子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

愛ある親のお金の渡し方と毒になる親のお金の渡し方

親が子供にお金の援助をするのはよくあることだが

子供を本当に愛していて応援している親と
子供を支配していて道具かペットのように思っている
愛のない親とでは

 

お金の渡した方が違うと思う。

 

若い人はご存知ないかもしれないが

80年代の名作ドラマ「北の国から」で

 

泥のついた万札の名シーンがある。

 

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中学を出て上京する息子を乗せた
トラック運転手が父親から渡された
茶封筒を息子(純)に示し

 

「とっとけ」という。

 

親の経済状況がそんなによくないことを
よく知っている息子は拒否するが

 

運転手は「いいからとっとけ。」という。

 

中には、万札が2枚。

お札には泥がついていて、父の苦労と愛を
感じ、息子は涙する、というシーン。

 

泥は酪農家である父の苦労の証。
巣立つ息子に少しでも役に立つようにと

必死にかき集めた2万円。

 

それを、直接渡さずに息子を東京まで連れて行ってくれる

運転手に渡すという思いやり。

 

これこそが、親の愛。

 

多くの人がこの親心に深く心を打たれたからこそ

このシーンは30年も語り継がれている。

 

一方、毒親と言われる親のお金の渡し方。

 

例えば私の親は

私がお金に困っていないときに限って

 

「お金足りてるの?大丈夫?

出してあげよか?」と言う。

 

そして本当にお金に困っている時には

何も言わない。

 

私が資産家の息子と結婚して贅沢していた時は

「お金は続かないもんだからね。」

「金持ちはなんか汚いことしてるから」

「お金は使わないにこしたことない」

 

そんなことばかり言ってきた。

 

そして離婚して母子家庭となり

養育費も慰謝料も1円ももらえなかったことを

よく知っているのに

 

ザマアミロ、とばかりに何も言わない。

 

どうにもならなくて

「援助してもらえないでしょうか。」と

頼めば

 

「いくらあったら足りるの?

あなたは月いくらあったら生活できると思うの?」

 

と教育口調。

 

父は

「借金だけはしたらあかんぞ。借金するくらいなら

お父さんに言ったらいいからな。」と何度か言った。

 

借金するくらいなら、お父さんに言え。

 

消費者金融で借金しないとどうにもならないかも、

とシングルマザーが追い詰められて

そんな状態になって初めて父に

「お金を少し援助してもらえないでしょうか。」

と頭を下げなければいけない。

 

幼子抱えて離婚になって

傷つきまくって

急に人生の方向転換を余儀なくされて

 

2歳や3歳の子供を連れて

たった1人で

すぐにバリバリ稼げるはずもないのに

 

頭を下げるまで援助はしない。

 

大学卒業後フリーターになった時は

何も言わないのに勝手に口座にお金

振り込んで

働く意欲をそいでいたのに。

 

大学を出てアルバイト暮らしを始めた

娘の口座に勝手にお金を入れるのは

 

自立の邪魔をする毒になるお金の渡し方。

 

シングルマザーになって元夫の借金も背負った

状態で養育費ゼロでスタートしなければならない

時に、「困ったら助けてやるから頭下げに

こいよ。」とじっと待っているのは

 

本当にギリギリまで追い詰められている人を

破壊しかねない毒になるやり方。

 

私の親は、お金がないわけじゃない。

裕福なわけでもない。

 

助けないわけではない。

言ったら助けてくれる。

 

だけど、何度もも何度も

「すみませんが今月少し援助していただけないでしょうか。」

と頭を下げるのがどれほど大人にとって屈辱か。

 

それは全く考えてくれない。

 

人にお金を借りるとか出してもらうとか

両親は一番嫌っていることなのに。

 

自分は死んでもそんなことで人に頭を下げたくないと

突っ張ってやってきたはずなのに。

 

就学前の子どもを育てながら

1人で家賃を払って生活していくだけの収入を得るのは

思った以上に大変だ。

 

仕事だけしていればいいならどれほどいいだろう。

子育てだけしていればいいならどれほどいいだろう。

 

仕事と子育てと自分の休養のバランスがなかなか取れない。

 

もしも私の親が愛があって自立を応援してくれるタイプの

親だったなら

 

出産後すぐに離婚になって誰からの金銭援助も一切ないと

知ったなら

 

「あなたはこの子のために頑張っていけると思うけど

最初は大変だから生活が軌道に乗るまで毎月仕送りするわね。

母さんたちも今そんなに余裕はないから10万円で足りる?

ちゃんと仕事ができる状態になって大丈夫になったら

教えてね。」

 

そんな風に言って、援助すると思う。

 

これは、私の理想。

 

私はもし将来娘が本当に困った状態になったら

こんな風に娘の自尊心をズタズタにしないように

資金援助をしてあげようと思う。