子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

毒親は子どもが健全な人生を歩むことを望んでいない

親は子がせめて人並みには幸せな人生を

歩むことを望んでいる

 

・・・・一般的には。

 

毒親の場合は、彼らが望んでいるのは

真逆である。

 

毒親は子どもが自立すると嬉しくない。

子どもが人並みに幸せだと面白くない。

一人前だと腹が立ってしょうがない。

健全な生活を送っているなんて絶対に認めたくない。

 

過干渉毒親の場合は

子どもが常に親である自分なしにはまともに

生きていくことができない無能で無知で弱い

存在であり続けることを強く望んでいる。

 

不幸であって、自分に助けを求めてほしいと

強く願っている。

 

だから母は

私が統合失調症の無職の男と結婚することを

本人に会うことさえ要求せずに

許し、代わりに婚姻届の提出まで行った。

 

新婚当初私が夫の症状に苦しんで悩んでいた時

私の相談に乗ったり夫の世話を焼いたりしていた母は

ものすごく生き生きとしていた。

嬉しそうだった。

 

ところが結婚生活が安定してきて

夫の精神も落ち着き、私たちが経済的にも

精神的にもゆとりのある人も羨む暮らしを

するようになると、母から笑顔が消えた。

 

子どもができた途端

母はこのままでは娘が人並み以上に幸せな

人生になってしまうと焦り

 

鬼の形相を隠すことも忘れて

剥き出しで夫を虐めて追い出す作戦に出た。

 

見事追い出しに成功した母は

40代でシングルマザーとなれば

人並みに健全な人生はもう望めないだろうと

安心したようだ。

 

母さんが助けてあげるからね!

 

と生きがいを取り戻し

私と孫を自分が世話することを強く望んだ。

 

母の正体に気づいた私が

離婚後わずか1年半で海外に脱出し

大学の先生として立派に自立して

1人で子どもを育てていることが

面白くないのだろう。

 

この数年間

母に何度も涙を流しながら

気持ちを伝えても

知らぬ存ぜぬ

謝ることも認めることも

慰めることもなく

 

シングルで頑張っている娘に

労いを見せることもなく

 

面白くなさそうな顔をして

おはようのあいさつもせず

 

全身全霊で

お前が一人前みたいにやってんのが

面白くない

 

と、伝えてくる。

 

年末年始に夫と子どもと里帰りし

みんな笑顔でおせちを摘むという

人並みの健全な人生を

母は、私や妹に与えなかった。

 

私が帰れば妹は帰らず

妹が帰れば私は帰らず

 

私と母の間に暖かな笑顔の交流は

ない。

 

40歳まで、何も気づいていなかった

私は、母にそんな暖かな帰省をプレゼント

し続けていたけれど

 

目覚めて以降、私と母の間には

憎しみと不信、嫌悪感しか存在しない。

 

私は母が作ったものをもう体があまり

受け付けないし

母に毛布などかけられると背中がゾワっとする。

 

その手が愛などではなく

支配なのだと気づいてしまったから。

 

私は自分の育った家庭が、両親が

健全だと40歳まで信じ込んで生きてきて

自分は普通に幸せな結婚生活を送って

夫婦で歳を重ねていくのだと

信じて疑ったことがなかったのに

 

実の母が、それを許さなかった。

 

私や妹が

結婚して幸せになることを許さなかった。

 

母は

自分以外に娘のことを愛して

自分以上に大事にしてくれる男という存在がいることを

許すことができなかった。

 

当時は気づいていなかったけれど

思い返せば夫が私への愛情表現をした瞬間瞬間の

全てに、母の面白くなさそうな歪んだ顔が

そこにあった。

 

許せない。

ぶち壊してやる。

 

実はそんなふうに思っていたなんて

実の母にこんな仕打ちをされるなんて

 

それ以来私は

どうしたら母に後悔させられるのか

そればかり考えるようになった。

 

母に、最期の瞬間に後悔して欲しい。

自分がどれほど間違っていたのか思い知って欲しい。

 

このまま自分だけ何も痛みを知らずに

人並みの老後を送るなんて許さない。

 

おそらく、父の方が先に逝くだろう。

母が1人残った時

それが本当の絶縁のタイミングだ。

 

弱っているときに身内に縁を切られる苦しみ

配偶者を失った喪失感、深い悲しさ、孤独

1人で生きる心細さ

 

私が40代で実の母の手によって

与えられたそれらの全てを

そのときにたっぷりと

お返ししてあげる。

 

毒母に健全な老後など

存在しない。

 

健全で人並みな老後など

送らせたりしない。

 

2年ぶりに帰省して

何も変わっていない母に

また決意を強くした。