子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

すぐ実家に帰る嫁はダメ嫁

(この記事は過去に書いたものを転載しています)
 
2016年11月21日
 

こちらの本、お金目当てみたいだけど、実際には夫婦円満の秘訣の本だ。

夫婦円満になる為にはお金問題をクリアにすることは欠かせないことだし、
ほとんどの女性は「私が夫も子どもも養うわよ!」とは思っておらず、
夫に稼ぎ頭になってもらいたい、と思っているはずなので、
まあ、こういうタイトルです。


これは男女の違いについて書かれた本ならばたいてい書いてあることだけど
こちらの本も、だから夫を褒めましょうよ!という内容。


全然夫を褒めることができず、一時的な別居状態になっている
私は反省することしきりだけれど、
特に親とのことについて書いてあった部分でぎくっとした。


以下本文より一部抜粋

夫の実家が苦手な妻が多いのと同じように、
妻の実家に喜んでいきたいという夫はいません。

あなたにとっては伸び伸びできる実家でも、
夫にとっては「よその家」なんです。

しかし出産のときに頼ったり、子育てを手伝ってもらえる
ありがたい存在だとわかっているので、
しょうがなく妻に付き合ってくれているのです。

妻の実家に行くのは、夫にとってはごあいさつ程度のことです。
一緒に行ってくれるだけで感謝しましょう。
できるだけ、居心地のいい雰囲気を作ってあげましょう。

そのためには、ふだんから夫のいいところを両親に
伝えておく必要があります。

ところが、しょっちゅう実家に入り浸っている妻の場合、
実家で夫の悪口も言いふらしているというのはよくあるパターンです。

両親は自分の娘がいちばんかわいいから、
夫を憎むようになってしまいます。

大人になったら、自分の親にも気を遣えるようにならないと。
余計な心配をさせたり、夫婦のもめごとに巻き込んではいけません。

また、何かというと自分の実家に行く妻は多いようですが、
夫はあまりいい気持ちはしません。

出産のたびに5ヶ月も6ヶ月も実家に帰るような人は、長すぎますよ。

実家に行くたびに親に洗脳されて帰ってきて、
親の考えを夫に押し付けるような妻もいます。

母親に作ってもらったおかずを持って帰って、
そのまま夫に出すような妻もいます。

親離れできない妻を持つと、夫は相当ストレスや不満がたまるようです。
結婚したら親離れしましょうね。

夫と一緒に里帰りするときは、両親の前でも夫をヨイショしましょう。


どれも私に当てはまっているから、ぎくっとした。

私は出産で6か月、そして今回3ヶ月。
この1年半の間に9ヶ月も、自分の実家に帰った。

出産前後は実家近くのマンスリーアパートにいたこともあったけど、
母がほぼ毎日訪ねてきていたんだから、実家も同然だ。

それに夫とケンカするたびに親を呼んで迎えに来てもらったり、
実家に逃げ帰ったりして、両親を夫婦のもめごとに巻き込み、
夫にも両親にも不快な思いをさせてしまった。

今回夫と母は正面衝突して、もう穏やかな気持ちで実家に
帰れないような空気になってしまった。

それでなくても、孫しか目に入っていない両親のいる、
夫婦喧嘩の一部始終も見せてしまった夫にとっての「よその家」は、
居心地の悪すぎるものになってしまった。

私は、全然親離れできていない。

なぜできていないのか、はまた別の話として、
それは夫には関係のないこと。

ただ私には、
「何があっても夫とやっていくんだ。ここが私の家庭なんだ。」
という覚悟が足りなかったんだと思う。

夫ともめるたびに「お母ちゃ~ん、助けて!」

それで母から思ったような反応が得られないとそれもがっかりして。

上に紹介した本の中で相談者の実例として、
出産前後で10ヶ月も実家に帰り、結果夫をすごく怒らせてしまった女性がいて、
その相談者には著者である夫婦問題カウンセラーの鈴木さんは相談者である妻と
、妻を甘やかしている両親も一緒に夫に謝罪に行かせた、と書いてあった。

両親も一緒に謝罪に行かせる・・・・・

出産という命がけの仕事をするんだから好きなようにさせてよ。
助けが必要なんだから実家に帰るのが当たり前でしょ!
そんなふうに考えた私は、やはり悪妻だったんだ・・・・

どんな理由があれ、夫をほったらかして長期間実家に帰ることは、
夫婦に危機をまねく、夫の愛情を損なう、謝罪すべきことだったんだ!

うすうすは気づいていたけど、
こうもはっきり言われるとさすがに目が覚めるね。

でもこれって、ほんとに私だけの話じゃないと思う。

私の周囲の友人知人たちも、
自分の実家に長いこと入り浸っている人が多い。

家業を継いでいる夫のところへ行かないで、
自分の実家の近くにアパートを借り、
子どもは両親によく面倒をみてもらいながら自分は結婚前と
同職に復帰して夫は週に2回会いに来る、という週末婚を続けていたり。

海外駐在をしている夫を単身赴任させて、実家で子育てしていたり。

自分の実家の近くに新居をかまえる人も、もう普通だ。

これも、離婚が増えた原因の一つになっているのかも。

母が若かった頃などは、「嫁に行く」んだから夫の実家、
或は夫の実家の近くに新居をかまえるならあるけれど嫁の実家の近くで
結婚生活を送るなんてありえない話だったのではないか。

妻が「実家に帰らせていただきます!」というのはそれこそもう我慢の限界、
離婚も辞さぬ、という段階で初めてとる行動だったのではないか。

最近の妻たちは、気軽に実家に帰りすぎかもしれない。

疎外感を感じる夫が、不満に思うのは仕方がないことだ。

実家の両親と自分プラス子ども vs 夫の構図になるなんて、いいわけない。

孫ができたら、婿を邪魔もの扱いする母親はどうやら
うちだけじゃないらしいし。

今、こんなことになるなら里帰り出産しなければよかったかも、
と思ってもあとの祭り。

夫は当初、半年に及ぶ里帰り出産に反対していたのに私は、
体張って産むのは私なんだから!ときかなかった。

今回だって、「故郷なんだから!あなたとうまくいってない時
逃げ帰れる場所はここしかないんだから!」と、
夫の言葉は私の耳には届かなかった。

こんなにも、夫の言うことに耳をかさない親離れしていない悪妻なのに、
夫は今でも「愛してる、いつでも待ってる」と言ってくれている。

彼の器の大きさに感謝して、

これからは夫を信頼して彼の言葉を真剣に聞こう。
すぐ実家に帰る悪妻だったことを、反省して謝罪しよう。

もういい加減、彼の元に帰ろうと、決めた。

 追記:ここでいうすぐ実家に帰るのがダメなパターンは、
夫が真面目に働いて生活費をきちんと入れ、暴言も暴力も浮気もなく、
夫・父として家庭内における役割を懸命にこなしているにも関わらず、
嫁が母娘の共依存のために何かと実家に帰ってしまう場合のことを指します。

離婚を覚悟しての別居は含みません。

また夫が働かない、生活費を入れない、暴言暴力がある、
ギャンブルやアルコール依存等、婚姻生活の継続に重大な影響があることを
行なっている場合は妻が家を出ることは正当な理由になりますし、

特に暴言暴力がある場合はご自分とお子さんの精神と命を守るため
すぐにでも別居することを弁護士やカウンセラーの方達も勧めておられます。

この記事がアクセスが多く、また私自身別居離婚に進んで専門家の方々に
相談も重ねましたので誤解のないようにここに追記させていただきました。
(2017・7)