子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

家族構成と住環境の変化が子どもに与える影響:怖がりになった5歳の娘

娘はもうすぐ6歳の誕生日を迎える。

 

もう6年か・・・

人生史上最強の混乱期を、よくここまで

やってこられたと自分を褒めてもいいよね。

 

育児って仕事と違ってすぐに結果が出ないし

誰にも褒められもしなければ認められることも

なかなかない。

 

夫がいれば、

「お疲れ様。君は本当によくやってくれてるよ。

感謝しかないです。」って言ってくれただろうなあ。

 

そういうの、常に口にしてくれる人だったから。

ハーフだからかな。

 

ああ、誰かに褒められたい〜!!

 

それはさておき、

娘が泣く時、怯える時

 

私はいつも思ってしまう。

 

もしもパパがいて

じいじばあばもちゃんと揃っていて

多くの大人に守られながら育っていたなら

娘の性格は今と違ったんじゃないだろうかと。

 

その人固有の性格が出てくるのは大体7歳ごろらしいので

まだ幼児としての特徴の部分が多く、この子らしさは

確定していないとはわかっているけど

 

幼稚園の他の同年齢の子供たちを見ていても

娘は怖がりになってしまった気がする。

 

3歳ごろの娘は

とても強気で、仕切りたがりで

リーダーシップがあって活発で元気で

明るくてひょうきんな性格だった。

 

0歳から3歳までの彼女は

周囲の人間は全て自分の味方だと思っている様子で

ベビーカーで道を歩きながら通りすがりの人に

ニコニコ手を振っていて

皇室に生まれたって勘違いしてる?と

思ったほど。

 

誰にでも抱っこしてもらい

誰にでも笑い

知らないおばちゃんにも話しかけ

愛想が良くて本当に一瞬で大人も子供も

みんなを虜にしてしまう可愛らしい子供だった。

 

3歳までは自我が確立していないので

恐怖心や警戒心はなくて当たり前なのだけど

 

3歳以下でも愛想の良くない子供もいるし

人見知りする子は多いし

当然全員がリーダーシップを取るわけじゃないので

それがこの子らしさだったんだと思う。

 

だけど中国に来て

言葉が通じないというショックに加え

5歳になってパパがいないということ

自分は他の子供達と違う国の人だということ

じいじばあばは日本という遠い場所にいて

すぐには会えないということなどを

理解し

 

自分にはママしかいない。

 

それを理解した娘は

なんだか怖がりになった。

 

エレベーターが壊れることを恐れて

乗りたくないと怖がったり

幼稚園のお友達と遊びたいけど

話しかけれずに袖を噛んでいたり

公園で遊ぶ時も常に私の方を見ていて

一瞬でも見失うと不安になる。

 

昨日は、私が上階に住む同僚に

お裾分けをしに行くのに

エレベーターが怖いから行かないと

1人家に残り

 

私がうっかりその同僚と長話を

してしまって戻るのが遅くなったため

 

大泣きした声が上階まで聞こえて

慌てて戻ったということがあった。

 

戻ると娘はヒックヒックと肩を揺らしながら

ママ戻ってこないから

エレベータが壊れて

ママが死んじゃったかと思った

と言った。

 

異国の地で

ママと2人きり。

 

日本語で話せるのはママだけ。

 

そんな環境で

もしもママがいなくなっちゃったら、

そう考えることが娘にとって

計り知れない恐怖になってしまっているようだ。

 

幼い子供は誰でもママがいなくなることが

この世で一番怖いことだとは思うけど

 

娘の場合は

母国でパパママと暮らし

祖父母も近くにいる環境で暮らしている

子どもの何倍も、その恐怖が強いのではないかと

思う。

 

ママがいなくてもパパや祖父母が来てくれる

安心感はない。

 

ママがいなくなったら

自分は本当に世界で一人ぼっち。

 

まだ、自分ではものを買うことも

エレベーターに乗ることも

電話をかけることもできないのに

もしも1人になったら。

 

そんなことを考えて恐怖に震える

娘の小さな体を

「ごめんごめん。1人にしてごめん。

怖かったね。」

と抱きしめるしかなかった。

 

ママはあなたがおばあちゃんになるまで

死なないから。

大丈夫だよ!

 

そんな、確証のないことを言って

とりあえず安心させて。

 

中華文化圏では

「幹媽」ガンマーという

もう1人の母親を作る習慣がある。

 

実の親に何かあった時に

子供を預かる人だ。

 

それは血のつながりは関係なくて

母親の親友だったり、近所の人だったり

親が信頼できると思えてその人自身もガンマーに

なりたいと願うならば、誰でもいい。

 

おそらく戦争などで国家が安定していなかった

時代に生まれた習慣だと思う。

 

私のような状況の場合

ガンマーを探すことも考えた方が

本当はいいのだろう。

 

だけどできるなら

パパを作って、その関係から

娘に家族を増やしてあげたいと願っている。

 

自分が頼れる人が世界でただ1人しかいない

なんて、確かに怖すぎるよね。