子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

ドラマ「リコカツ」国家と人命を守る自衛官の家族は幸せなのかという問題

tver.jp

 

またまたドラマからの気づきです。

 

「リコカツ」の主人公紘一は航空自衛官だ。

 

私の父は陸上自衛官だった。

 

自衛官の娘として、紘一の言動に

そうそう!と思うところもあれば

いやいや、と思うところもあって

このドラマはコメディとして面白い。

 

そして同時に”離婚”というキーワードで

いろいろ考えさせられる部分もある。

 

このドラマの1つの筋として

 

「国家と人命を守る自衛官の妻は

幸せなのか?」

 

というのがあると思う。

 

母がよくしていた話は

大きい地震があったとき

自衛官の父はすぐさま出動し

土砂災害の現場などに出向いて

何日も帰らなかった。

 

母は当時妹を妊娠中で、

1歳の私を庇いながら、

倒れそうになる食器棚を

支えた、などと言っていた。

 

その時

母はよほど怖くて

心細かったのだろう。

 

自衛官の夫は

肝心な時に家族のそばにいない。」

 

よくそんなことを言っていた。

 

戦争や災害など有事の時に

任務につくのが自衛官の仕事なのだから

確かにそんな時に限って

家族のそばにはいられない。

 

妻子が危険な目に遭っている最中

夫は他の人を救助していることだってある。

 

幼い私にとっては

父は頼もしい存在だった。

 

一度川に流された妹を

母が「あっ」という間も無く

飛び込んで助けたこともあった。

 

3歳の頃に変質者に連れ去られた妹を

見つけて犯人の男と戦ったり

 

人混みで歩きタバコをしていて

幼い私の頬にタバコの火が当たった時

その男性をビシッと叱ったり

 

キャンプも得意だったし

火を起こすことができたり

子どもの私にとって父は

まさにヒーローだった。

 

自衛官でなくても

父親の多くが子どものためなら

体を張るかもしれないけれど

 

普通の仕事をしている父親たちが

絶対に知らないサバイバルの知識や

鍛えられた肉体

忠誠心や折れない強さ

 

ドラマでも言っているように

「国家機密」として任務の話は

絶対にしない寡黙さ

 

安全運転、社会のルールを生真面目に

守っているところ

 

有事の際にすぐに駆け付けられるように

海外旅行にも行かず

休みの時にだけ風邪を引くプロ意識

 

そんな父の国家公務員らしい

真面目さやいざという時にはお国のために

命をかける

覚悟を持つ人間だけにある、

丹田のしっかりした物腰が

 

娘としては頼もしかったし

誇らしかった。

 

だけど、妻である母は

肝心な時にいない夫

満足に旅行もできない夫

家族より他人を助けに行ってしまう夫に

 

少なからず不満があったようだ。

 

自衛官と結婚するのはやめなさい」

 

成人した私たち娘には

そんなことを言ったこともある。

 

女にしてみれば

他人より真っ先に自分を助けてくれる

男こそがヒーローで

 

子どもの思うヒーロー像とは

少し違ったりする。

 

紘一ほどではないけれど

(あれはほぼゴルゴ💦)

 

亭主関白で

硬くて

妻の記念日に花の1つもあげない

 

そんな夫に

女として満たされない思いを

ずっと抱えてきたのだと思う。

 

そんな夫に、「リコカツ」の中の

紘一の母は熟年離婚を突きつける。

 

「お父さんはお国のために

死ぬほどしんどい訓練に耐えて

毎日過酷な命がけの仕事をして

私たちを養ってくれているのだから」

 

と、不満も口には出さず

3歩下がって尽くして

 

定年と同時に我慢の糸が切れる。

 

訓練合宿や

災害派遣などで

不在のことも多い夫に対する

満たされない思いを

 

全て子どもにぶつけて

愛を与えることも、もらうことも

夫の分まで子どもに求めて

子育てこそは私の使命と

自分の望みは一切口に出さず

我慢我慢でやってきた。

 

そうしていつしか母は

子どもにのしかかる

妖怪になった。

 

紘一の母は、息子が結婚したことで

一区切りと、離婚届を置いて

夫と暮らす家を出て行ったのだから

非常に健全だ。

 

夫婦の問題を

夫婦で終わらせようと行動した。

 

私の母は

夫への不満を娘にぶつけてきた

意識すらないまま

 

父とは全然違うタイプの男性と

結婚した娘の幸せに嫉妬し

自分が結婚生活で得られなかった

女としての幸せを得られている娘が

子どもまで産んでいよいよ自分とは

別の世帯として離れていくことに

 

恐怖と怒りまで感じ

自分の夫にはぶつけられなかった

不満や不機嫌を何の罪もない娘婿に

ぶつけ

 

私から夫を引き離した。

 

どんな時も嫁のそばにいる夫

世界の何より嫁が最優先だと

公言してはばからない夫

 

時間とお金の制約もなく

海外旅行三昧の結婚生活

 

一緒に買い物に行ったり

夫がいなくても夫の実家に

行ったりするような、仲のいい嫁姑関係

 

毎回一緒に妊婦検診に行き

出産に立ち会い

生まれた日からずっと

一緒に育児をする姿勢を見せていた夫

 

私たち夫婦のこのような姿は

全て母が結婚生活の中で

欲しかったけれど得られなかったものだった。

 

子育てに

特に長女の私に自分の全てを

載せていた母は

 

そんな羨ましい結婚生活を送る

娘が、何より夫と子どもが大事となって

母である自分を捨てるんじゃないかと

怖くて仕方なくなってしまったのかもしれない。

 

だから、妊娠報告したその電話で

「じゃあもう離婚しなさい」と思わず口から出てしまった

のだろう。

 

ずっとぴったり娘のそばにいるこの男さえ

いなくなれば

赤ん坊を抱えて娘はどうにもできず

自分を頼って出戻ってくるだろう。

 

そして私は、今度は定年退職した

夫と孫を育てることで

自分の子供を育てる時には得られなかった

夫婦で子育てする幸せや喜びを

手に入れよう。

 

そう考えていたのだと

今の私にははっきりと鮮明に

母の潜在意識が見える。

 

お母さん、

それはあんまりだよ。

 

娘の人生を壊してまで

自分が人生で得られなかったものを

手に入れようとするなんて

人の道に外れている。

 

あなたが育てた娘は

そこまでバカじゃないよ。

 

親になったら

自分の親の不健全さにも気がついてしまうんだよ。

 

気づいちゃったの。

 

何で赤ちゃん産んだら

ずっとそばにいた夫が

いなくなって

お母さんが鬼のような目で

私のそばにぴったり

くっついてるんだろう?

 

って考えていたら

ここまで気づいちゃったよ。

 

このドラマみたいに

お父さんに定年離婚を突きつけて

「これからは自分の人生を生きます」

ってそうやってくれればよかったのに。

 

自分たち夫婦の問題を

まさか娘夫婦の問題にすり替えて

自分には勇気がなかった子連れ離婚を

娘にさせるなんてね。

 

お母さんのことを100%信頼していたから

ここまでされないと気づくことも

できなかった。

 

あまりに母子癒着の関係のままだったから

お母さんの鬼の顔

長い間見てみないふりしてきてしまった。

 

この男さえいなくなれば

娘は孫を連れて自分のそばに戻ってくるなんて、

 

お母さん、それは間違いだ。

 

私と夫は、お母さんにとても感謝していたし

お父さんのことも尊敬していた。

 

海外で生活していても

お父さんお母さんの誕生日と父の日母の日

に贈り物は欠かさなかったし

 

年に2回は帰って

長い時間一緒にいたよね。

 

子どもが生まれたらなおさら

おじいちゃんおばあちゃんの家に

子どもと帰るのが楽しみだねって

話していたよ。

 

ずっとそうするつもりだったし

老後のことも、出来るだけのことは

しようねって、彼は言ってくれていた。

 

それで、十分じゃなかったの?

 

もし私たちが一緒にいたなら

彼の精神をあなたが壊さなかったら

そんな幸せな老後が待っていたと思うよ。

 

あなたの計画とは反対に

夫を失った私は

悪の大元は誰なのかに気づいて

 

あなたのそばを離れることを決意した。

 

幼い子供を抱えて、実家にも頼らない

なんて、そりゃあ心細いよ。

 

子育ては本来一人でできるものじゃないからね

助けが必要だし、子どもの健全な発達のためにも

複数の大人との接触は必要。

 

それでも私は友人や知人や

幼稚園やそんな他人を頼って

鬼の目をしたあなたのことは

出来るだけ頼らないと決めたんだ。

 

人の幸せを壊してまで

自分の願いを叶えようとすると

必ずしっぺ返しを喰らう。

 

利己的な人間は

最後は孤独になるって決まってるんだよ。

この世界では。

 

幸せな老後を自ら壊したのはあなた。

家族円満に余生を送ることだって

できたのに、いろいろ持ってるくせに

娘が持っているものに嫉妬したあなたは

その嫉妬の炎で自分自身を焼くことになる。

 

自衛官と結婚したのはお母さんで

不満を本人にぶつけなかったのもお母さんで

子供を産んで子育てを生きがいにしたのも

お母さんで

専業主婦を選んだのもお母さんで

 

私じゃない。

 

自分が得られなかったものを

娘が得たからと言って

嫉妬したり不機嫌になるのは

おかしいことだって

 

気付きもしないなら

気付くまで孤独にしてあげる。

 

私はたとえシングルマザーであっても

子どものために自分のやりたいことを

我慢して自分を犠牲にして

子どもに尽くしてあげく

子どもにのしかかる妖怪ババアには

ならないし

 

不満をぶつける相手を狡猾に

すり替えたりしない。

 

お母さん

あなたが子育てに人生をかけてくれた

おかげで

娘はこんなに聡明になりましたよ。