子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

年を取って心細いことをやたらアピールしてくる母に仕返しの時が近いことを期待する娘

冬休みでじいじばあばに会うのを楽しみにしている娘のために実家に帰省。

 

実家にいる時、私は憎しみを必死に隠して自分に嘘をついていなければならないので自分が自分じゃなくなるような苦しさがあるけれど、娘の心を守るためだ。

 

今回の帰省では父が病気になったことで母がやたらと心細さを私にアピールしてくる。

 

父は腹部大動脈瘤ができていて、来月手術をするそうだ。

破裂したら90%死ぬと医者に言われたらしい。

 

70を過ぎて初めて夫が命に関わる大きな病気になり、母は、「いつまでも元気じゃないんだなってわかったわ。好きなことしないとね。」と言った。

 

だから私は「70過ぎて初めてそう思うなんて幸せやわ」と返した。

 

私は42歳で4つ年下の夫を亡くした。看取ることも、葬式に行くこともできなかった。私にそんな苦しみと後悔を与えた母に、今の私は同情も共感も一切ない。

 

母が「もう体力がないのよ。思うように動けなくなってねえ。」などと隣の奥さんと庭で話していた。窓が開いていたので、私に聞こえていることは母はわかっていた。

 

さらに私に向かって「車の運転もあと4、5年かなあと思うわ。でもこんな田舎で車乗らなかったらどうしようかと思ってな。」

 

私が「まあバスやろうな。近所の人みんなどうしてんの?」と言ったら、「バスに乗るか、でもみんな子供さん近くにおってやから」と言った。

 

”みんな子どもさん近くにおる”

 

これこそが、母の何よりの望みで、それを実現するために子どもが生まれるとわかった瞬間から私の夫をいじめて出ていくように仕向け、私と孫だけを出戻りさせようとした。

 

実際に母は口にした。

 

「あんたと孫だけやったらなんぼでもここにおってええんやけど」

 

娘と孫だけを手元に置いておきたい。

 

母は、婿の前で、堂々とこのセリフを口にした。でもそう言ったことを母は「覚えていない」と否定する。私も夫もはっきりと聞いて、ショックだったからこそ、絶対に忘れられない。

 

夫と海外で子育てしようとしていることが許せなくて、出戻りして老後の世話をさせることを考えて、計画的に、精神を患っていたガラスのハートの婿をきつい言葉と態度でいじめて、追い出した。

 

娘は赤ん坊抱えて離婚したらこの家に戻るしかなくなるだろう。

 

他の毒親ではない親御さんのように、娘家族が自分の近くに住むことを望んだりせず、”離婚して”娘と孫だけが戻ってくることを望んだのは、結婚している限り夫側の両親の手前、自分の近くに来いとも言えない、婿がいたら気を遣わなきゃいけない。娘家族に自分が世話になるような形はプライドが傷つくからしたくないからだ。

 

誰よりもプライドが高く、自己肯定感が低くて世間体を命より大事にし、娘にバカにされることを絶対に許せない母だからこそ、「離婚させて最初は娘の方が自分に世話になる形にしておいて、そのまま老後の世話は当たり前の恩返しという形にさせよう。」と考えたのだろう。

 

そうすれば自分も世間様からも「娘家族に世話になっている老いた親」というふうに見られなくて済む。

 

そう思っている証拠は、1歳児を抱えた私が心を振り絞って離婚を決意しようとした時に「再婚なんて考えたらあかんで!子どもが不幸になる」と釘をさした母の言葉に現れている。

 

子どもが生まれたばかりで離婚しようとしている娘の気持ちを考えるなら、娘と孫の幸せを少しでも考えるなら、

 

「またいい人に出会えるかもしれないしね。」と励ますのが優しさじゃないか。

 

これからの育児人生を、パートナーなしでやることを決意しようとしている娘に、まだ1歳だった孫が、父親のいない子になるというのに、そんな風に未来にまた誰かと家族になれる可能性まで否定する言い方。

 

私は絶対に許さない。

 

娘は「じいじとばあばとママと自分」この4人が家族だと思っている。本当なら、パパとママと自分の3人家族が主で、4人の祖父母とおばやおじもいたのに、全部全部外でもない娘の大好きな「ばあば」が意図を持って奪ったなんて、知ってしまった以上、私は一生許さない。

 

ばあばの意図。

 

娘が孫だけを連れて出戻りして、自分に世話になる。

その流れで自分の老後の世話をする。

 

酷すぎる。

娘と孫の幸せなんて、これっぽっちも考えていない。

 

そのせいで夫は死んだ。

夫が死んだために義母も死んだ。

 

義父は寂しい老後を送っているかもしれない。

 

だから私は、父が死ぬかもしれない病気になったと聞いて、「全てを母に返せる日は意外と近いのかもしれない」と思った。

 

父が先に亡くなったら、母は私に依存しようとしてくるだろう。その時こそ、全てをぶちまけて責任を全部背負わせる時だ。

 

私がシングルマザーである期間以上、母には1人でいてもらう。夫を亡くして1人で生きることの辛さを嫌というほど味わって、「娘を離婚させたら死ぬまで自分と一緒に暮らしてくれるだろう」と考えた自分の過ちを、その罪の大きさを、しっかり分かるまで放置する。

 

離婚するまでの私は、母がこれほどまでの毒親だと気づくまでの私は、いつか親が死ぬ日が来ることをとても恐れていた。想像するだけで涙が流れた。

 

あの年までの私は心の底から両親に感謝して、愛していた。だから、失いたくないと思っていた。

 

でも、この数年間で私は完全に変わった。母が、私から親に対する好意的な思いを根こそぎ消し去った。

 

父が死んだら、悲しいと思う。いい思い出もたくさんあるし、父のことはまあまあ好きだから。

 

でもそれ以上に、「私はとっくに夫を亡くしたのに老人になってからなんだから幸せじゃん」という思いと

 

母に思い知らせることができるという期待、爽快感の方が大きい。

 

親の死に対してこんな不健全な思いを子供に抱かせるなんて、母がいかに子供に毒を与える育児をやってきたのかが証明された。