(この記事は過去に書いたものを転載しています)
2018年2月8日
私は大学時代、登山をやっていた。
「撤退する勇気」
登山をするときは、これをしっかりと心に
留めておく必要がある。
人は、始めたことを途中でやめたり
諦めたりすることは心が苦しくなるものだ。
だけど、進んだ方が危ないということがある。
「せっかくここまで来たんだから」
「もうちょっと頑張れば」
登山においては、この判断のミスが命取りになる。
登山はよく人生に例えられる。
どんなに遠く見えるピークでも
一歩踏み出すことから始まる。
休みながらでも歩み続けさえすれば
いつかは必ず目的地にたどり着く。
決して無茶はしてはいけない。
きちんと水を飲み、栄養補給し
地図とコンパスで方角を確認して
ラジオで天気予報を聞き
1時間に1回は休憩する。
必ず暗くなる前に宿泊地に着くように
計画する。
雲行きが怪しくなって来たら
途中であっても歩みを止める。
最悪、戻ることもある。
学校でいじめられていたり、馴染めなかったら
学校なんか、休んだっていいしやめたっていい。
他にも学ぶ方法はたくさんあるし
世界中に学校はある。
天才ほど学校生活には馴染めないものだし。
親に言えないなら、自分でネットで探してみたら
いいと思う。
会社だってそう。
その会社にい続ける必要なんかどこにもない。
お金を稼ぐ方法は無数にある。
私は娘には
「今いる場所だけが全てだと思わないでいいからね。
世界は広くて可能性は無限だから。」と伝えようと思っている。
モラハラや暴力を受けていても
何年も我慢している人が案外多い。
結婚生活で我慢なんか必要ない。
結婚は我慢だと言い聞かせて何十年やって来た
親世代。その溜まった毒は子供をボロボロにした。
離婚なんて今時”普通のこと”。
この時期、ブルゾンちえみさんに
すごく励まされていた。
「この地球上に男が何人いるか知ってる?」
「35億。」
35億分の1の人と縁あって夫婦になり、
子供を授かったけど、縁って別に一生ものじゃないらしい。
35億分の1の人とダメになったからって
人生終わったわけじゃない。
自分が子連れで離婚?!
まさかの展開に慰めが欲しくて
たくさんたくさんカウンセリングを受けて
たくさんたくさんブログを読んだ。
これ小説よね?
と思うような波乱万丈な離婚劇を繰り広げている人が
とても多いことを知った。
人の人生を垣間見るファイナンシャルプランナーの
方が言っていた。
「離婚ってもう普通ですよね。
結婚を後悔している人は多いですけど、離婚して後悔
している人は会ったことがないです。」
まじか。
旦那デスノートが流行るくらいだ。
パパママ子供2人+マイホーム。
そんな昭和の家庭像が決して幸せとは限らないと
平成の私たちは気づいてしまった。
結婚制度は近いうちに崩壊するのではないかと
思う。
フランスではすでに約半数のカップルが籍を入れない
事実婚。
戸籍に線がつくことから来ている
「バツイチ」などという言葉も
もう死語になるかもしれないね。
親兄弟に失望してしまったら
実家に置き手紙1枚で家を出たっていい。
そんな親子関係を作ったのは親なんだから。
親は親で彼らの価値観だけを大事にして生きていくから心配ない。
実家を出ても罪にはならないけど
手を出してしまったら自分の人生が台無しになるから。
親と音信不通の人や、海外に行って何年も会ってないという人が
意外と多いことも知った。
成人したら、もう親とは別の人生でいいんだよね。
その代わり、甘えも捨てて。
自分の食い扶持は自分で稼ぐこと。
自分で住む場所と仕事を決めて
付き合う人も選んで
誰のせいにもせず不平不満は独り言にして
基本上機嫌でいること。
自分で自分の生活を管理できないって
すごく苦しい。
誰かに支配されて生きるのは死ぬより辛いかもしれない。
誰かに管理支配されて
自分の毎日をコントロールできずに生きていくより
仕事家事育児に忙しくても
自分で選んで自分で管理している暮らしは
ずっと心地がいいはず。
でも、人と関わることも諦めない。
家族に絶望したけど
その家族から受け取った愛情も確かにある。
受け取った愛情は、また別の誰かに渡していく。
くれた人に返す必要はないんだよ。
人間みんな1つだから。
別の人に愛情をパスすることで、十分返したことになる。
こんなに傷ついたのだから
3年くらい家族に対して心を閉ざすことを
自分に許そう。
家族には心を閉ざすけれど
私を傷つけていない他の誰かとは
交流する。
お金も愛情もぐるぐる回っている。
なくならない。
痛い思いをすることから逃げなかったから
人の痛みに共感することができる。
配偶者が統合失調症で穏やかに日常を
過ごせないのが耐えられなくなったら
でもどうか自分を責めないでください。
彼らの頭の中は戦時中です。
外は敵だらけの戦地です。
あなたがみている世界と愛する人がみている世界は
全然違う。
戦争に巻き込まれているのがほとほと嫌になったら
逃げてもいいと思います。
何1つ、あなたのせいじゃないから。
親が精神病で頼れなかったら。
縁あってその親を選んで生まれて来たのだけど
ずっとそこにいなくてもいいんだよ。
あなたはあなたの人生をよくすることだけを
考えて。
自分の幸せだけを考えて。
親の面倒なんて見る必要は全くない。
自分のことだけ、考えてね。
統合失調症の人と結婚しようか悩んでいるなら。
私はもともと、統合失調症でも人並みかそれ以上に
幸せな結婚生活が送れるという見本になろうと思って
このブログを始めたかもしれない。
だけど、統合失調症という病気は
他の精神病とは格段にレベルが違う。
昔は精神分裂病と言われ、悪魔が取り憑いたかと
恐れられていた病。
これは大げさではなくて、
本当に時々悪魔が取り憑いているのかと思う瞬間が
あった。
あなたが見えない人の姿が彼や彼女には見える。
あなたが聞こえない人の声が彼や彼女には聞こえる。
一緒に逃げよう、と言われる。
一体何から逃げているのか。
健常な人には全くわからない。
恋人の関係の時は生活と人生は別だから
きっと大丈夫だと思う。
でも結婚して夫婦になるということは
生活を共にし、人生が一緒になるということ。
彼彼女がみている戦争の世界にあなたも
引きずりこまれるということ。
得体の知れない何かからの逃亡生活。
監視盗聴に怯える彼らに、かける言葉は見つからない。
本心だと思って信じたことが
妄想による言葉だったと後から言われた時の
失望。
病気じゃない人との結婚生活でも
色々なズレや噛み合わないことなどはあると思うけど
相手が統合失調症の場合は、普通じゃない。
私の愛の力でこの人を戦地から救い出そう!
そう思っていたけど、問題の根源は親にあった。
親が変わるか完全に親離れしない限り
症状が消えることはないと思う。
薬漬けになると日常生活がままならなくなる。
でも薬をやめてしまったらそれこそ修羅場。
結婚したら、あなたが全てを背負わないといけない。
彼彼女のメンタルケア。
家のこと。お金のこと。親のこと。
そして、子供を産んだらとんでもなく大変です。
ブログをみていると、妻が統合失調症の場合は
子供を産んで育てるということも、夫の協力があれば
なんとかできている人がいるように思う。
でも夫が統合失調症の場合は
子供ができたら離婚している人がほとんど。
やはり出産育児は女の仕事。
そんな中で夫が精神錯乱状態で仕事ができないと、
家庭はまわっていかないのだと思う。
統合失調症で働ける人の割合は、ものすごく少ない。
少し働けても、一家の大黒柱になって子を養うなんて
到底無理なのかも知れない。
彼らは日常生活だけでクタクタなのだから。
本来女は基本家にいて家を守りたいもの。
それなのに本来外に働きに出るのが役目の夫までもが
家の中にずっといて自分の頭の中の声でいっぱいいっぱい
になっていたりしたら
女性は安心して家事育児など全然できないから。
統合失調症の妻のためのカウセリングをされていた藤本さんは
夫婦で話し合って子供を持つことは諦めたと言っていた。
子供は作らない。私が働く。
そうしないと統合失調症の夫と生きていくことは
できないかな、と思う。
私は甘く考えていたから。
交際2ヶ月で双方の親にも会わずにスピード結婚。
統合失調症のことも、夫のこともほとんど分かっていないまま
結婚生活をスタートさせて、
どんどん夫の世界に飲み込まれていった。
結婚を考えている人はどうか焦らずに
最低3年くらいは交際して本当にやっていけるのか
考えたほうがいいと思う。
一緒に旅行に行って宿泊をしてみてください。
そして彼彼女の家族には、絶対に会って話してみてください。
親の考え方、統合失調症のことをどれほど勉強しているか
どのような家庭で育ったのか。
兄弟姉妹の精神状態は。
愛だけでは乗り越えられないのが
結婚生活。
本当にこの人しかいないのか。
慎重に自分の心の声を聞いて。
何よりも誰よりも大切なものは
あなた自身の心の平和だから。
「普通じゃない結婚生活」のブログ更新は
ここまでとさせていただきます。
離婚後の気持ちと暮らしを綴っているブログは
結婚生活のことよりも毒親のこと、
育児親子関係が中心ですが、終わった結婚生活の
ことや夫の話も時々出てきます。
引き続きそちらを読んでいただければ嬉しいです。
読んでいただいてありがとうございました。
みなさんに穏やかで平和な日々がありますように。