子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

子どもが1歳ごろに離れる夫婦が多いのはなぜか?

(この記事は過去に書いたものを転載しています)

 

2017年3月24日

 

仕事しなくちゃいけないから、子どもを母にみてもらうために

実家に帰って来ている。

子どもができてから、夫と一緒にいる時間がずいぶん減った。

 

それまでは、無職で家にいる夫と1日中毎日一緒にいたのに

出産前後から始まってこの1年、私は実家にいる時間が多く、

夫とは軽い別居状態だ。

 

「子ども1歳 別居」とかで検索すると

た~くさん、掲示板の相談やブログ記事が出て来た。

 

やっぱり、この時期の夫婦別居→離婚は本当に多いんだと

改めて思った。

 

結婚したら子どもを産む。

 

当然のように多くの人がそう考えて、そうする。

 

なのに、子どもができたら家族が崩壊する。

 

もしかしたらヒトもカマキリと同じように

子ども産んだらオスはいらないからメスのえさになって

子どもの栄養になればいいんじゃね?

 

・・・いや違う。

 

私が思うに、たぶん、核家族化が原因。

 

人間は猿と同じで、本来群れで子育てをする生き物。

 

昔離婚が少なかったのは、大家族で暮らしていたからだと思う。

 

人間の子どもというのは、母親一人で育てられるほど

簡単に育たない。

 

祖父母や親戚や兄弟や近所の人や育児の専門家の人たち。

 

みんなで手を貸して智慧を出して育てるもの。

 

核家族になったせいで、夫婦はお互いしか話し相手が

いなくなった。

そして子どもの世話をする人とお金のための仕事をする人が

それぞれの役割を淋しさをこらえてやらなければ、

家庭が機能しなくなった。

 

母親が育児に追われていると、夫は話し相手がいなくて

淋しい。

父親が仕事に追われていると、妻は話し相手がいなくて

淋しい。

両親が仕事に追われていると、子どもは話し相手がいなくて

淋しい。

 

夫婦と子どもがべったり一緒に過ごそうとなると、

お金がなくなって生活できなくなる。

 

もしも昔のような、猿のような、大家族で群れで今も

暮していたなら

 

母親が子どもの寝かしつけをしている。

仕事を終えた夫は自分の親や近所の人などと一緒に食事し

お酒を飲んだりしている。

淋しくない。

 

昼間夫が仕事に出かける。

母と子は家に二人ぼっち、にならない。

家にはいつも祖母や姉妹や女性たちがいる。

 

子どもを抱く手はたくさんある。

 

現代の、育児が母親一人に偏りすぎている環境が

結果的に家族全員に淋しい思いをさせているんだ。

 

私と同じように小さい子がいる中で

理解のない夫に悩んでいる方がブログで紹介していたあっちゃんの

言葉。

 

多くの子育て中のママが

「あっちゃんかっこいい~」と涙したそう。

 

あっちゃんは本当にかっこよくて、

「パーフェクトヒューマン」かもしれない。

 

でもそういう男性は、ほんとに少ないって。

たぶん、統合失調症の割合よりもずっと、少ない。

 

9割の夫は、産後の妻の変化についていけず

自己保身に走り、一番大切な時期に、一番大切な人を

失う方向に走っているのだろう。

 

うちの場合は

今の夫婦別離の状況を招いた原因がいまひとつ特定できない。

 

子どもが生まれて生活がガラリと変わったこと。

半年も私の実家に里帰りしていたこと。

夫が向精神薬をやめたこと。

夫が初めて仕事をしようとしていること。

住む場所が変わったこと。

 

これだけのことが、1年と少し前に同時に

起きたから、どこを改めればいいのかも、

分からない。

 

私は産後鬱ではない。

 

夫の薬をもらうために一緒に行った精神科の先生は言った。

 

旦那さんと一緒にいるときだけ、情緒不安定になるんですよね?

いない時は、落ち着いているんですよね?

じゃあ旦那さんが落ち着けばあなたも落ち着きます。

 

これは、産後鬱ではない。

 

先に情緒不安定になったのは、断薬した夫であり

産後今までよりも過敏になっている私は夫の言動に

反応してパニックになっているだけ。

 

出産の瞬間に、断薬なんてしてほしくなかった。

義理の両親には、妊娠と同時に、金銭的援助を切ったりしないで

ほしかった。夫はまだ収入がなかったというのに。

 

タイミングの問題。

 

薬も、援助も、永遠じゃなくていい。

やめてくれていい。

 

だけど、タイミングをみてほしかった。

 

本当に、妻子のことを思うなら。

息子夫婦のことを思うなら。

 

親子そろってこのタイミングとは

少し先のことを考えるのが苦手な親子なんだなあ、と

しみじみ思う。

 

夫婦仲改善カウンセラーさんに相談するのは

もうやめた。

 

だって、この状況で私が夫を褒める、感謝する、

そんな心の余裕があるはずないじゃないか。

 

頻繁に実家に帰る私だけが悪いのかと反省していたけど

そうじゃない。

 

頻繁に実家に逃げ帰りたくなるような家庭にしている夫にも、

責任がある。

 

本当に妻子と一緒にいたいなら、

言い訳せずにしっかり稼いで金銭面で安心させればいい。

 

子どもの世話に時間を取られてゆっくり話をする時間がないのを

自分をないがしろにしているなどとすねたりせずに

妻に少しでも余裕ができるように積極的に家事育児をやればいい。

妻が一人で休む時間を積極的に作ってあげればいい。

 

腹が立つことがあっても大声で怒鳴ったりモノを投げたりせずに

妻の産後の変化について知り、自分が癒しになれるように

コントロールすればいい。

 

かわいい盛りの子どもとの時間が減っている状況は

自分が招いたことだ。

 

それについて私は罪悪感を持つのはもうやめにしよう。

 

もうこれ以上、自分をいじめるのはやめよう。

 

こんな状況の中でも、子どもは元気に1歳になった。

 

すごいじゃないか!

立派じゃないか!

 

私は今誰かにただ優しくされたい。

すごく頑張っているよね、こんな状況じゃ誰だって

パニックになるよね、と共感されたい。

 

いつも支える側にならなきゃと気張る必要なんかない。

私だって、支えられる側になる時期があっていい。

幼い子どもを支えるので、今は精一杯なのだから。

 

近い将来

子どもの世話がもう少し楽になり、自分の時間ができるように

なった時

仕事が順調に動き出して収入が安定するようになった時

 

そうしたら、夫のことをまたちゃんと愛せるかもしれない。

そのとき、私の隣にいるのは、私がかつて愛した夫だろうか?

それとも・・・?

 

今無理するのはやめよう。

 

現代の新米ママは、自分を追い詰めすぎている。