もう何度も娘と喧嘩しているYoutubeのこと。
私が自分の時間を作るために見てて欲しい。
でも見ると娘はないものねだりを始める。
私には与えられないものを欲しいと言って
私を傷つける。
見せたい。
見せたくない。
見てて欲しい。
見て欲しくない。
その葛藤をもう何度も
繰り返している。
2ヶ月ほど前に
娘が自分で操作できるiPadからは
Youtubeを削除した。
でもやっぱり動画視聴の時間がないと
幼稚園から帰ったあとや休日に
ママ、ママうるさくて
ずっとまとわりついてきて
自分のことに何も集中できない。
ヒカキンが見たいというので
私のスマホをテレビに繋いでたまに
見せていた。
だけどいろいろなチャンネルが勝手に
表示されるので
以前好きで見ていた
『プリンセス姫スイートチャンネル』
をいつの間にかまた見るようになった。
パパと2人の子どもたちが
いろいろなゲームをしたり
外で遊んだりする子供達に大人気のチャンネルだ。
私はママの嘘くさい喋り方がちょっと気に触るものの、
内容はよくできているし、パパも面白い人で
いいチャンネルだとは思う。
でも先日、娘がこれを見ていて、
私が隣のソファでスマホでタロットリーディング
動画を見ようとしていたとき
一緒に見て欲しい娘は
何度も私に
「ママ!これすごいよ」
とか「ほら見て!」とか
言ってきたけど、
空返事で
うんうん、と言いながら
自分のスマホを見ていたら
娘が突然感情爆発した。
「パパが欲しい〜!
パパ!パパ!」
「りんご0歳の時パパいたのに
なんで今いないの。ずるいよ。
パパ!パパ〜!」
と泣き出した。
私はスマホを置いて
娘を抱きしめるしかできなかった。
今はもう地球上にいないこの子のパパ。
ほんの1年しか一緒にいられなかったパパ。
私は娘が5歳の時に
パパは死んだのだということを
伝えた。
もう会えないということを。
それが早すぎたのかどうなのか
よくわからないけれど
離婚にしても死別にしても
6歳になった娘はパパのいる子を
羨ましいと思っていて
自分もパパが欲しいと思っている。
多くの人気子ども向けYoutubeチャンネルは
パパと子どもたちが遊ぶ動画になっている。
その楽しそうな様子が
パパのいない娘の
「羨ましい」という感情を呼び起こしてしまった。
娘が大好きだった
「ひまわりチャンネル」
これもパパと女の子2人が遊ぶ動画で
私は撮影しているママの高い笑い声が
どうしても生理的に無理で
腹が立ってしょうがなくなるので
このチャンネルだけはずっと前に
見るのを禁止した。
ママが怒るから、
娘は大好きだけど見るのをやめてくれた。
シングルマザーにとって
見せると辛くなるチャンネル。
「プリンセス姫スイートチャンネル」
「HIMAWARIチャンネル」
「かんあきチャンネル」
パパがいること。
一緒に全力で遊んでくれること。
兄弟姉妹がいて、家族が多いこと。
娘は
「ママとりんごだけじゃ家族が足りない〜」
とも言う。
パパも兄弟姉妹も、
さらには犬までいる賑やかな家族が
あるのに、
自分はママと2人だけ。
こうした動画のせいだと思う。
他の家族の様子を知ることがなければ
子どもは自分の環境を不思議に思わないし
生きるために受け入れるもの。
現代は、こうして簡単によその家族の様子を
ありありと知ることができてしまう。
だからこそ比較して、
自分にないものを欲しいと思ったり
羨ましいと思ってしまう。
昔のように
子どもが見る番組といえば
テレビのアニメやNHKの子ども番組
小学校低学年くらいでお笑い番組などだけであれば
よその家族の様子をそんなにも
目にすることもない。
友達にはパパや兄弟がいるとは
わかっても、一緒に楽しく遊んでいる様子を
目撃することはそれほどない。
今は、なんて残酷な時代なんだろう。
わかっていても、これらの電子機器を
コントロールするのは本当に難しい。
一家に一台リビングにテレビがあって
親に選択権があった私の子供時代は
なんと平和で管理のしやすい時代だったのか。
Youtubeはダメだと思って
(ちなみにYoutube kidsです)
ティックトックにしたことがあった。
可愛い動物の動画から見始めたけれど
スクロールしているうちに
戦争のシーンや
猫を蹴っている動物虐待の動画
いじめ発言のような動画
食べ物や飲み物を粗末にしている
気持ち悪い動画など
子どもに見せたくない動画が
多く出てくるようになり
さらに短い時間でクルクルと変わる
流し視聴タイプが
子どもの目と精神の健康にとても
いいとは思えなかった。
私自身がティックトックを使っていないので
わずか2日でアプリを削除した。
それから「NHKキッズ」のアプリと
絵本のアプリを入れて、しばらくは
それでもった。
あとは家のテレビで中国の
子ども番組を見ていた。
でもやっぱり
Youtubeの華やかな世界をすでに
知ってしまっている娘には
すぐに物足りなくなって
減った動画視聴の時間
私にまとまりついてくるようになった。
家事をしていても
スマホで仕事の連絡をしていても
横になろうと思っても
ママ〜ママ〜ママ〜
とついてきて
2人だけの家族だから仕方ないとはいえ
これでは私の精神が持たない。
娘がパパが欲しいと泣いた時
「本当のパパはもう地球にいないから
呼んでも来てくれないからさ、
新しいパパでもいい?
優しくて、りんごといっぱい遊んでくれる
人。」
そう聞いたら
娘は「うん」と言った。
ご近所の9歳の女の子にも
最近新しいパパができた。
何度も記事にしている例のアメリカ人男性の
彼女の子どものことだ。
人種が違うから
誰が見ても血の繋がっていないパパ
だけれど、彼女たちはそれを受け入れた。
時々中庭でサッカーをしたり
凧揚げをしている姿を見る。
やっぱり、パパはママより
全力で遊んでくれる。
娘さんは全然笑顔のない子ども
だったけれど、パパがいないより
いる方がやっぱり嬉しそうだ。
「ママもりんごもこんなに可愛いんだからさ、
パパになってくれる男の人いないわけないでしょ。
すぐには無理だけど、そのうち来てくれると思うから
神様にお願いしよう。
パパが来てくれますようにって。」
そんなふうに言って
娘と自分をなだめた。
その翌日、私はやっぱり悲しくて
無力で、あまり元気が出なかったけれど
好きな彼に会ったら、元気が回復した。
彼に会った日は
夜も心臓の動悸が出ない。
心が安定している。
娘に辛いことを言われても
候補さえもいない時と
今では心の回復スピードが
全然違う。
近い将来
娘がパパの出る動画チャンネルを見ても
辛くならない日が来ますように。
だけど今まだお子さんが4歳より小さい方は
Youtubeは見せないことをオススメします!
安全な動画アプリとテレビで
なんとか幼児期は凌いだ方がいいです。
4歳すぎて物心ついてきたら
面倒なことになるので・・・。
安心安全なオススメアプリ
おとえほんは
自分の読んでいる声を録音して保存再生する機能も
あって、文字が読めるようになってからも
使えるので楽しいです。