(この記事は過去に書いたものを転載しています)
2016年11月13日
夫と大げんかしている最中は、頭も胃も右半身も痛かったが、
夫と離れた瞬間に頭痛と胃痛はすっかり消えていた。
しかし右の肩回りの痛みだけは消えなかったので、
実家に戻ってすぐマッサージに行った。
ネットでたまたま見つけた、市内のボディサロン。
妊婦さんでも大丈夫、というHPの言葉に産後の私の体のことも
わかってもらえそうな気がして、そこに決めた。
新規だったので、疲れている箇所を説明する際に
「赤ちゃん連れの旅行から帰ったばっかりで
同じ姿勢で長時間いたり赤ちゃん抱っこして
重い荷物持ったりしてたからだと思うんですけど」
とだけ、説明した。
男性マッサージ師は、私の子どもが何ヶ月か聞き、
自分には6歳になる娘がいると言った。
私は、夫婦の危機であるとか、何も言っていないのに、
マッサージしながらそのマッサージ師は
自分の夫婦の話を始めた。
今は6歳の娘と2人でよくデートするんだと。
それを嫁に無断で朝突然思い立って嫁が起きる前に出て行き、
夜まで帰らなかったり
するから心配する嫁にめっちゃ怒られる。
でも嫁さんに1人時間をあげてるつもりなんだと。
親になって6年経って、今もまだまだ全然できてないけど、
少しは大変な嫁さんの気持ちも考えるようになった。
でも生まれたばかりの頃は迷惑ばっかりかけていた。
子どもが0歳の時に相談もなしにサラリーマンをやめて
整体師の学校に願書も出して入学する段になってから報告した。
それで嫁にはもう離婚だ、と言われた。
でも絶対に離婚は嫌だったから、サラリーマン時代と同じだけの
給料入れることを条件に入学を許してもらった。
昼間は働いて、夜学校に通うという生活を3年間続けた。
だから子供に一番手がかかる0歳から3歳までの間、
嫁さんは1人で子育てしていた。
帰宅すると疲れ果てている嫁が一体何にそんなに疲れているのか、
当時は分からなかった。
子どもが夜泣きした時、嫁は疲れ果てて起き上がることが
できないので仕方なく自分があやした。
男はお乳をあげることはできない。
育児なんてほとんど何もできない。
その時自分にできることは夜泣きをあやすことくらいだったんだ。
それでも今までの間に4度も離婚届を渡された。
1週間嫁が子ども連れて家出したこともある。
たったの1週間だったけれど、嫁がいなくなって
家事を全部自分でやることになり、初めて嫁が黙ってしてくれていた
ことの偉大さに気づいた。
自分の分の掃除洗濯料理するだけで、こんなに大変なのに
さらに育児まで・・・
自分にはとてもできない。
そして自分は1人では生きていけない、とはっきり分かった。
そこから自分は変わった。
男は子どもが生まれても生活パターンが何も変わらない。
仕事して学校へ行って、という忙しい中でも仕事終わりに同僚と
ラーメン食べに行ったり、夜中までバーで飲んだりと息抜きの
時間はいくらでもあった。
でも子どもが生まれてから嫁さんには息抜きの時間なんて
少しもなかった。友達と外食することも、まして夜に出掛ける
なんてこともできなくなっていたのに、当時はそんなことに
気づきもしなかった。
帰宅して疲れ果てている嫁に自分の話ばかり聞いてもらったり
していた時期もあった。
男ってね、甘えん坊なんですよ。
子どもが生まれて、嫁さんが子どもばっかりになってるから
なんか、淋しいんですよ。
さみしいだけなんですよ。
まあ子どもなんですよ。
なかなか父親になれなくてね。
最近は子どもが小さい連れ(友達)には偉そうに
「おまえ、甘いぞ」って説教したりしてんですけどね。
だから、旦那さんの気持ちも分かります。
奥さんの気持ちも分かります。
旦那さんに魔法の言葉があります。
「素直になれ」
淋しさや無力感の裏返しで攻撃的になったりいじけたりせずに
「俺、淋しいねん」って言うだけで奥さんの反応も変わってくると
思うんですよ。
奥さんには、上手に旦那さん操作してあげてほしいですね。
男なんてアホなんです。
大丈夫ですよ。
子どもさんがもう少し大きくなったら
自分の時間もてるようになります。
不思議。
体の痛みを取ってもらいたくて行った整体院で
計らずも心の痛みまで取ってもらえたなんて。
偶然会ったかのような他人が、その時必要としている話を
してくれたりする。
神様は、そのような形でそのへんにいる人を使って
必要な時に愛のメッセージを伝えてくださる、
と聞いたことがある。
今、私が求めていたのは
「男なんてみんなだいたい同じ。」
というメッセージだった。
それも、男性からその言葉を聞けたことが、大きな救いとなった。
自分の夫だけが、子育て中の妻の気持ちが分からない男だったら
他の男性はそうではない、のなら、私はこの結婚を後悔する以外に
ない。なぜよりによってこの人の子どもを産むことを選んだのか、
そう自分を責めてしまう。
でも、
「男はみんなだいたい同じように、子育て中の妻の気持ちに
寄り添えない。父親になるのは女性が母親になるのより
ずっと時間がかかる。それでも彼なりに妻を愛し、
子どもを愛して不器用な愛情を表現しているつもりだ。」
そう分かれば、救われる。
みんな子どもが小さいうちは、夫婦喧嘩も増えるし
いろいろあるんだ。
でもその時期を乗り越えて、やっている家族がたくさんいる。
それを実体験として聞かせてもらえたら、希望がもてる。
4500円でもらえた愛のメッセージ。
神様、ありがとうございます☆