子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

離婚は魂を傷つける

離婚は魂を傷つける。

 

なぜなら、世界で一番信頼していた相手に

裏切られるから。

 

愛と反対の憎しみを知るから。

 

それまでの暖かな時間の積み重ねを

甘い思い出までも

一瞬で氷にしてしまうから。

 

家族を巻き込み

親を否定するから。

 

生まれ育ったこの家庭を

この人と出会ったことを

これまで懸命に生きてきた過去の全てを

一度は否定することになるから

 

人格を否定し合うから。

 

人生は思い通りにならないと

突きつけられるから。

 

何も、信じられなくなるから。

 

 

離婚してから1年半

幼い子供を抱えて人生を立て直すのに

必死だった。

 

もちろん今も、必死だ。

 

人生計画が大きく狂って

お金もなくなって

エネルギーも使い果たして

親も否定して

 

自分自身の根っこを否定して

それでもここで倒れるわけにはいかないと

 

愛を語り合っていた、最大の味方だったはずの人が

最大の敵となり、恐怖の対象となり

 

それでもその人の血を分けた子どもを愛し、

怒り、悲しみ、子の未来に思いを馳せる。

 

離婚して夫に親権を取られ、

子どもと会えない女性の話を聞いた。

 

お腹を痛めて産んだ子に会えない、

その子の成長を見ることのできない母親に

比べたら

 

ものすごくしんどくて、苦しくても

自分の髪をゆっくり梳かす余裕さえなくても

シングルマザーの方がいい。

 

母親にとって、我が子を自分の手で育てられないこと

以上の苦しみはない。

 

母性。

 

神が生き物が繁栄するために授けた

この世で最強のパワー。

 

母になりながらも母性を与えられない苦しみは

想像を絶する。

 

女は、妊娠したらもう母性が芽生えるのだから。

 

世の男性諸君。

もし離婚することになって妻が親権を求めているなら

どうか女に親権を渡してください。

 

オスは本来、遺伝子を残すことだけが目的で

我が子を自分の手で育てなくてもさほど痛みは

ないのです。

 

だからこそ一夫多妻などが成り立つのです。

だからこそ浮気は男の甲斐性などという言葉が

生まれるのです。

 

 

もちろん本当は、パパママ揃って子どもを愛せるのが

一番いい。

 

5歳くらいで両親が離婚した7歳の女の子が

家に取材にきた男性ディレクターとママが作った

おにぎり、どっちがいい?と二人に選択を

迫れられただけで、泣いてしまった。

 

パパとママと、どっちがいい?

どっちと行く?

 

と幼い子供にとって究極の悲しい選択を

迫られた経験が、彼女の心を深く深く傷つけた。

 

以来この子は二つから何を選ぶことができないのだと

ママは言った。

 

私の娘は1歳でパパと別れ、パパという存在を知らない。

 

こちらに引っ越してから同僚の男性が家に来たり

家に行ったりすることがあるが

遊んでもらっている時

 

娘はふだん「おじさん」と呼ぶが

うっかり「お父さん」「パパ」と言いそうになることがある。

 

パパを知らないけれど、世の中には「パパ」「お父さん」

と呼ばれる「おじさん」と似た容姿の人がいることは

知っている。

 

じいじより若くてお兄ちゃんより年を取っている

男性を世の中では「パパ」と呼ぶと認識している節がある。

 

家にお客さんが来て、帰ってしまい、私と二人になると

娘は少し寂しそうだ。

 

うちは、家族が少ないね。

 

男性性、父性は、女子供に安心感を与える。

 

広い背中に、私が背負っている荷物を

半分下ろすことができたら、どれほど楽だろう。

 

残念ながら、私の前の夫は

私と娘に安全感を与えることができなかった。

 

母子二人の生活も悪くないけど

やっぱり、安全感を与えてくれる男性がいたら

全然違うだろうな。

 

だけど、私は今人生で一番人に対して

警戒心を持っている。

 

離婚の痛みを知るまでの私は

バカみたいに人を信頼していたけど

ハローハローってすぐ仲良くなったり

していたけど

 

今はそれができない。

 

人と親密になるのが怖くなってしまった。

 

好意は面倒だし

親密になってまた壊れるのがもう耐えれないと

無意識でバリアを張っているのかもしれない。

 

それでもこんな私の心を温め

受け止めてくれる器の大きな相手の登場を

諦めてはいない。