子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

マインドフルネス 「今・ここ」に意識を集中することで楽になる

(この記事は過去に書いたものを転載しています)

 

2016年12月29日

 

私と離れている間、夫は南の島にリトリートに行ったり、

フェイスブックの知り合いに会いに行ったり、いろいろしていたようだ。

 

彼があるインドネシア人に自分の状況を話したら言われたこと。

 

「チャンプルは墓場作るだけ」

 

インドネシアには、ナシチャンプルという料理がある。

ライスにエビや肉や野菜いろいろ載せた、まぜまぜごはん。

 

チャンプルはインドネシア語でチャンポンみたいな意味。

 

そのインドネシア人が言った意味は

 

「頭の中ごちゃごちゃにすると、早死にするよ」

ってこと。

 

同時に複数のことを考えて、今考えなくてもいいことや

自分が考えてもどうしようもないようなことを

あーでもないこーでもないとグダグダ考えていると

ストレスで早死にするよって。

 

夫は何でも考えすぎるところがあって、

フェイスブックの投稿一つするのに何時間も文章をこねくり回して

私にチェックを求めてくる。

 

人と食事する約束をしたら店選び、服選び、話題選びなど

何日も頭を悩ませていて、もう自分で訳が分からなくなって

相手に確認せずに勝手に他の人も誘って却って失礼になったり

自分が疲れて嫌になってドタキャン、みたいな意味不明なことを

したりすることもある。

 

もう、ほんとに何でそうこねくり回すの???

 

って、みてていっつもイライラする。

 

物事は本来シンプルなのに、彼の頭の中に入るととたんに

複雑極まりないものになる。

 

小さなことから大きなことまで、いちいちその調子だから

そりゃあ精神病んで激やせしたりもするわ。

 

風水的に、ダイニングテーブルは住む人の頭の中を表すという。

 

夫は何でもかんでもダイニングテーブルに置く。

 

本来食事を置く場所なのに、ノートやペン、財布、鍵、

脱いだ服、買ってきたもの、などなど。

 

あっという間にテーブルの上はいっぱいになって

肝心の食事を置く時、いちいちどかさないと置けない。

 

これは彼の頭の中だなあ、と思う。

 

つながりのない事柄が同時に進行していて

行ったり来たりしている。

過去未来、自分のこと他人のこと、日本と世界、

この世あの世、そんなことが1秒おきに出たり引っ込んだり。

 

だから肝心の今目の前のことが彼には決められない。

目の前で起きていることが見えないし

目の前にいる人間が話している言葉が聞こえていない。

 

最近英語の本でいい言葉を見つけた。

 

 

YESTERDAY IS HISTORY

TOMORROW IS A MYSTERY

BUT TODAY IS A GIFT.

THAT IS WHY IT IS CALLED THE PRESENT.

 

 昨日はヒストリー

明日はミステリー

でも今日はギフト。

だから今のことをプレゼントって言うんだよ。

 

英語で”今”と”贈り物”は同じ「プレゼント」(アクセントが違うけど)

 

つまり、”今”が一番大事だよってこと。

 

過去も未来も考えるに及ばない。

 

”マインドフルネス”という瞑想が成功したい人たちの間で流行っている

みたいだけど、これは ”今・ここ” に意識を集中させる、というもの。

 

過去や未来を考えるのは生物の中で人間だけらしいけど

人間はぼーっとしてたらついつい過去と未来のことばかり

考えてしまって、そして何よりもそれこそがストレスの原因なんだって。

 

”今・ここ” だけに集中していたら、やることはシンプルだから

ノーストレスだし一つ一つ効率的に進められる。

 

その先に、成功があるんだよ。

 

思い返してみると、

喧嘩って過去と未来のことばっかり言い合ってるんだよね。

 

「昨日こう言ったのになんで今日は違うこと言うの??」

「今週末一緒に遊びに行くって言ってたのに急に行けないって

どういうことよ!」

 

プロポーズのときああ言ったのに全然その通りになってない、とか

これからどうする?で意見が合わないとか。

 

いっつも、”今・ここ” を置き去りにしている。

 

こうやって過去と未来について争っている間にも

”今”は刻々と過ぎていく・・・・

 

今日、一緒に買い物に行くはずだったのに

未来の話で意見が合わずにケンカになったから

今日の予定が台無しになった。

 

あ~あ。

今日という大切な1日の気分が最悪だ。

 

未来は今日の積み重ねなのだから

今日を不機嫌にしてしまう人に上機嫌な未来は来ないだろう。

 

斎藤一人さんはおっしゃってるよ。

 

「先に上機嫌になりなさい」

 

昨日夫は午前中やることがいっぱいいっぱいで

真っ先にやりたかったことがうまく進まずに

イライラしていた。

 

それで私に八つ当たりして

「シッター雇う話どうなったの?なくなったの?

なんで探さないの?手が足りないんでしょ!」

と言ってきた。

 

一時別居になってから

お互いにあまりにも余裕がないのを解決するために

ベビーシッターをお願いしよう、という話をしていた。

 

でも、明日どこにいるか分からないような不安定な暮らしの中で

私はなんとなくシッター探しをしないままでいた。

 

まだ1歳の子どもを預けるのだから信頼できる人にお願いしたいし

どうやって探せばいいかな、と迷いもあった。

 

だけど夫が、余裕がないから早くシッター見つけろと言ってきたので

私はその晩子供が寝てからネットで探して、今朝電話した。

 

その電話が終わったらなんと夫は自分でシッター検索して

あげくに「俺みてるからいいじゃん」って言ってきた。

 

え?え?え?え?

なんで?

 

ちょっと前からベビーシッター雇って共働きにしようねって

話でまとまってたし、昨日も早く見つけろよって怒ったじゃん。

 

なのに私がいざ見つけて電話したらとたんに

「なんでシッター使うの?」って・・・・

 

頭が真っ白になった。

 

まただ。

ダブルバインドだ。

 

昨日と今日で言うことが真逆になる。

私がやること言うこと全部反対する。

選択肢を増やし過ぎて動けなくなる。

 

子どもが生まれてからの夫はいつもこんな調子。

 

買い物に行っても、私に「どう思う?これとこれ?」と

聞いてくるから、「これはないな」と意見言うと

「え~?そう?これがおしゃれなんだよ~」と反対のことを

言う。だったら最初から聞かなきゃいいのに。

 

お世話になった人にお礼したいから何か選んで、と言うから

これがいいんじゃない?と言うと

これもあれもそれも買おう、と言う。

 

いや一つでいいじゃん。

なんで余計なもの買うの?あげる人決まってるの?

 

誰にもあげりゃあいいじゃん。

 

・・・・・・

 

なんで?

いらないじゃん。

 

私が決めようとしていたのに

あれもこれもあるよ、と選択肢無駄に増やすから

また混乱して

もういい!何も買わない!

となってしまう。

 

毎日毎日この調子。

 

「チャンプルは墓場作るよ」

 

この言葉、すごく的を得ている。

あなたに今最適な言葉をプレゼントしてくださった鋭い方が

いるのに、忘れてしまったの?

 

いつも目の前にいる人間の言葉が聞こえない人だから

ちゃんと聞いてなかったんだろうな。

 

夫が耳を澄ましているのは、

目の前で会話している相手の言葉ではなく、

周囲の雑音だから。

 

夫は今人生で一番落ち着きがないらしい。

それは自分でもわかっているらしい。

 

昔出会ったインド人が言ってた。

 

「I never think about beyond myself 」

 

自分の範囲を超えているものについては考えないよ。

 

インド人がなぜそんなに陽気なのかと、聞いた答えがこれだった。

 

彼らは雨が降って草が濡れて光っているだけで、爆笑していた。

仕事しながら、いつも歌を歌っていた。

今日も生きてる、働ける、楽しいな~

そんな様子だった。

 

目の前のフレンドとの会話を心から楽しんでいた。

 

「自分の範囲以外のことは考えない」

 

これだ。これが毎日楽しく生きるコツなんだ。

半径3㎞くらいで生きる。

 

夫は、空を見上げては「ケムトレイルね~」とつぶやき

魂だけ宇宙に飛ばす方法を知ろうと調べたり

レストランでは周囲の人間の中で自分の話をしている奴がいないか

に全意識を集中させ、今後住む場所を世界のどこにするか話していて

今日の予定の話をするタイミングを逃す。

 

だから死にたくなるんだよ。

 

いつもいつも、”今・ここ” にいない。

 

1つに集中しない。

 

そんなチャンプルしてたら、誰だって死にたくなってしまう。

 

1歳の子どもは、”今・ここ” だけに存在している。

 

この子は過去の自分を意識していないし

明日どこに行こうかなんて考えていない。

 

今目の前にあるこれは何だろう?つまんでみよう。

落としてみよう。

 

今ここを全力で生きている。

 

そんな子供を泣かせっぱなしにしながら

過去と未来について言い争っている両親の愚かさ。

 

母も初孫が生まれたとき、

今目の前にいる愛らしい存在を全力で可愛がるより

この子はそのうち私の傍からいなくなってしまう、という

未来の心配に意識を集中させてしまい、

私達とケンカになって ”今・ここ” に

かわいい孫がいる、ことを放置してしまった。

 

愚かな大人たち・・・・

 

夫にはぜひともマインドフルネスの瞑想をしてもらいたい。