子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

モラ母に育てられた娘はモラ男と結婚し、またモラ母の元に戻る


母を棄ててもいいですか? 支配する母親、縛られる娘 (こころライブラリー)

 

実家に出戻っていながら、こんな本を読んだ。

 

毒親とか毒母とかいう言い方もあるけど、

この本では「モラ母」と呼んでいる。

 

改めて、私の母はやっぱりモラ母なんだなあ、と思った。

 

この本では、6タイプのモラ母が出てくるが、

私の母は、「プレッシャー母」と「スーパー完璧主義な母」の

混合タイプだと思う。

 

「プレッシャー母」は、

「気をつけて!」と「大丈夫なの?」が口癖。

 

家族は母を中心に回っている。

そのように母が仕向けている。

 

心配を正義だと考えており、いつも家族の誰かのことを

全力で心配している。→正しくは心配という呪いをかけている。

 

そして心配した通りのことが起こると責める。

 

子は責められないように行動するようになる。

 

「スーパー完璧主義な母」は

全てにおいて完璧であろうと忙しく立ち回る。

それゆえ家の中に重い空気を充満させる。

子供にも完璧を要求する。

 

「正論」が大好物。

反抗しようものなら「正論」でやり返される。

 

 

母は、私が自分の知らないことをやろうとすると

必ず深刻そうな顔をして

「大丈夫なの?」と言った。

 

何も困っていない時に限って

「大丈夫なの?」「お金足りてるの?」と言う。

 

本当に困っている時は

「あんたが甘いからや。」と突き放す。

 

私が新しい仕事や生活を始めてやる気になっている時は

「大丈夫なの?やっていけるの?」と言い、

自活して頑張ろうとしている時に限って

「お金足りてる?入れておこうか?」と先回りして

手を伸ばしてきた母。

 

なのに過食症になって本当に助けて欲しかった時は

「怠けてるだけやろ!走れ!」と怒りとともに突き放した母。

 

今回、夫から逃げてお金もなくなり、離婚かもという本当に

助けが必要な時なのだけれど

「あんたもお金の管理もできないの?」と

満身創痍の私をまだ傷つけることができる母。

 

母は、私が妊娠した時から

「もうしんどかったら離婚してもええんやで。

あんたと孫だけやったらなんぼおってもええし。」と

まるで離婚して出戻ってくることを望んでいるかのような

ことを言っていた。

 

そしてその通りになった。

 

なのに、傷だらけで戻ってきた娘の心は置き去り。

 

孫は可愛がるけれど、私に対しては重い空気を出し、

少しでも意見らしきものを言おうものなら

「あんたはほんまに・・・」と否定。

 

上にあげた本の例でも出てくるけれど

こういうモラ母に育てられた娘は結婚も失敗する傾向にあるらしい。

 

なぜなら、幼い頃から母の顔色ばかり伺って自分を押し殺して

良い子で生きる癖が付いているから。

 

自分軸で生きていない。

他人にエネルギーを注ぐことで愛情関係を成立させる。

 

そういう人は、自己中心的で自己愛の強いモラ男に

好かれてしまう。

 

結果振り回される結婚生活になり、ついには暴言暴力に

耐えかねて満身創痍でまたモラ母の元に戻る。

 

私も、20代後半から付き合う人はモラ傾向のある人ばかりになった。

 

夫は、モラじゃなかったはずだが、薬を飲んでいたから

本当の性質はわからない。

 

暴言暴力こそなかったけれど、自己中心的で気分屋な言動に

振り回されていたのは事実。

 

私はいつもどうしたら夫が気分が良くなるか、

居心地がよくなるか、イキイキできる仕事は何かとか

ばかり考えて、自分の夢を追うことは後回しにした。

 

出産してからの夫は暴言暴力も始まり、まさにモラ夫になった。

 

モラ母から逃げたかったはずの私は

そうして結局また母の不機嫌な監視の元に戻ることになった。

 

母親という魔女の呪いは実に強力だ。

 

凄まじい引力で結婚して出て行った娘までも取り戻す。

自分の「無力な存在の世話を焼く」という生きがいのために。

正論をぶつける相手をそばに置いておくために。

 

そして本人にその自覚はない。

 

モラ母に育てられ、他人軸で生きる癖が付いている娘は

自分を犠牲にして尽せるようなダメ男に

惹かれてしまうし、好かれる。

 

この人は私が支えなきゃ、救わなきゃ。

 

そんな共依存関係こそ愛だと思い込んでしまう。

 

本当は、成熟した器の大きい大人な男性でないと、

幸せになれないのに。

 

そう、ある人気男性占い師に言われた。

 

そしてこのループから抜け出すには

「自分軸で生きる」ことを徹底するしかない。

 

私のやりたいことを、好きなことを、

私のタイミングで、私が住みたい場所で、

誰に遠慮もせず、やるのだ。

 

自分の人生の舵取りを

母でも夫でもなく、自分で取るのだ。

 

そこに罪悪感はいらない。

 

占い師の方に

「離婚後の旦那さんの生活まで気にかけている人なんていないですよ。

人が良すぎます!」と言われた。

 

母に「私ってお人好しなんだって」と言ったら

5秒くらい沈黙してから「ふうん。」と不服そうに言った。

 

母は、私の性格を「お人好し」だなんて風に肯定的に見たことは

なかったんだろう。

 

お母さん、寂しいかなあ?とか

旦那、これからどうやって生きていくんだろう?とか

 

人の気持ちや生活のことばかり気にかけて

動いているから

私はいつまでたっても自分らしく生きられない。

 

子供のことさえも

「この子のために」などと思わなくていいんだと。

 

自分の人生、自分のために。

 

最近のカウンセリグや鑑定で複数の人になんども言われたことだ。

 

「カウンセリングって受けてなんか変わるの?」と

私がこの状況でカウンセリングを受けることまでも

否定的な言い方をする母に遠慮する人生は、いい加減終わりに

しなくちゃいけない。

 

 

 

 


母を棄ててもいいですか? 支配する母親、縛られる娘 (こころライブラリー)