子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

りゅうちぇるさん自殺のニュースで蘇るマイノリティな夫と別れた後悔

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ちょっとショックだった。

 

最近「突然ですが占ってもいいですか?」に出演して完全に女性として生きることの悩みなどを相談しているのを見たのが記憶に新しい。

 

トランスジェンダーの8割が自殺を図った経験があり、そのうちの4割は実際になくなってしまうと何かで読んだ。

 

体と心の性別が違うなんて、それは生きにくいだろうな。

女性になってもとても美人で元々の明るい性格からそれはそれで人気が出そうだとも勝手に思っていたけど、彼の場合は一度結婚して子どもを作っていたことが、悩みを大きくしてしまったのかもしれない。

 

子どもが生まれている以上、離婚はしても父親であるという事実は変えられないわけで、父親としての自分と女性として生きることにした自分との折り合いをつけるのはなかなか難しいのではないかな。

 

元妻のpecoさんも、男性として結婚した相手に父親になってから女性として生きていきたいと言われて、これは複雑だよね・・・。

 

女性になった夫と結婚生活を続けられるかと言われたら、ほとんどの人は無理だと思う。私は、、、無理だろうな。でも、相性がいいなら、友人として付き合いは続けられると思う。

 

ただ、子どものことを考えると...確かに複雑。

 

pecoさんは、離婚して1年も立たずに元夫との死別を経験することになった。

この点は、私と同じ。

この前、妻と別れて1年以内に亡くなる男性が多いという記事を書いたばかり。

 

マイノリティだからこそ、理解者がそばにいる必要がある。

私の夫は統合失調症と診断される症状があった。そんな生きにくい繊細さを持っている人は、特に理解者がそばにいて支える必要がある。

 

あの時離婚を選んだ自分の決断は後悔していないけれど、彼を最後まで支えられなかった後悔はある。

 

もしも子どもを持たない選択をしていれば、私と彼はおじいちゃんおばあちゃんになるまで添い遂げられたかもしれないとか、何か他の生き方が選べたんじゃないのかとか。

 

愛を誓い合った人を失うのは誰にとっても辛いことだけれど、社会のマイノリティの人にとってはその辛さは何倍にもなると思う。トランスジェンダー精神疾患を抱える人、何かしらの障害のある人、思考が宇宙人的な人など社会の大多数と分かり合えない理解されない少数派の人々にとって、自分のことを自分以上に理解してくれる人の存在は本当に生きる支えになるから。

 

私は私でAB型水瓶座動物占いペガサスの思考が宇宙人的でマイノリティな人間なので、なかなか理解者に巡り合えなかったのが、元夫とは本当に話が合って、いつまでも飽きずにおしゃべりをし続ける夫婦だった。

 

結婚生活の間どちらもほぼ仕事をしていなかったので、365日24時間ずっと一緒にいた

けれど、会話がすごく多い2人だった。

 

楽しかったな・・・。

博識で探究心旺盛な私たちは話のネタが尽きることなく、ずっと喋っていた。それが、あまり会話のない父と結婚生活を送っている母の大きな嫉妬をかってしまった要因の1つになってしまったのが皮肉だが。

 

彼は間違いなく、私の半生で1番の理解者で、共感者だった。

私たちはお互いにきっとそうだった。

 

彼ほど私のことを褒めてくれる人には今までいなかったし、誰よりも私のいいところを見つけて認めてくれる人だった。

 

彼と別れて以来、言葉の違う国にいることもあって私はめっきり話す相手がいなくなり、もう何年も、心置きなくくったくなく興味の向くままに楽しい会話をしたことがないような気がする。

 

心から大笑いして心から興味を持てる楽しい会話をする相手がいない日々は、いた時と比べて明らかに世界の色がくすんでいる。

 

もう私の人生の最高の時間は終わってしまったんだ、という思いが何度も湧いてきてしまう。もう自分のことを理解してくれる人に出会うことはない。この先あの時以上に楽しい日々はもう訪れない。

 

そんな風に思ってしまったら、生きる希望がなくなってしまう。笑顔がなくなってしまう。元々楽観的だけれど希望と絶望の間を行ったり来たりしているシングルマザーの今、「あなたは男性に助けられる運命を持っている。幾つになってもモテるし結婚できる人だ」と手相占いの大串ノリコ先生に言われたことが、今の私を支えている。

 

生きる希望を持つために、占いは有効だと思う。占いでもカウンセリングでもセラピーでも何でもいいけど、絶望に傾きそうになったらお金を払ってでも自分を理解するような言葉や共感してくれる言葉を言ってくれる人を探すのがいい。

 

耐えがたい苦しみが降りかかってきた時、光を見せて背中を押してくれる人は絶対に必要だ。

 

pecoさんは辛いと思う。彼女が絶望と後悔に傾かないように、心から願っている。