子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

結婚に自己犠牲は必要ない

(この記事は過去に書いたものを転載しています)

 

2017年3月22日

 

離れている夫と10日ぶりくらいに電話で話した。

夫は電話だとケンカになるからと嫌がっていたけれど、

仕事の話でテキストだと

時間がかかるからしゃべって手っ取り早く終わらせようと思って

電話をかけた。

 

案の定、すぐにケンカになった。

 

夫は基本いじけているから

ちょっとしたことでもう語気が荒い。

 

こっちは夫に適当に頼まれた仕事をやっているというのに、
その確認で電話しているというのに、

仕事を依頼した人間にはありえない態度。

 

誰に相談したのだが知らないが

君のワイフはイーターだねって言われたと私に言ってきた。

 

イーター=人のエネルギーや時間やお金を食いつぶす人

 

今まで一緒にやってきた日々を思うと、

悔しくて涙が出た。

 

おっとりして太っ腹だった彼に癒されて

なんか落ち着くわ~と思っていたお友達期間。

 

「これから医大に入って医者を目指す。

今は無職だけどお金は親の会社から役員報酬をもらっているから

大丈夫。リリちゃんは働いても働かなくてもどっちでもいいから

今の仕事をやめて僕について来てほしい。」

 

そう言ってプロポーズされ、信じて

大好きだった場所と天職だと思っていた仕事をやめ、見知らぬ土地に

ついて行った新婚のあの日。

 

一緒に暮らし始めて夫の病的な部分を初めて目の当たりにし、

パニックになってもう離婚したいと実家に逃げ帰った

結婚3ヶ月目。

 

夫婦の仲裁に入り、栄養療法に全力で協力してくれた母と

夫と実家で過ごした3ヶ月。

 

目に光が入り、また医大に入ると言って2か月でやめて

家にいる夫にイライラしながらも栄養療法を続けるため

夫に食事を作っていた結婚2年目。

 

夫の精神状態がよくなるようにと、

二人で日本全国、世界各地の能力者、ヒーラー巡りをした

日々。

 

奥さんの方が参ってますね、とよく言われた。

旦那さんのネガティブエネルギーをもらっちゃってます、と。

 

夫が仲間と会社を立ち上げ、ビジネスをする!と

言ってくれてうれしくて、心配もあったけれど応援していた

結婚3年目。

 

子どもがほしいと言っていた夫にずっと渋っていたけれど

夫がビジネスするなら、お金稼ぐんなら、と子どもを作る決意をし

無事妊娠して素直にうれしかった結婚4年目。

 

婚前旅行に始まり、2人で国内海外問わずいろいろなところに行った。

 

周囲の声や音を気にしすぎる夫にイライラしたり、

陰謀論みたいなのを延々聞かされてうんざりしたり

場所にこだわりすぎる夫と、行くところ住む場所について

何度もケンカした。

 

夫の嫌だというこだわりの方が、私の好きだというこだわりよりも

圧倒的に強かったので、私は大好きな場所に住むこと、行くことさえも

3年かけて思いを断ち切った。

 

場所が定まらないために、自分の城をもって仕事をしたいという夢も、

夫が落ち着くまでは、と先延ばしにしていた。

 

何かといえばすぐに死ぬ、という夫のことばに

つられて落ち込んだ。

 

希望と絶望を繰り返してきたこの5年。

 

夫の親から頂いた生前贈与のお金を、

もしかしたら夫は一生働けないかもしれないから

あるうちに不労所得を産むように運用しようと考えたのに

出し主である義父に思いは伝わらず、思うように運用できなかった。

 

義父も、

こいつは仕事できないから。

リリさん頼むよ。

 

それを分かっていたのに、お金を私が運用することには

協力してくれなかった。

 

嫁だから、外の人間だから、運用と言いながら自分だけのものに

してしまうのでは、という不安があったんだろう。

 

結果ただ消費するだけになり、

最後は夫のギャンブルで残りがほとんど飛んでしまった。

 

10億でもあれば、ただ消費していても

一生もったかもしれない。でも、数年でなくなるほどの

お金だった。

 

よりによって子どもが生まれて間もない、

私が一番動きづらい時に。

 

 

毎回毎回、夫や、夫の両親の言葉をそのまま信じて

ついていき、期待していたバカ正直な私が

悪かったのだろうか。

 

夫や夫の両親の言葉というものは

信じてはいけないことに、世の中ではなっているのだろうか?

 

仕事をやめて付いて来てほしいと言う夫に

「アホ抜かせ!無職の分際で。」

と一蹴して自分の仕事を続けるべきだったのだろうか?

 

おっとりした人だなあ、落ち着くなあ、と

性格だと思ったのが向精神薬の影響だったなんて

あの時の私に分かるはずもなかった。

 

医者になりたいという30男の夢が、医者になればストーキングされない、という

統合失調症の妄想だったなんて、誰に分かっただろう?

 

太っ腹だったのは、親のお金だったから。

自分で稼いだこともない人に、父親になったんだから

お金稼いでねと期待した私は、確かに愚か者だったかもしれない。

 

夫の言葉など、一言も信じずに、

自分のやりたい仕事を続けて自分の住みたい場所から

動かなければよかったのですか?

 

それだと結婚できなかったけど。

 

ただ精神的にしんどそうな夫の、

調子がよくなる日を期待して

一緒に場所を変わり、いろいろな療法を調べて実践し

世界中のヒーラーに会いに行っていた

私たちの結婚生活。

 

確かに夫の親から頂いたお金で生活していた。

 

でも、それが、イーターなのですか?

 

夫の両親は、結婚した時には

お金は一生困らないようにはしとくから、と言ってくれた。

 

誰よりも息子と一緒に生活する苦労を知っているご両親は

私が大変だろうと、金銭面では援助を続けてくれた。

 

なのにね、それを信じて子どもを産んだ瞬間に

全部状況が変わった。

 

援助もなくなって、夫は薬をやめて荒れて

稼ぎはないのに使うのは何倍にも増えて

私が赤ちゃんの世話で一番動けない時に。

新米ママの私が今までで一番助けが必要な時に。

 

こんな時におまえも働けと言われても

夫の要求を呑んで今まで自分の仕事の夢は先送りにしていたのに

赤ちゃん産んだばかりの、誰でも仕事は休むようなこの1年に

よりによって、何なんでしょう。

 

あげくの果てに

おまえはイーターだ!

いつまで産後鬱やってんだよ!

とかなんとか責めたてられて、、、、

 

こんなことなら、夫の住みたい場所を優先して

自分の夢を先送りになどしなければよかった。

 

夫婦仲改善カウンセラーにも相談して

私が変わって仲直りしなきゃ、と思ったりしていたけど

 

これ以上、この結婚に自己犠牲は意味がないのかもしれない。

 

”精神病”ではなくなった(自称)夫は

”嫁のせい”で今は死にかけるほどしんどいそうなので

”精神病”でなくなることに全身全霊で協力した嫁は、

もう用済みだそうです。

 

今はもう人付き合いできる、仕事もできそうだから

好き勝手やるよ~、だそうです。

 

精神疾患の人と結婚するリスク - 子の心親知らず

の記事に書いたことは

本当だった。

 

精神病的気質の人は、こっちが精神的にしんどい時には

支えてくれない。

 

自分のやりたいことや時間や労力を、精神的におかしい

相手のために捧げても、報われない。

逆に責められる。

 

これが、きれいごとではない現実。