注:この記事は性的な表現があります。苦手な方はスルーしてください。
里帰り出産がきっかけで離婚に至って以来
ずっと考えていた。
どうして母は子供ができた瞬間
夫をあからさまに嫌い、いじめて
追い出そうとしたのか。
どうして私たち夫婦の子育てを
応援してくれなかったのか。
妹はなぜ、結婚していないのか。
そして至った結論。
母は、娘が自分よりも男性に
愛されることが許せなかった。
そして母にとって、愛されている女の証として
セックスがあるかないかが最重要だった。
両親はおそらく、二人目が生まれて以降
レスだったのかもしれない。
高校生の頃、両親のベッドの枕元に
Hな小説が置いてあったのを見つけたことがある。
それは母が読んでいたものだ。
父は、真面目な性格で母によると
アダルトビデオやエロ本を見ているところさえ
見たことがないという人だ。
おそらく性に関して淡白なんだろう。
母はきっと、ずっと欲求不満だったに違いない。
母は、私が彼氏を実家に連れて行くと
2階の部屋でイチャイチャしているときに
必ず覗きにきた。
初めての彼氏の時も
その次も、そして夫の時も。
いずれも彼の方が気付いて
「お母さん少しドア開けてみてたよ。」
と言った。
母は私たちが2階で始めると
足音を立てずにそっとドアの前まできて
少しだけドアを開けてこちらを見ていたと
言う。
え、こわいんですけど・・・・
母は、自分がずっとレスだったので
欲求不満で見に来たのか
娘がセックスしていることを受け入れたくない
あまりに確認せずにはいられなかったのか
本当のところはよくわからない。
私は34で結婚したので、母は子どもは期待していなかった
と言った。
きっと、私たち夫婦もレスであることを願っていたんだと思う。
ところが、私が妊娠した。
38歳。
おそらく母が既にもう愛されなくなって
何年も経っていた年齢だろう。
妊娠は娘がセックスしていることを
証明してしまった。
鏡よ鏡、この世で一番美しいのはだあれ?
それは、白雪姫様です。
鏡にそうはっきり告げられた時の
魔女のように、母は娘が自分がもう
セックスしていない年齢で男から
愛されていることを突きつけられ
女として負けたようで悔しくて嫉妬の炎が
燃え上がってしまったんだと思う。
本当に、妊娠報告の電話の瞬間に
母の声色ははっきりと変わった。
いい母親のふりをしていた魔女が
正体を現した瞬間だった。
ええ?そうなん・・・・(5秒沈黙)
それならもう離婚し・・・
あの、妊娠報告の電話口で
母の口から出た信じられない言葉と
低い声は、一生忘れられないと思う。
産院から退院して初めて実家で
赤ちゃんと寝た日の翌朝7時
母は私と赤ちゃんと夫が3人で
寝ている和室の扉をバンッと開け、
「あんたらいつまで寝てるんや!」
と言った。
私は環境が変わってなかなか寝つかない
娘に何度も起こされ、夜中に授乳し
朝6時ごろようやく眠りについたところだった。
特に朝7時に起きなければならない
用もなかったのに、母が我慢できずに
私たちを起こしたのは
私たちが夫と一緒に寝ているのが
気に入らなかったからだろう。
そんな風に、母は夫の居場所を奪い
そこに自分がいるべきだと主張した。
育児に男はいらん。
あんたは用済み。
あとはじいじばあばと娘で子供育てますからね。
は?え?
どういう理屈なの?
私たち夫婦はそれまで優しいふりをして
私たちを応援してくれていると信じ切っていた
母の豹変した態度と道理に合わない言葉に
ただただ混乱して悲しくなっていた。
母は、私がアラフォーになっても
夫とセックスをしていることや、
夫が一緒に子育てをしたがっていて
ずっとそばにいることが
どれも自分が子育てしているときには
手に入れられなかった環境だから
悔しくて嫉妬でいっぱいで
本心を隠せなくなってしまったのだと思う。
私が子供を産んで以降、尚更未婚の妹の方に
母は優しくなった。
それはきっと
妹はセックスしていない、男に愛されていないという
安心感からだと思う。
女として、自分が何よりも欲しかったものを
この子も手に入れていない。
自分は惨めじゃないと思える。
私に対しては、あろうことか38で自然妊娠なんかして
そのまま夫婦で仲良く育児できるとでも
思ったのか。まさか二人目も欲しいとか?
そうはさせない!
母の結婚生活と
これまでの言動態度全てを合わせると
残酷で悲しすぎるけれど
この理由だけが浮かび上がってきた。
今ドラマでセックスレスがテーマに
なっているけれど
夫婦生活って
そんなに大事?
大事だよ。
夫婦だからってあぐらをかいていたら
こんな風に、後世にまで悪影響を
残すことになる。
夫婦が本音を隠して表面を取り繕い
我慢を続けていると
子供が不幸になる。
本音で話し合いできない関係なら
別れた方がいい。
私はそう思います。