子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

再発騒ぎと産後鬱

(この記事は過去に書いたものを転載しています)

 

2017年2月9日

 

大声で罵倒しあったりモノを投げたり破壊したりの激しい夫婦喧嘩が続き、
私はパニックになって喧嘩の最中に夫の両親に電話した。

 

自分の親に電話すると夫がさらにキレるので、夫の親に電話した。

 

電話に出た義父に

「もう離婚したいんです。

(息子)さんとどうやって一緒に生きていったら

いいか分からない・・・・」

私は泣きながら訴え、最近の様子を全部話した。

 

1年前から薬をやめていること

昼間から眠剤を飲んでいること

ギャンブルのようなものに手を出してこの1か月で200万使い、

私のカードも全部使われて限度額を超え使えなくなっていること

 

外出時に時々周囲の人間が自分のことを指さして話している、

それは事実だけれど指さして笑われたら腹が立つから

殺してやろうかと思う、といった内容のことを家に帰って

私に1時間くらい話してくるのでしんどいんだ、ということ

 

義父は、

「ああ、それは前(発症した時)と同じなんだよ。病院行かなきゃ

しょうがねえな。それでリリさんはもう実家帰ったほうがいいよ」と

言った。

 

だから、私が実家に帰るというと彼は一番キレて

モノを破壊するのだと訴えた。

 

それでベビーカーも壊された。

これで逃げられないだろうって。

 

義父は、暴れたらとにかく逃げて。

警察呼ぶことも必要だ。と言った。

 

発症時は、それくらいの騒ぎだったんだ・・・・

 

でも私は、発症当時と今の彼の暴れる原因は、

違うような気がしていた。

 

彼が訴えてくる内容は同じだとしても、彼自身の受け止め方は

当時とはずいぶん違っているはずだった。

 

それに今回暴れている原因は、周囲の声だけではなく、

妻である私の情緒、態度が大きく関係している。

 

電話を義母に代わって、義母はそっちに行くから、

落ち着いて、と言ってくれた。

 

2日後、義母は飛行機に乗って、私たちのところに来てくれた。

 

義母と、夫と一番仲のいい従兄が来てくれて

私の話を聞いてくれた。

 

義母は自分の若いときの経験や周囲の夫婦の話もして

 

聞き流すことも必要であること

世の中には悪い旦那はたくさんいる、息子はいい方だ

義父に椅子で頭を殴られて縫ったことがあり、年を取った今も

木刀や包丁を取り出すような夫婦喧嘩をしている義母からみれば

モノを壊すくらい大丈夫、また買えばいいんだから

 

お金もね、人生ずっとある、ずっとない、もないよ。

ある時ない時 繰り返すもの

ない時はおにぎり一つ食べてしのげばいいんだから

そんなに心配しなくても大丈夫

 

などなど言われて、かなり気が楽になったのだった。

 

義母は3晩家に泊まり

最初の2日は夫は母親というはけ口がいたので

私の負担は減り、楽しく仲良くやっていた。

 

ところが3日目にみんなで昼間デパートに買い物に行って

どうも夫は人の多いその場所でいらない声をたくさん

拾ってしまったようで

途中から1人たばこばかり吸って中に入らず

家に帰ったら急に怒鳴り始めた。

 

最初は聞き流そうとしていた私も、やはりまだ情緒不安定なので

10分ほどしたら言い返してしまった。

 

そこから火が付き、大声の言い合いになり

夫はうろうろしながら凶暴な目つきで大声で何やらしゃべり続け

それをみて元々気性の激しい義母も頭に血が上り

 

「おまえは誰だ?!こんな気違いは私の子じゃない!」

と言って息子の頬をひっぱたいた。

 

そして

「さっきまで楽しく外出してたのに

この家に入ったとたん二人ともこんな風になるなんて

この家には邪悪な霊がいる!」

 

と言って私達2人に塩をまいた。。。

 

そして

「あんたたち二人とも精神がおかしいから

明日病院へ連れて行く」と言い

 

その夕方その医者や義母の親戚がいる地域へ

私達も移動した。

 

私達はホテルに泊まった。

 

不思議と落ち着いていた。

 

やっぱりあの家がよくないのかなあ?

と私も思ったりしていた。

 

次の日は精神科の先生がお休みだったので

ゆっくり過ごして

その翌日、精神科へ行った。

 

発症当時に夫を診たその医者は

人当たりのいい優しい先生で、家族はみんなその先生を

気にいっていた。

 

夫も、その先生に挨拶しに行くのは別にいいよ、と言った。

会っても意味はないと思うけど、と言うので

家族の安心のために一度行ってくれと頼んだ。

 

そして私達夫婦と義母も一緒に診察室に入って

事情を説明。

 

夫は

「断薬に成功したんです!今は何の問題もありません!」

と言ったけれど

もちろん医者は私達家族の顔をみる。

 

私は

精神病の薬をやめた代わりに昼間から睡眠薬を飲んでいること、

断薬は独断でやったことで医師の診断はここ何年も受けていないこと、

 

やはり外出時に時々周囲の人間が自分のことを指さして笑ったり

話していると訴えてくること、

断薬してから攻撃的になったこと

などを話した。

 

医師は

昼に睡眠薬を飲むと頭が混乱しやすいから

やはりやめた方がいい。

まだそういう声が聞こえるなら薬を飲んだ方がいいから

リスパダールを1.5からまた始めてみましょう。と言い、

 

夫は表面的に

「はい」とうなずき

 

義母は医者に

「嫁は問題ないですか?」と聞いた・・・

 

先生は

「彼女は問題ないと思いますけど?もし旦那さんと離れているときも

情緒不安定というなら・・・」

と言ったので

 

私は「娘と2人の時や実家に帰ったときはすごく落ち着いています。

夫のこういう話を聞くと感情が爆発してしまうんです。」

と言った。

 

医師は「産後は不安定になっているから影響を受けやすいんですよ。

ご主人が落ち着けば大丈夫でしょう。」と義母に言った。

 

やはり母親だ。

我が子よりも嫁に問題があるのでは?と思うところ。

 

私の母も孫を守ってね、しか言わないし。

 

その病院の待合室に

妊産婦の鬱についての紹介が長々と貼ってあった。

 

軽度の産後鬱

・・・出産後2~4日で症状が現れる。

出産した母親の80%に何かしらの情緒不安定、落ち込みなどの

症状がみられる。

ホルモンの急激な変化によるもので、

一般的に2週間以上継続することはない。

 

重度の産後鬱

・・・出産後2週間以降に現れる。

情緒不安、怒りっぽい、落ち込み、無気力、自殺願望などが

みられ、実際に自殺や赤ん坊との心中に至るケースもあるため

注意が必要。

治療には抗うつ剤の他に何よりも負担を減らすことが重要である。

 

 

 

私、産後鬱かなあ?

 

当てはまっているような気もするけれど

私の場合は夫の特殊な言動というのもあるので

産後の私がパニックになるのも仕方がない節もあり

 

原因を探すことより、目の前のことを解決して前に進むことが大切。

 

義母や従兄は、

私に服薬の管理をするようにと言い

夫には奥さんの言うこと聞きなさいよ、あの先生はあんたを救って

くれた先生なんだからちゃんと薬飲みなさいね、と言った。

 

まあ、断薬後、とても苦しい思いをしてきた夫が

簡単に服薬を再開するはずもない。

 

その夜

夫はまた幻聴じゃなく現実なんだという話をしてきたので

そんなにしんどいなら、薬で遮断できるんなら

薬飲んだ方がいいんじゃないの?と言った。

 

だけど彼は、今の苦しみも過程であって

能力者の先生にみてもらったらもう薬害は3,40%抜けた、

ここを乗り越えるんだというようなことを言っていた。

 

最近の苦しみは断薬したせいだと思っている家族

薬害のせいだと思っている本人

 

分かり合うのは本当に難しい。

 

私は今もまだ薬がいいかどうかについても

夫の言うことが真実なのか病気なのかということについても

答えは出せない。

 

ただ私にできることは

夫を必要以上に刺激しないように

自分の情緒をコントロールすること、

夫にもっと優しく接すること、

娘を愛情をかけて育てること

 

悲観しないで

生きてさえいれば

どんなことも解決できる、乗り越えれる

 

そう信じて

自分と夫を信じて

この家庭を愛するだけなのだ・・・