(この記事は過去に書いたものを転載しています)
2016年6月16日
最近の夫は、自己投資に余念がない。
長年自分でお金を稼いでこなかった夫が、”お金を稼ぐ”ことに
本気になってくれたのは喜ばしいことだが
何事も極端な彼は、
やるからには短期間でドカンと大きく稼ぎたい!
らしく、怪しげな情報商材の、
「誰でも最短で楽に○○万円!」
という類の謳い文句に簡単に乗せられ、
あちらこちらに申込金を振り込んでいる。
これでやる!と言っては始まったらすぐに
また別のを見つけてこっちの方が早いかも!と飛びつく。
どれもこれもまだひと月くらいしかやっていないのに。
結果を焦る。
ちまちまやるのが面倒だから、
誰かにお金をを払えばいろいろ面倒を
すっ飛ばして稼がせてくれる、と本気で思っているらしい。
何事も、お金で解決。
お金を払えば誰かが何とかしてくれる。
母親譲りの考え方。
何でも私にしゃべる彼は、
いちいちこういうのやろうと思ってるんだけど、と
私に見せてくる。
期待しているのは、「いいじゃん!やりなよ!」
という応援のみで
反対意見は一切受け付けない。
しかし私はあからさまに胡散臭い謳い文句や動画に
とてもじゃないが「いいじゃん!」と言えない。
だから、そんなの申し込む必要ないと思うよ。とか
今やりかけのやつとりあえず集中してやった方が
いいんじゃない?とか
最初にあれこれ手付けるとどれも中途半端になるよ。とか
率直に意見、感想、忠告などするが
彼はその時は耳に蓋をする。
幻聴が聞こえていた彼は
「意識しなきゃいいんだよ」という私によく
「耳にフタできないからね!」と言っていたが
フタ、できんじゃん・・・・
嫁の言葉には、全部フタしてんじゃん・・・・
結局、家族の意見なんて聞かないんだよ。
信用するのは、
誰よりも自分のことを思っている家族の意見より、
会ったこともない、不特定多数に向けて
宣伝文句を述べているおじさんなんだよ。
早く、安定収入を得て安心したいから。
らしいけど、それなら尚更「楽にすばやく稼げますよ~」
なんて宣伝してくる人の話になんか乗らずに、
もっと早く結果が出る
商材がないかとサーフィンなんかしている暇があったら
その時間で、一つでも実行すればいい。
その方がよっぽど早いし、確実。
夫が、こんな安易な人間だとは知らなかった。
どこかで、期待してた。
この人、今は何もしてないけど、
やったらすごいことやれるんじゃないか。
頭いいし、運もいいから、きっと成功するよね。
だけど、心が弱いんだった。
土台が、ないんだった。
焦りや不安に耐えられないから1秒でも早く!って
手あたり次第行動する。
そんな自分を、信頼して、と言ってくる。
めちゃくちゃだよ。
何かやる!って申し込んで幾日もしないで
やっぱりこっちやる!の繰り返しで
私の承認は求めるけど意見は聞かないで
信頼してよ!って・・・・
男性ってこういう人多いの?
女性は現実的で始めたことを根気よく継続する能力が
高く、ネットビジネスでも結果を出している人は
女性が多いそうだ。
継続は力なり
何事も、続ければ成功で、途中でやめたら失敗になる。
人間頭も体も一つなんだから、初心者のうちに
複数手を出したらそれぞれの管理がずさんになって
どれもぱっとしない結果になる。
二兎追うもの一兎を得ず
大企業でもあれこれ手を広げすぎて倒産している例、
あるよね。
まして全部初めてなのに、あれこれできないよ。
私は、気持ち悪い情報商材のやり方は、好きじゃないし
興味もない好きでもないけどとにかく稼げればいい、とか
短期で大きく丸儲け!とか全く賛同できない。
そういうことやっている人は、純粋に、好きじゃない。
だから夫には、少しでも好きなこと、興味のある分野で
今すぐ大きく稼がなくてもいいから地道にやって
1年後、生活に余りある収入がある、
を目指せばいいのではないか、
と何度も言うけれど、彼は全く聞く耳をもたない。
私は彼の体力精神力も考慮してゆっくりなやり方を
勧めているつもりだが
彼自身は、一刻も早くお金の不安から解放されたいの一心で
暴走が止まらない。
こんな時、私はどうしたらいいのか。
夫が、よく分からないビジネスを始めるとか
言い出した場合、
妻はどういう対応を取るのが正解でしょうか?
前回のシータヒーリングの時にも相談した。
ヒーラーさんは
好きにやらせてあげたらいいんじゃないですか?
と言った。。。。
ここでも、「夫に好きにやらせた」場合の、最悪は何ですか?
何だろう?万が一失敗してお金を損した、
それで、それから・・・
それから、はそうなったら考えればいいよね。
それよりも、妻が夫に心配、
不安のエネルギーを向けていることの方が、
よほど悪いらしい。
人って結局自分のやりたいことしかやらないし、
パートナーや家族には、”承認”だけを求めているのであって
”反対”は求めていない。
うまくいかないんじゃないか、と心配になっても
或はうまくいかないことが分かり切っている場合でさえも
本人が自分で気づくまで、やりたいようにやらせる。
それが賢い対応なのだ。
これは、夫に対してだけではなく、子供に対しても同じ。
この本にもそんな内容のことが書いてあった。
転ぶと分かっていても、先に手を差し伸べるべきではない。
命の危険がある場合以外は、見守ること。
転んで初めて、子供はこうすると転ぶ、転んだら痛い、という
ことを学ぶのだ。
(文章はこの通りではありません)
一生親がどこにでもついて回るわけにはいかないのだから
子が自分で学んでいかなければならない。
転ぶという経験を通して、転ばない方法を考えるようになる。
旦那を掌で転がす賢い妻になるのは、
正直すぎる私にはほんとに難しい。
この本、何年も前に買って何度か読んだけれど
いまだ実践できていない。
ここには夫が何かしたいと言った時に
反対しろ、なんて当然書いていない。
例えば玄関マットを敷く、などという些細なことでも
あなたなら、きっと完璧にできるわ!
信じているわ!
ぐらいのことを言ってもいいんだと。
ちょっとこれは逆にバカにしてる?と女は思いがちだけれど
男はこれぐらい大げさに褒めてもらいたい、
信じてもらいたい。と切に願っている生き物らしい。
今は、私にとっても本当に辛抱の時だ。