(この記事は過去に書いたものを転載しています)
2016年6月4日
最近は、「ノマド」とかいって、
場所に囚われない働き方をする人が
増えて来た。
今やパソコンやタブレット1つで、ネット環境さえあれば
世界のどこでも仕事ができる時代。
我が家も、「ノマド」という言葉は知らなかったが、
自然とそうなっていた。
この働き方は、小さい子がいる主婦はもちろん、
精神疾患を持っている人にオススメの働き方だ。
オススメというか、それしかない・・・・かもしれない。
精神的に参っている人にとって、会社勤めは地獄だと思う。
まず、電車で通勤が無理。精神を病んだ場合、
まず人が怖くなるから。
人が多い場所、駅とか人との距離が近い満員電車は、
本当に無理。
人の声が気になる統合失調の人は、尚更。
会社も、他人がたくさんいてざわざわしているから、
気が気がじゃないだろう。
それに、毎日家の外に出て、どこかに通う。
ということ自体がそもそもできない。
だから家で自由に仕事して、
お金がもらえたらそれが一番いい。
ただ夫婦共に家にいる場合、居場所とリズムをちゃんと考えて
ルールを作っておかないと、互いにストレスになる。
夫の場合、家を決める際には必ず自分の部屋が必要!と
主張するのだが住み始めたら基本、リビングにいる。
リビングのソファにいる夫が、
中断されたくない仕事をしているのか
ただ読書しているだけなのか、ゆっくり休んでいるのか、
私には分かりにくいし、リビングは家族みんなが
くつろぐ場所なので話しかけたり、子供が泣いたりもする。
何より、私は夫がソファにいるだけで、
もう一人でゆっくりすることができない。
夫が1日中家にいることが、
妻にとってどれだけストレスなのか。
まして赤ちゃんがいる場合、
妻の自由時間は本当に少ない中で、
さらに夫の相手までしなければならないとなれば、
私にはまるで
自分の為の時間がないことになり、
大変なストレスだ、と
何度も声を大にして夫に訴えているけれども、
なかなか理解してくれない。
それでも、夫が仕事を始めたことが大きな進歩で、
家族にとって明るいことのはず。
今までは、仕事をするなんて思いもせず、
ただただ、家でぼーっとしたり、好きな本を読んだり
ひたすらテレビのお笑い番組をだらだら見たりしていたのだから。
なのに、仕事を始めた夫は、
イライラしていることが増えて、
思うように成果が出ないと焦ってうまい話を持ってくる人に
お金を払おうとしたり、
まだ始めたばかりの最初の一歩なのに
辛抱できず、一攫千金を狙って後はのんびりしたいと
いう気持ちがあるのか、仕事もできない男、稼ぎのない夫、
という私からの
評価(だと彼が思っている)を一刻も早く見返してやりたい!と
思っているらしく
あれこれ手を広げようとしたり、
私に一応相談という体を見せはするものの
結局私の意見、忠告はまるで聞かずに
自分が思いついたことはどうしても
やるので、私は、ただ無駄に相談という体の時間を取られ、
焦りをシェアされたあげく、
意見忠告は無視されるというストレス以外の
何者でもない状況がある。
夫は夫で、自分のペースを家族に乱されていることに
ストレスを感じている
ようで、リビングにいるから私が話しかけたり
用事を頼んだりすると
「全然すすまない!集中できない!」と怒ったり、
ゆうべは、生後6か月の娘のことを、
「死ねとまでは思わないけど、いなかったらいいのに、、、、
とこの10日間くらい思ってしまっている。」
と告白された。
子供がいるために、私が夫に向ける関心と時間が減っている。
子供がいるために、好きな時間に寝たりできないし、思うように
旅行もできない。
子供ができたから、自分はお金を稼がないといけない。
そういうこと。
だけど子供に癒されているし、この子がいるから頑張ろう、
とも思うと。
自分がリビングにいるのが好きなのも、
嫁と子供が自分の癒しだからだと。
癒されているけど、邪魔に思う。
励まされてもいるけど、急かされているようにも感じる。
相反する感情が夫の中に存在していて、そして彼はやはり
自分の感情や思考を、”統合”できない。
だからルールを決めることにした。
仕事に関することは、自分の部屋ですること。
夫が自分の部屋にいる時は、私は邪魔しない。
私の場合は、ダイニングが作業場所なので、
そこでパソコンに
向かっている時は、夫も私を邪魔しないこと。
休憩する時は、リビングにいる。
その時は、お互い話しかけたり用事を頼んだりしてもよし。
夕食後は、仕事しない。
2人でリビングでテレビをみたり、おしゃべりしたり
子供と遊ぶ。寝る前はリラックスする。
週に1日は、仕事のことを考えず、外出したり散歩したり
のんびり家族と過ごす、と決める。
在宅ワーカーの場合は、自分でこうしてオンオフのルールを
決めなければ、丸一日、1週間に1日の休みもなしに
延々仕事してしまう危険がある。
そして疲れがたまって家族に当たる、という本末転倒なことに
なるので、ルールを決めて、ちゃんと意識することを
話し合った。