子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

男女の違いを勉強すれば夫婦喧嘩がなくなる?!

(この記事は過去に書いたものを転載しています)

 

2016年11月28日

 

男と女は脳の構造が違うから、感じ方も考え方も違うんだと

いうことを、私が初めて知ったのは29歳頃。

当時の年上の彼氏がそういう研究にも熱心な人で、本をプレゼント

してくれたのがきっかけだった。

 

 この本には男女の考え方、重視する点の違いなどが書いてあり

男の人に対する「なんで?」が「なるほどそういうことだったのかー」と

腑に落ちて、すごくおもしろかった。

そこから私は男女の違いの研究にはまって、いろいろな本を読んだ。

 

 この本は、まあ、読んでしまったがためにその彼氏とは

破局した・・・かどうか?

 

それに話題の本になっていたこちら

 

 こちらの本、新装版になってますね。

これは単純に、そうそう~!って納得できることばかりで

脳科学で解明されていてすごく楽しい気分になったことを

覚えている。

 

実際に私も母も地図が読めないし、父はいつも母の話を聞いていなかった

から、「それって脳の違いのせいだったんだ~。どっちが悪いとか

じゃなかったんだね!」と周囲にもシェアした。

 

独身だった私は、まあお気楽なものだった。

 

ひとつのネタとして、おもしろーい!とこれらの本を読んでいた

けれど、いざ結婚して男という生き物と毎日一緒に生活するとなると

これはもう「おもしろーい」では済まないことだった。

 

結婚前から男女の違いについて多少は知識があったにも関わらず、

知っているのと実践できるのとはまた別物であり、

日々の夫とのやり取りの中ではつい自分の思考、感じ方に基づいて

反応してしまうから、やはりケンカになってしまう。

 

夫の言動があまりにも理解できなくて、自分の望みや言っていることも

理解共感してもらえなくて、これは夫が統合失調症だから、普通の人と

思考が違うからなのか?と思いながらもどうもそれだけではない気が

して、また改めて男女の違いについて勉強しようと思い、

新婚時代に買って引っ越しのたびに持ち歩いていたのが

この、世界的ベストセラー。

 

 これは本当に衝撃的だった。

よく昔から「賢い女房は旦那をてのひらで転がす」とか

ホステスさんは男性を褒めるのが上手だから男は

称賛を求めて大金使っても通ってしまうんだとか言うけれど

一見いまどき古いような「男をたてる」ことが

どれほど効果的に夫婦を救うのか、目からウロコだった。

 

なまじ気が強くて勉強も仕事もできてしまう私は

男をたてることができないがために破局してきたし

結婚しても喧嘩が絶えない。

 

この本の内容についてはまた別の記事で詳しく触れるとして

出産後に読み始めた雑誌「VERY」の今月号にまたおもしろいことが

書いてあったのでシェア。

 

小島慶子さんとナイナイ矢部さんの奥様である青木元アナとの

対談の中の言葉で

 

女は時系列でものを考えるけれど男は今を生きている

 

というのがあった。

 

時系列で考えるってどういうことかというと、

段取りを考えながら行動しているということ。

例えば「8時には子どもを寝かせないといけないから6時には夕飯

食べさせて、その間にお風呂を沸かして・・・」

「明日は朝早いフライトだから5時に起きれば、あれとこれの準備

間に合うな。だから今夜中にはこれとこれはしておこう」

とか。

 

女性が聞いたら、「え?そんなの当たり前じゃん」と思うと

思うけれど、既婚者の女性なら夫に対してこの段どりが

通じなくてイラついたことが少なからずあるのではないだろうか。

 

例えばうちの両親でいうと、母はよく

「早く荷物作らな」「もうお風呂入り」とか常に先のことを

考えて指示してくる。

父はわりとのんびりしている。

 

この時母の頭の中には、明日からの旅行の時間割と、
朝起きる時間、出発までにやらなければならないことが
時系列でずら~っと並んでいて

前日の夜のうちからのんびりしている家族の前で
ひとり気が急いている。

 

父の頭の中には、自分に与えられた役割である、
「運転」のことだけが

頭にあるので、車の準備だけはしているが
それが終わればのんびりテレビなどみている。

 

男性は自分の役割として明確に与えられたことに関してはきっちりするが

他のことには気を回さない。回せない。

男は一点集中型なのだ。

 

一方女性は総括的にものごとを見ているので、旅行に行く前なら

自分の荷物だけでなく家族みんなの荷物が気になっているし

朝は片づけ掃除して旅行から戻ってからは洗濯ものが大量になるから

今のうちに今日のぶんの洗濯はしておこう、とか考えている。

 

男はシングルタスク、女はマルチタスクをこなす。

これは脳梁の太さが男女で全然違うからだそうで、脳梁という

右脳と左脳を連結する部分が細い男性は一度に処理できる情報が

少なく、太い女性は一度に多くを処理できるということらしい。

 

だからいつも妻が焦ったりイライラしているのは

頭の中にたくさんのやらないといけないこと、が入っているからで

それに比べて夫がのんびりしているようにみえるのは

一点に集中している、今だけをみている、からと言える。

 

私が出掛ける前に、洗濯干してシンクを洗って子どもを着替えさせて

床のおもちゃを片づけてルンバをセットして、などバタバタやっている

横で、夫はさっさと自分の支度だけを済ませ、ベビーカーを手に

玄関に突っ立って待っている。

 

やることいっぱいあるんだから手伝ってよ!とイラついて

言ってしまっていたけれど、夫にしてみれば自分の役割は

自分の支度とベビーカーを持って降りる。ということ

だけだったので、それだけをきちんとやって待っていたに

過ぎない。

 

この場合は、私が明確に夫にやってほしいことをあらかじめ

伝えていなかったのが悪い。

 

その証拠にイラつかずに「洗濯物干しておいてくれるとありがたい」

と言っておくと、それもきちんとやってくれる。

 

男は自分に明確に与えられた仕事以外しないから

はっきり頼むことが必要

 

気が利かないな!と怒っても仕方ないことなのだ。

 

男性の一点集中はもちろん悪いことだけではなくて、

例えば子どもと遊ぶのはたいていパパの方が上手だと

思うけれど、それはパパは子供と遊ぶと決めた時間においては

目の前の子どもと遊ぶ、ことだけに集中できるから。

 

この点は”今だけを生きている”子どもと視点が同じなので

パパも子どもも本当に楽しそうだよね。

 

それに比べてママは子どもと遊びながらも次のタスクのことを

どうしても考えてしまうから、目の前の子どもとの遊びに集中

できない。

 

そろそろ洗濯物入れないとな~、とか今昼寝しなかったら

夜までもたないかも、とか。

 

男女の違いは、それぞれの役割を全うして

家庭や社会をうまく回し、人類が繁栄するためにあるもの。

 

狩りをする男性は目の前の獲物だけに集中する能力が必要だったし

家を守り子どもを育てる女性は、一度に複数のことをこなす能力と

言葉で意思疎通できない赤ちゃんの世話をするために”察する”能力

にも長けた。

 

 

どちらも生きるために必要な力。

優劣もないし、相手を責めても仕方ない。

 

男女の違いを知るだけでなく、自分に落とし込んで

生活に活かしたいな、と思っている。