるわけないでしょ。」
と反対したり、ムスッとした顔で「勝手にせえ！」と突き放してしまう。
そうすると子どもは「あなたがしたいことをしなさい」
という応援メッセージと「そんなことできるわけがない。」
という反対メッセージを両方受け取るので、
頭が混乱して思考停止になってしまう。
思考停止した頭にどんどん同じ言葉を言い聞かせ続けられると、
簡単に洗脳されてしまう。
親というのは無意識にこうして可愛い我が子を催眠にかけ、
思い通りに操ろうとしている。
でもその親に言われる言葉と、本人の魂が本来望んでいることは
たいていかけ離れているから、
子は苦しむ。
子は苦しむ。
「お母さん（お父さん）はこう言ってるのに、私は違うことを思ってしまう。
私って悪い子なのかな？」
そして成人した後も、親の洗脳は解けていないから、
どうもうまく生きられない。
親の期待通りの人生に進めば、「今の自分は本当の自じゃない」
という思いが出てくる。
親の期待に背いて自分の魂の声に従えば「私は親不孝かも。」
と罪悪感が出てくる。
そのことに気づいて親を責めたとしても、問題は解決しない。
じゃあどうすればいいの？
自分で、自分の洗脳を解いてあげるしかない。
洗脳を解くためには浮かんできた思い・考えの中で先にあげたような
”判断””決めつけ”していることを、
疑ってみる。
「本当は作家になりたいけど、作家で食べていける人なんてほんの一握りだし、
私にはそんな才能ないよね。やっぱり会社員が安泰だよね。」
→「本当にそうかな？」
「あの人はメールの返信を３日もよこさない。
私のことを軽くみているんだ！礼儀のなっていないひどい人だ！」
→「ほんとにそうかな？」
「ごはんは１日３食きちんと食べないといけない」
→「ほんとにそうかな？」
こんな風に、自分の思い・考えを疑ってみる。
この本の著者は男性なので本の中では
「ほんとかよ、俺！」というセリフになっていたけど、
私は「ほんとにそうかな？」という言い方がしっくり来たので
そう言うことにした。
というかこの「ほんとにそうかな？」というのは実は夫が私が
何か決めつけや判断している時に以前からよく言っていた言葉で、驚いた。
やはり夫は、かなり無意識の人だ。
彼には私ほどの「常識です～」「当たり前です～」「普通です～」
という決めつけがそもそもない。
私が「普通こうするでしょ！」と言っても夫には暖簾に腕押しで、
夫は「ほんとにそうかな？普通って何？」と返してくるので
それでよくケンカになっていたけど、実際「ほんとにそうかな？」
と言われると一瞬考える。
「え？違うの？」って。
そういえば、こうじゃなくてもいいよな・・・って。
この本の大嶋先生がおっしゃるには、決めつけていることを
「ほんとにそうかな？」と自分にダウトしてみると、
不思議とそこで無意識が作動して、自分本来の望みの方へ、
本来の能力を発揮して進むようになるんだそう。
先にあげた例で言えば
「作家になりたい」というのがその人の魂の望みで
「作家で食べて行ける人なんてほんの一握りしかいない」
「自分にはそんな才能はない」「会社員の方が安泰だ」
とかいうのが主に親から洗脳されている”決めつけ””判断”である。
だからそれをダウトしてみることで、本来の望みの方へ勝手に向かうので
いつの間にかどんどん文章が浮かんで書き続けて作品が完成、
積極的に出版方法を探して行動する、なんてことができたりする。
こんな風に、人は自分で自分のことを決めつけているんだけれども、
他人のことも決めつけている。
「夫は自分が楽したいから働きたくないんだ。私に育児しながら
仕事もしろって思ってるんだ」
夫本人が私に直接こう言ったことはないのに、夫が少しでも仕事に
関して弱気なことを言ったりするととたんに私はこう被害的に思ってしまう。
そんなときは、呪文のように
「人の気持ちは分からない。自分の気持ちも分からない。」
と言うのが効果的だそう。
挨拶を返してくれない人がいたら
「あの人は私のことをバカにしているんだ」とかやはり被害妄想の
ようなものが出てきてしまう。
人は100％愛を求めているので、愛されないことや愛を失うことが
最大の恐怖であり、だから相手の反応をみて自分が
大事にされているかいないかを推測するクセがあるので、
ついこんな風に思ってしまう。
でも他人の心の声を聞く能力が開花している人は別にして、
一般の人は他人の本当の気持ちなんて分からないのだから
勝手に推測して落ち込んだりせず
「人の気持ちは分からない・自分の気持ちも分からない」とつぶやいてみる。
挨拶しないあの人は、イヤホンで耳が塞がっていたかもしれない。
ぼーっと考え事をしていたのかもしれない。朝嫌なことがあって
むしゃくしゃしていたのかもしれない。
仕事の愚痴をこぼした夫は、ただ励ましてほしかっただけのかもしれない、
自分ががんばっていることを妻に認めて褒めてもらいたかっただけかもしれない。
ほんと、人の気持ちなんて分からないよね。
後から冷静になって本人に聞いてみたら「え？そうだったの？」
ということがよくある。
つい最近も、旧友に会おうよ！ってLINEしたのが３回も既読スルーされて、
「私に会いたくないんだ。
もしかして誰かが私の悪い噂流したりしてるのかな？」
とまで不安になったけど、その後返事をくれたその子は
「ごめん！今忙しくてでもいつなら時間とれるか考えてから
返事しようと思ってたからこんな形になっちゃった」と言ってきた。
夫婦なんていう近しい関係では尚更、被害妄想は始まるともう止まらない。
産後クライシスに陥っていたここ数ヶ月の私はまさにそうで、
「夫は私に家事も育児も仕事もしろって思っている」
「子どもにちょっとでも何かあったら全部おまえのせいだって言ってくる」
「家族のために働くなんてまっぴらごめんなんだ、自己中だもんね」
「この人は私に愛も感謝もない」
夫が何をしてもしなくても、いちいちこんな被害者的に
反応してしまっていた非常に面倒くさい状態だった。
「人の気持ちは分からない・自分の気持ちも分からない」
特に男女は異星人ぐらい脳や体の構造が違うのだから分かるわけがない。
それに人はたった４％の意識に振り回されて無意識の94％のことが
見えていないのだから
「自分の本当の気持ちも分からない」のだ。
この本、なんかいろいろうまくいかない、と思っている人や、
人間関係で追い詰められている人におすすめです！
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