子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

夫の分裂した言動

(この記事は過去に書いたものを転載しています)

2017年11月9日

 

今までの経緯を思い出す前に

夫が突撃訪問してきた後のことについて。

 

5時間の話し合いの末、父がもうええ加減にせえと割って入り

夫はホテルに戻ることになった。

 

父が止めなければ私たちは暗くなるまで続けていたかもしれない。

 

夫は私が送った離婚届を持ってきていて、

話し合いの途中で「今ここでサインしてもいいよ。」と言ったり

「じゃあ書いて」と言うと拒否したり、とやっていた。

 

公園から家まで戻る時には

「届けはあとで弁護士事務所に持っていきます」と言っていた。

 

「あとで」はないだろうと私は思った。

 

家の前について、夫がホテルに戻るためのタクシーを待つ間、

夫は「リンゴ(娘)に会えないのか?」と言ったので

私は「届け書いてくれなかったから会わせない。

未練が出て書かないってなったら嫌だから。」と言った。

 

すると夫は急に

「わかった。書くよ。」と言い、道端にしゃがみこんで本当に

書いて持参していたハンコまできっちりと押した。

 

あ、書いた!

 

意外とあっさり夫が離婚届を書いたことにちょっと驚きながらも

安堵して、私は昼寝しかかっているらしい娘を最後に一目会わせて

あげることにした。

 

もう半年会っていない。

届けも書いて、これでもう本当に最後かもしれないのに

今そこにいるのに、ひと目も子供に会わせないなんて可哀想だと

思ってしまった。

 

娘は寝かかっているところだったから、機嫌が悪かった。

でも私は「やめとけ」と言う両親を振り払い

娘を抱いて夫の前に行った。

 

「眠いから泣くかも」と会わせる前に言ったら

夫は「大丈夫、リンゴは俺のこと大好きだから。」と言ったけど

 

娘は夫の顔を見るなり大泣きし始めた。

 

眠いのに外に連れ出されたのもあるかもしれないけど

夫を見るまではキョトンとしていただけで泣いていなかったのが

夫が名前を呼んで一歩近づいた瞬間に

「わ〜!」と泣いて私の後ろにいたじいじの方に手を伸ばした。。。

 

パパだとは、分からなかったんだと思う。

このくらいの年齢の子供は昔のことを覚えていないし

半年会っていないヒゲの男の人が近づいてきたら

怖かったのかな。

 

夫は風貌もコロコロ変わっているし。

 

だから、抱っこさせるなんてことはできなかった。

 

大泣きしちゃったからじいじが慌てて家の中に連れて戻った。

 

でも、夫は娘よりも私なんだと言った。

 

妻を諦めたくないのだと。

 

だからもうパパの顔も分からない娘に会わせたかどうかが

夫の執着を増加させたわけではないと思う。

 

その夜、とても離婚届にサインしたとは思えない

未練たっぷりの長文メールが4通くらい届いた。

 

私も、悪かったのだ。

 

思わせぶりなことを言ってしまった。

 

夫が届けにサインしている時

もう本当にこれで終わりなのか、と思って

 

「争う相手間違えたね。私は味方だったのに。」

「あなたはイケメンだから今のあなたを好きになる人が

現れるよ。」などと言った。

 

そしてホテルに戻ってからのメールで

「明日ラストデートする?」と言ってしまった。

 

夫はあと2日私の地元のホテルに滞在すると言っていたし

今回来たのは一緒にお笑いライブに行きたいっていうのもあって

夫は事前にチケットを送って来ていて、

話している最中もライブは行こうよ、と何度も言われていたから。

 

呆れるよね。

 

離婚するって弁護士まで頼んでいるくせに

最後にデートもいいかな、なんて考えたどこまでも甘い私。

 

戦国時代だったら最後の最後で敵に情を見せて

やられるタイプ。

 

だけど、「ラストデート」も夫には通じなかった。

 

私の想像では、娘はもちろん両親に預けて

夫婦2人でライブみておしゃべりして、

「じゃ、元気でね。今までありがとう。」なんて

美しくお別れ、なんて考えていた。

 

父が入って来たことで夫はまだ喋り足りなさそうだったし。

 

だけど、本当に甘かったよね。

 

その返信メールでは夫は

「来るなら娘も一緒にどーぞ。ホテルも別室でもいいから

泊まればいいし。」から

また一緒に住む〜なんていう話にまで広がっていた。

 

芸人やアーティストが出演して夜9時ごろまでやるライブに

2歳前の子供を連れて来いと言い、娘の分のチケットまで購入

していた夫に、私は「やっぱりだめだ。」ともう何十回目かの

確信をした。

 

夫は、全然父親になんかなっていない。

子供が生まれてからずっと会っていないわけではなく、

出産の瞬間から1歳過ぎまでほぼ毎日朝から晩まで一緒にいたのに。

 

1、2歳の子供をもつ正常な親なら

「おかあさんと一緒」とか「いないいないばあ」とか

しまじろうやアンパンマン

ライブに子供を連れて行くだろう。

 

夫は今でも

夫婦2人だけの時と同じ行動を取ろうとするし、

自分だけで動くならまだしも、必ず私も一緒にと誘うのだ。

 

そこには小さな我が子の存在がどこかにいってしまっている。

 

夜遅くまでやっているライブに一緒に行こう。

セミナーだか講演会だか、行きたいのがあれば全国、いや

世界中何処へでも行こうよ、と。

 

その間子供は誰が見るのか、

まさかえらい先生が喋る講演会に1歳の子供を連れて行って

黙って聞いていろとでも?

 

海外旅行もまだ行っていないところ、

インドとか、今行こうよ!って。

 

私が何度

「私は母親になった今求めているのは安心安全な環境なの!!

世界旅行なんかしたくない!」と叫んでも、

夫は「?」という顔をする。

 

そういったわけで、ラストデートなんて甘いこと言ってしまった

ことを後悔し、「やっぱり無理です。もう会いません。連絡しません。」と

突っぱねたけど、夫は連休明けの月曜日朝、私の弁護士に電話していた。

 

弁護士先生が言うには

ご主人さんはいろんなどーでもいいことを喋っていたけど

結局何が言いたいの?と聞いたら

「届けは書いたけど私は離婚する意思はありません。不受理届けを出します!」

ということだったらしい。

 

さらに「妻も離婚意思はありません。この前会いに行って妻ではなく

お父さんが離婚させようとしているということがわかりました。」と言っていたと。

 

あ〜しまった・・・

 

甘いこと言うんじゃなかった。

 

せっかく届けゲットしたのに。

 

そしてそのあと弁護士先生が言った言葉。

 

「ご主人さんが先生、私の代理人になっていただけませんか?

と言って来たんですよ。

いやそれは無理です。私は奥様の代理人なので、と言ったら、

同じ事務所にもう1人いらっしゃいますよね。

その方は?と言うから、いやそれも無理です、

と言ったんですどね〜。いや〜ご主人さんだいぶ精神的に

やばいんじゃないですか。」

 

・・・・・・

 

意味不明すぎて思わず笑ってしまった。

 

私が依頼している先生はご兄弟かな?

同じ姓の弁護士お二人で事務所を運営されている。

 

それにしても、争う相手がつけている弁護士に

自分の代理人になってくれって・・・

 

日本最強のテレビにも出ている弁護士に自分は相談しているって

言ってたのに?

 

それに「離婚意思はない。妻にも離婚意思はないので

届けは不受理にします。」と

言いながら弁護士をつけて何がしたいんだろう?

 

謎・・・

 

夫の病名は昔は精神分裂病と言われていて

でも本当に重症の場合は多重人格が現れるという。

 

男になったり女になったり猫になったり。

 

そういうことはないから夫は多重人格ではないのかもしれないけど

思考は、間違いなく分裂している。

 

夫は私の方が分裂している、といつも言うけど。

 

それは

デートしようと言ったのにやっぱり無理、と言ったり

1ヶ月実家にいたらそっち戻るね、と言って別れたのに

戻らず離婚だ、と言い出したり、と言うことを指しているようだけど

 

それって、夫の出方によって私の気持ちが変わったのだということ。

離婚するかしないかという決断において、相手の反応や言動で

気持ちが変わるのは普通のことなのに、

夫にはそれが”分裂”と見えるらしい。

 

なんども離婚を思いとどまって夫の元に戻ろうとした

妻の気持ちを、その度に秒殺で潰してきたのは、

他の誰でもない自分なのに。