子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

取り返しのつかない悲劇を生まないために、喧嘩の時ほど「人の道」を忘れないように。

中国ドラマ「星に誓う恋」(原題:恋恋不忘)

 

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未婚のシングルマザーが5年ぶりに子どもの父親である

富豪と偶然再会してからの波乱の愛情物語。

 

初めの方は演技もストーリーもなんか不自然だなあ、と

思っていたけど、懐かしのジェリーイェンだし、

シングルマザーものはどうしても見たいので

見続けていたら、後半号泣。

 

このドラマから再確認した人生の教訓

 

「人を責める時も、一本の退路を置いておいてあげるのが

人の道。」

「誰かを徹底的に追い詰めてはいけない」

「誠心誠意謝って来たら許す」

「愛があるなら、信じる」

「怒る前に、相手の言い分を聞く」

 

取り返しのつかない悲劇を生まないために

これらの「人の道」から外れないことが

本当に本当に大切。

 

このドラマは、最後はハッピーエンドで終わるのだけど

それは私にとって非常に羨ましいものだった。

 

人は誤解したり、真実が見えなくなったり

人が信じられなくなったり、自暴自棄になって

しまうことがある。

 

大喧嘩して、絶望して

もう起き上がれないかもと思うこともある。

 

それでも、全てのことは時間と共に

気付きを得て、突然真実が見えて

誤解が解けたりする。

 

人間は成長する。

変わる。

だけど、それには時間が必要。

 

だから、生きてさえいれば。

生きてさえいれば

何歳からでもやり直せる。

 

65歳を過ぎてから人生の伴侶を

得ることもあり得る。

 

30年の恨みが解けて

兄弟の絆を取り戻すこともあり得る。

 

生きてさえいれば。

 

仲直りはできる。

 

やり直せる。

 

それまでには大きな痛み苦しみ悲しみを

経験することが必要で、

生死の境を彷徨って初めて気づく人も

多い。

 

「もう2度と関わらない」と固く心に誓った

相手が、死にかけていることを知れば

許す気になったり、謝る勇気がでたりする。

 

だから、死ぬまでは絶望する必要はない。

 

そしていろいろな辛いことがあっても

憎いと思っても

相手を徹底的に追い詰めて退路を絶っては

いけない。

 

そうやって自分のせいでその人が

絶望して命を絶った時

それから気づいてももう、やり直すことは

永遠にできないのだから。

 

残るのはどこにもやり場のない後悔だけ。

 

それを一生胸の中に抱えて生きていくくらいなら

許せばよかったと、思うだろう。

話を聞けばよかったと、思うだろう。

チャンスをあげればよかったと、思うだろう。

 

私はそんな思いが胸の中にずっしりとあって

波乱の末にハッピーエンドになるドラマを

見て羨ましくなってしまう。

 

反省して謝って、和解して

絆を深められることを心底羨ましいと思う。

 

私は、誰にも謝ってもらえなかった。

誰も間を取り持ってくれなかった。

 

夫と夫家族からの連絡を、完全に無視した。

連絡手段を絶った。

 

信じるべき相手を間違えた。

 

そして、永遠の愛を神様の前で

誓った人の、死目にも会えなかった。

 

子どもからパパを奪った。

 

そして家族は崩壊した。

 

それをどんなに反省しても

後悔しても

もう、家族をやり直すことができない。

 

彼は、もうこの世界にいないから。

 

何度目かの夢をみた。

夫が実は生きていたという夢。

 

死んだことにされてたけど、

本当は生きてたよ。って

再会して仲直りする夢。

 

そんなドラマみたいなことは

あり得ないけど

死んで半年もしてから報告されて

葬式はおろかお墓にも行ったことがないのだから

私は潜在意識では彼の死をまだ受け入れていないんだ

と思う。

 

生きてて仲直りできる

家族が、涙が枯れるほど

羨ましい。