子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

アスペルガー夫と暮らしながら育児や仕事はできるのか

(この記事は過去に書いたものを転載しています)

 

2017年4月7日

 

夫がアスペルガーだと第三者に言われてから、アスペルガーについて

勉強している。

 

最近読んだ本

  

カサンドラ妻というのは、アスペルガー夫との暮らしの中で

悩み苦しみ、自己肯定感の欠如、虚無感、あげくに鬱などになってしまう

妻のこと。

 

この夫婦の体験談は、今の私達夫婦と似ているところもあって

やっぱりそうなんだ!と思うところが多かった。

 

アスペルガー夫のヒデマロさんは、

穏やかで口数少なく、無表情だけど真面目で素直。

父親が激しい気性のDV男だったサラヨさんは、その穏やかさを好きになって
結婚したそうだ。

 

私もそうだった。

 

夫は出会ったころ、穏やかでうつむき加減、素直で素朴な人だと

思った。

 

そしてサラヨさん夫婦も、子どもの誕生をきっかけに
夫婦が壊れていく。

 

子どもが2人できて、家事に育児に多忙で睡眠もままならないサラヨさんに対し、

仕事だけは真面目に行くが、家での生活は子どもができる前と何も
変えようとしない夫のヒデマロさん。

 

サラヨさんが第二子妊娠中に救急車で運ばれても

「ふうん・・・でも今は元気なんでしょ。

ごはんまだ?」

 

トイレで倒れて1時間意識を失っていたのに

出てみたら寝転がって漫画を読んでいた。

 

妊娠中だろうが、幼子二人抱えて体調が悪かろうが

自分のペースは絶対に乱さない。

 

自分の辛さ大変さを分かってくれない。

体調や気持ちを気遣ってくれない。

 

そんなヒデマロさんに違和感を感じ、疲弊していくサラヨさん。

 

そしてサラヨさんは重度のうつ病を発症してしまうが、

妻がうつで入院までしても、事の重大さに気づかない、というか

受け入れないヒデマロさん。

 

退院後の生活は相変わらずで、気遣いを見せない夫。

 

せめてものストレスのはけ口に好きな仕事がしたい、と言ったら

猛反対。

それでもサラヨさんは自分を保つために家庭以外の居場所が必要だった。

そして仕事に復帰する。

反対する夫を説得するために

「家事や育児に支障が出ないようにするから!」

と無理な約束をしてしまう。

下の子が幼稚園のとき。

 

夜、子どもを寝かしつけてから仕事やPTAの書類の準備、
資格の勉強などをしたいサラヨさん。

 

でも、ヒデマロさんは子どもが寝た後

「一緒に録画してたサッカー観ようよ。」とか

「今日は一緒に寝よう。」とか誘ってくる。

 

昼間できないことを夜中にやるしかないサラヨさんは

「やることがあるから」と毎回断る。

 

最初はそばで一人でイヤホンして録画をみたりして
諦めてくれていたヒデマロさんだが、そんなことが重なると

あからさまにサラヨさんの邪魔をするようになっていった。

 

サラヨさんがパソコンを開けると、線を抜いたり、

パソコンをバンっと閉じたり。

大声で怒鳴るようにもなった。

 

「僕はサラヨの何なんだ!」

「必要ないっていうのか!」

 

家事育児仕事と多忙な中で何とかひねり出した時間を

そうやって邪魔されるようになり、サラヨさんは気持ちの

はけ口を失う。

 

ある日、誰もいない昼間のリビングで、ふと

「死のう」と思ってしまった。

 

上の子が学校からちょうど帰って来て

「おかあさ~ん、今日ね、学校ですっごいいいことがあったんだよ~!」

 

それを聞いて

「今日死ななくてよかった。この子の人生最高のいい日を最悪の日に変えてしまうところだった。」

 

その日、離婚を決意して子どもたちを連れて家を出た。

 

 

 

穏やかだった夫が、子どもができて急に多忙になり、自分にかまってくれなくなった

妻にキレるようになる。

 

それは、それまで自分の”援助者”であった妻が

”迫害者”に変わったから。

 

私の夫も、私が時間をひねり出してパソコンを開けた瞬間に

決まって話しかけてくる。

 

子どもができてからは私も時間に余裕がないので、断っていた。

 

すると

私のパソコンを踏みつけたこともあるし、捨てようとして取り上げたこともある。

 

ブログや、ドラマをみるのが私の気持ちの吐き出し口で、絶対に必要なこと

なのだと何度説明しても、受け入れてくれない。

 

妻に”気持ちのはけ口”が必要であるということが、理解できない。

 

妻だって生身の人間で、

日々子どもと夫のために家事育児に追われて感謝もされない中で、

家庭以外の居場所がほしいと思うのも当然だし

疲れもするしストレスもたまる。

 

夫婦二人の時間がほしいと思うなら

妻がやるべきことすべてやり終えて

やっと自分のことをしよう、としている時間や

夜中の時間を奪うのではなく、

 

忙しいのを手伝えばいいのに、家事育児の時間を短縮できるように

自分が動いて時間を作ってくれればいいのに、

夫が奪うのは、決まって妻の自由時間、仕事時間なのだ。

 

これでは夫婦共働きは叶わない。

 

アスペルガー夫は、最高レベルの”かまってちゃん”らしい。

 

家計のために、とか妻自身の気分転換や充実のために仕事したいなどという

理由は、自分をかまわない理由にはならない。

 

妻は、食事や睡眠の時間を削ってまでも、

自分の話を聞くべきだし、一緒に自分が見たいテレビを見るべき

存在なのだ。

 

私が、別居するしか生活していくことができない、と思ったのは

家事育児すべてやり終えてひねり出した好きなことをする時間を奪われる

ことに加え、それを訴えると「寝る時間削ればいいじゃん。ごはんなんか

食べなきゃいいじゃん」と言われること。

 

飲まず食わず寝ずで、どうやって1歳児の世話ができましょうか?

どうして仕事ができましょうか?

それでは体がもちませぬ。

 

こんな人と、ともに快適に暮らす方法が果たしてあるのか、

模索中。