子の心親知らず

出産後2年で離婚した毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

子どもに生きる希望を持たせるのが親のつとめ

人が生きるには、希望が必要だ。

 

今が辛くても、八方塞がりの状況でも

未来に希望さえ持てれば、生きていくことができる。

 

だけど、

子供が辛い状況にある時、

さらに生きる希望を奪うような言葉をかける親がいる。

 

子供が絶望の淵に立ちながら、

必死にすがったワラの1本を、

「あなたのためなのよ」と言って

断ち切ってしまう親がいる。

 

生きる希望を完全に失った人が

選ぶ道は、自殺だけではない。

 

自暴自棄になった状態で運転し

事故を起こすこともあれば

薬に頼って頭が朦朧として

どこかから転落してしまうこともある。

 

他人に危害を加える方向に行く人もいる。

 

元夫の従兄弟は若くして事故で

亡くなっている人が2人いるが、

私が知っている1人は、調理師として

勤めていたホテルでいじめに遭っていて、

 

そこを辞めて自分で店を開きたいと

考え、親に開店資金の相談をしたそうだ。

 

だけどその親は職場を辞めることは許さないと、

せっかくいいホテルで働けているのだからと

店を出しても成功するとは限らないのだからと

開店資金の援助を拒否した。

 

息子が職場でいじめに遭っていることは

おそらく知らなかったんだろう。

 

親にはそんなことは、なかなか言えないものだから。

 

母親はおそらく安易に

安定した職場を捨てて夢を追うな、と

考えたのだろうと思う。

 

彼にとっては、自分の店を出すことが

その時の唯一の生きる希望だったのに。

 

お金がないわけではなかったその親は

自ら子がすがるワラの1本を断ち切った。

 

真剣に、深い洞察力と思いやりを持って

息子の話を聞くこともなく。

 

そして彼は、夜中に山道をオートバイで

暴走し、ガードレールに衝突して

逝ってしまった。

 

30歳だった。

 

子供たちがまだ小学生くらいの時に夫を亡くし、

1人で3人の子を育ててきた彼の母親は

後悔の涙に暮れたけれど、もう取り返しは

つかない。

 

元夫が私と別居して実家に住んでいた時

夫は昼から睡眠薬を飲んでフラフラして

散財して自暴自棄になっていたと思う。

 

そんな様子を見ていても

彼の親は、まだ離婚を迷っていた私に

なんとか戻ってくれるように動いたりは

しなかった。

 

母親の方は、

「離婚はしないでほしい」

「私はあなたのことも可愛いのよ」

「息子は本当にあなたと娘のことを愛してるから」

などと少し言ってきたことはあったけれど

 

言うだけでなく、どうすれば嫁が

戻ってくれるのか、ちゃんと考えたりは

してくれなかった。

 

あの時1歳の子供を抱えて海外に家がある状況で

夫がギャンブルや浪費で散財しまくって

生活費を一円もくれない状況だったので

 

私はとにかくお金が必要だった。

 

だから養ってくれる自分の両親の家にいる

以外、選択肢はなかった。

 

資産家の夫の親が

あの時私に生活費なりを渡してくれていれば

私はもう少し別居のままで様子を見ることも

できた。

 

離婚すれば国から援助がもらえるから。

別居のままでは何ももらえないので。

 

私は義母にもそう話したけれど

義母は息子と一緒に暮らしていない

私と孫には一円のお金もくれなかった。

 

結果的に、離婚が成立したことを

知った夫はさらに希望をなくして

この世を去ってしまった。

 

私は、彼の家族は

子どもの命や幸せより、お金を取った家だと

確信した。

 

そして私の母親。

 

私が、もう離婚しかないか。と

心を決めようとしていた時

「まあ、また再婚できる可能性がないわけでもないし」

頑張るか、と自分で自分を励ます言葉を呟いたら

 

瞬間的に

「何言ってんの、再婚なんか絶対あかん!

子供が不幸になる!」と言った。

 

あの時

別に実際にそういう人がいて再婚の相談を

したわけではない。

 

2歳の子供を抱えて

これから育児を頑張っていかないといけない時に

夫が精神錯乱していて離婚しかないか、と

辛い決断をするために

自分が希望をなくさないために

ボロボロの心を奮い立たせるために

呟いた言葉に過ぎなかったのに

 

すぐさまそれを否定した母は

子どもに生きる希望を持たせる親ではなかった。

 

私に残された生きる道は

母のそばでシングルマザーとして地味な

暮らしを送ることだけだと

 

子持ちの40過ぎのあんたを愛してくれる人は

もう2度と現れないんだから、

あんたは私と一緒にこの田舎で老いていく

だけなんだから、夢なんか持つんじゃないよ!と。

 

直接そうは言わなかったけれど

母の思いはそういうことだった。

 

きっと

私が期待していた言葉は

 

「そうだよ、あなたならまたきっと愛してくれる人が

現れるよ。大丈夫!それまでできる限りの援助はするからね」

 

そんな、優しい言葉だった。

 

家族からそんな言葉をもらえずにいた私は

占いに救いを求めた。

 

占い師はみんな

「あなたはまたすぐにいい人が現れる。

再婚の相もある。」と希望を持たせてくれた。

 

だからこそ、1歳の子供を抱えて

離婚に踏み切ることができた。

 

それはそうでしょう。

 

もう未来永劫幸せになることはない。

愛し合う人は現れない。

ただ苦労が待っているだけ。

 

そんなことを言われて

辛い決断をする強さが出るものか。

 

実際にどうなるか

先のことはわからないにしても

その瞬間に生きるエネルギーになる

言葉がある。行動がある。

 

子供が絶望の淵にいる時

この世界に対して、人間に対して

自分自身に対して、そして

生きるということに対して

希望を持たせるのが、産み育てた親の

務めだと思う。