子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

知的・精神障害者の家族の思い

(この記事は過去に書いたものを転載しています)

 

2016年7月27日

 

障害者施設で世界を震撼させる事件が起きた。

海外でもニュースになったと聞いて、

久しぶりにテレビのニュースを見た。

犯人の主張を聞いて、なんだか考えさせられた。

障害者は家族に苦しみしか与えない。
障害者は世の名に不幸しか与えない。

彼はそう言っていた・・・

果たしてどうなのだろう?

意思疎通ができない知的障害者は人間じゃない、とも。

身体障害者なら意思疎通はできる。
体の不自由な部分を、介助してあげればいい、
誰でも何を手伝えばいいか、はっきり分かる。

でも知的障害者は、、、、
意思疎通ができない。話が通じない。
何をすれば助けになるのか、よく分からない。

私は家族に知的障害者はいないけれど
統合失調症のような現代の医学で”完治しない”とされている
精神疾患は、いつか治る”病気”ではなく、

精神障害”だとも言われている。

精神障害者

統合失調症の人は、障害者手当がもらえるし、

障害者手帳を持つ。


申請すれば。

夫は申請していないから持っていない。

精神障害者の家族は、この事件をみて、
犯人の主張を聞いて、何を思っただろう。

遺族は、何を思っただろう。

ひどい。何言ってるの。
みんな等しくかけがえのない命なのに。

そう思ったかな。

自分達で世話をすることにお手上げで、
一緒に暮らすのがしんどくて無理で、
施設に預けていた家族は、

それでもやっぱり死んでしまったら悲しいのかな。

元々一緒にいなかったのに、
死んでしまうなんて、もっと一緒にいたかったよって。

障害者は、家族に苦しみしか与えない。

これには、同意?それとも、そんなことない。
幸せだってたくさんもらってる。
そう言うかな。

犯人は、施設で働いていて、
障害者とその家族の、何を見たんだろう。

私は、統合失調症の夫と一緒になってから
頭が熱くなり、手が震えるほどの怒りを初めて
もったし、人生で一番怖い思いもした。

死にたいくらいの絶望感って、結婚して初めてもった。
自殺をほのめかされることが、

こんなにも苦しいって初めて知った。

それまでの、幼少期から独身時代の自分が、
いかに平穏無事な暮らしをしていたか
浮き沈みはあっても、

そんなもの夫の浮き沈みに比べたら
全く何にもないのと同じくらいのものだったんだと、

分かった。

彼がいる地獄の中に、自分も引っ張り込まれて
それでもきっと入口を覗いた程度のものだと思うけど
笑って生きる、毎日同じ平穏な日々が、

当たり前じゃないことに気づかされた。

認知症や、障害者の介護をしている人が、疲れ果てて
その人を殺してしまうことが度々ある。

そういう場合、単純に ひどい奴だな!とは誰も言わない。
どこか、同情する。

介護の経験がなくても、なんとなく、しんどいんだろうなって
分かる。

今回の犯人は、家族じゃない人をたくさん殺してしまったから
大問題になった。

そして大麻を吸っていたらしいから、それで
「神のお告げ」があったとかネット上に書いていたみたいだけど
それは”神”ではなく、恐らく”悪魔”だったのだと思う。

神様のメッセージを受け取れる人たちと何人も

お話したことがあるが
大麻などの脳を麻痺させる物質を摂取すると、邪悪な存在、
簡単に言うと”悪魔”と契約してしまうそうだ。

人間を不幸にしたい、人間の数を減らしたい、

そう思っている存在の
声が聞こえるようになってしまうらしい。

本物の神様は、絶対に人殺しを命じたりはしない。

精神科医の名越先生は、殺人した人がその行為をしている最中、
たいていは、その人本人じゃない。とおっしゃっていた。
何か別の存在が入り込んでいると。


身体障害者の介護なら楽だ、とはもちろん思わない。

しかし、知的障害者精神障害者と共に生活することが
どれほど苦しいものか、人の形をしているのに意思疎通が
できないことが、どれほどもどかしく、混乱するものか

経験しないと、きっと分からないだろう。

認知症って言えば、もっと分かりやすいかな。

行動が予測できない。

言っても分かってくれない。

一生懸命介護していても、
理不尽な理由でこちらに怒りを向けてくる。

そして常に、自死や他害の危険がある状態。

”普通の” 暮らしを望めない人生。

子供が障害者だったら、「親をやめたい」と思うのは
一度や二度じゃないだろう。
実際、やめてしまう人もいる。

配偶者が障害をもったら、「離婚しよう」と
思うのも仕方ない。


親をやめるよりは簡単に、夫婦は他人に戻れるけれど
それでもその選択を、もしかしたら一生引きずることになる
かもしれない。

実際、統合失調を発症した夫と別れて数年経っても
まだ自分を責めたり、正当化したりで葛藤している人の
ブログを、いくつも読んだことがある。

普通に自立して生活できる人と離婚するのとは違って
一人で生活できない弱い人を、見捨てたような、感覚を
持ってしまうんだと思う。

健康健常な人よりは、はるかに多く、
障害者は家族に苦しみを与える。

だけど、それで家族が得られるものも、

きっと大きいのだと信じている。

例えば、この世界の常識に洗脳されていない、
彼らの純粋なモノの見方や、考え方に、いろいろ
気づかされたり。

思いやりって何か
助けるって何か
愛情とは。
感謝とは。

仕事する意味は。
生活とはどういうことか。
家族は何のためにあるのか。

健常な人が、当たり前だと思って
考えもせずに生きている、この世界のことを
全く別の角度から、見せてくれる。

自閉症の子供が、周りを優しい気持ちにさせる、とは
よく聞く話。

必ず存在意義があるから、意味があるから
使命があるから、この世界に生まれて来たんだ。

そして寄り添って、共に向上しながら
前を向いて生きていくことだって可能なんだと。

私は、そう信じている。