子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

別居中の夫がとうとう実家を訪ねてきた!

(この記事は過去に書いたものを転載しています)

2017年11月5日

 

連休初日、半年会っていない夫が突然実家に訪ねてきた。

 

夫も何度も来て滞在したことのある、住所も知っている実家だから

いつ来てもおかしくないとは思っていた。

 

その日の朝、夫から

「一応伺いますのでよろしくね〜。」とメールが来ていて、

わ!うち来るって言ってる。どうしよう?と両親に言っている間に

 

ピンポ〜ン

 

朝8時半。

 

まだ顔も洗っていなかった。

 

インターホンに出た母は、

「何でしょう?お帰りくださ〜い。」と訪問販売に対するように

話していたけど、夫がなにやら言っていて引き下がらないので

「警察呼びますよ〜!」と言っていた。

 

ひと月ほど前に弁護士に正式に代理交渉を依頼し、

夫には「直接連絡はしないように」と通知が行っていた。

 

私は夫からのメールを1ヶ月無視していた。

 

そんな中での、突撃訪問。

 

どうしよう?とちょっと頭の中がぐるぐるしたけど

やはりここはちゃんと会って話をしよう、と心を決めた。

 

その心には、夫へのほんの少しの信頼、期待と

残っていた愛のカケラがあった。

 

夫に近所の公園で待っているように伝えて

急いで顔を洗い軽く化粧をして服を着替え、

心配そうに立っていた父に

 

「そこの公園で会って来る。大丈夫だから。」と笑顔で言った。

 

夫は「久しぶり〜」と言ってハグしてきた。

 

相変わらず痩せてるね、と言ったら

これでも10kg戻ったよ、と言った。

 

離れている間に会った人や行った場所などの話を

夫は楽しそうに話した。

 

だけど端々に、私への執着があった。

 

多分3時間くらい話していて、父が待ちかねて様子を見にやってきた。

 

夫は立ち上がり、

「おとうさん、ご無沙汰してます。会いたかったです。」と

手を差し出した。

 

父は「会いたかった」という婿の言葉に怪訝な顔をし、

腕を組んだまま、夫の差し出した手を握ることはなかった。

 

握手は、友好の証。

こんな状況で、握手をする方がおかしいというものだ。

 

父の登場で、今まで冷静に別居中の自分の話をしていた夫は

緊張からかやや興奮し、最初から戦闘モードの父に対して

夫も戦闘モードになった。

 

「これからどうするつもりなんや?」

と厳しい顔で聞いた父に対する夫の答えは支離滅裂だった。

 

夫は

「離婚事由がないのに何でこうなっているか分からない」と言い、

私が約束を破ったなどと私を責める言葉を言い、

自分は言われた通りやってきたと自己弁護をし、

 

実家にいることがリリアナさんにとって一番よくないと言い、

また私と母の10代からの軋轢のことを言い出し、

 

途中で歴史好きな父に自分の知り合いに歴史上の偉人の子孫がいると

突然自慢をし、

 

挙げ句の果てに父の亡くなった妹の旦那さんが精神病だったことを

持ち出し、そして私の妹(父にとって2人目の娘だ)に自分は

連絡が取れる、自分の家族(夫の実家と妹が住んでいる場所はまあまあ近い)

が何するかわかりません。

 

と妹になにかするようなことを言ったことで黙って聞いていた

父がキレた。

 

「わしは最初からあんたとの結婚は反対やったんや!」

 

父が大声を出したのは、私が小学生の時以来かもしれない。

 

これには私も夫もびっくりした。

 

私も最初から反対だったなんて聞いたことがなかったし

離婚話になっている今そんなことを言うのは卑怯だとも思った。

 

何より、夫はこれが一番こたえたみたいだ。

 

父は、仕事をしていない、勉強すると言っても続かない、

そういったところをみて、そう思ったのだと言った。

 

夫は、父のことは好きだと言っていた。

父に優しくしてもらったことを、ずっと覚えていた。

 

だから、これは相当ショックだったと思う。

 

ショックを受けてさらに支離滅裂な自己弁護を続ける夫に

父は

「もうええ!2度と来るな!」と怒鳴り、

私の手を引っ張って

「もうええやろ?」と言った。

 

でも私は、このまま父に連れられて離れたら

不完全燃焼の夫は引き下がれないとわかっていたので

「いやこのままじゃ(夫)も帰れないと思うから

もうちょっと話す。」と言った。

 

父は帰らず、少し離れた場所に座って

そのあとも私たちの話を聞いていた。